ワインのおともといえば、やっぱりチーズ!
家でちょっといいワインを飲むことが増える年末年始は、せっかくだからいいチーズも用意したくなりますよね。
とはいえ、チーズ選びは知識がないと難しいもの。
結局、スーパーで少し高めのチーズを見つくろうだけになる人が多いかもしれません。
でも「いいチーズ」を食べてみたいのであれば、それでは少しもったいない!
チーズにも旬があり、冬におすすめのチーズもたくさんあるんです。
今回の記事では、チーズプロフェッショナルが冬の食べていただきたい特別なチーズをご紹介します。
目次
冬限定の希少性も人気!モンドール
産地:フランス
モンドールはフランスとスイスの国境にある黄金の山(Mont=山、d’or=黄金)付近で作られるチーズ。(スイス側では「ヴァシュランモンドール」が作られます)
生産は8/15~3/15、販売は9/10~5/10と決められています。
この地方では次に紹介する大型チーズのコンテが作られますが、厳しい冬の間はコンテ用の大量のミルクが運べないため、小型のモンドールが作られるようになりました。
期間限定、冬しか食べられないという希少性も人気の秘密。チーズにエピセアという木の樹皮を巻き、エピセアの棚で熟成させます。
ほのかな木の香りと濃厚な味わい、スプーンですくって食べる柔らかさがモンドールの特徴です。木箱入りの円形で小型でも480g程度、3kg程の大型もあり冬のパーティーシーズンにぴったり。
アツアツのアレンジも楽しんで!
お一人や少人数では食べきれないこともありますが、翌日は刻んだニンニクと白ワインで変化をつけてトースターで温めるなどして、2~3日楽しむと良いでしょう。
いただく30分~1時間前には冷蔵庫から出して常温に戻すことをお忘れなく!
これぞ最強チーズ!コンテ18ヶ月熟成
産地:フランス
老若男女に愛されてどんな飲み物にも合う、毎日食べても飽きない最強のチーズ!
モンドールと同じ山岳地方で、450Lのミルクから作られる1個40kg前後の大きなチーズ。その歴史は古く、厳しい冬を乗り越えるための保存食として作られてきました。現在はフランスのAOPチーズの中で生産量・消費量ともに1位という現地でも大人気のチーズです。
※AOP: 製法や製造地域等を厳しく規定したEUの原産地名称保護制度
熟成期間(最低120日~36ヶ月程度)や製造時期によって香りや風味、味わいや色の違いを楽しめるのもこのチーズの魅力。今回冬のチーズとしてご紹介する「18ヶ月熟成」は自然のミルクの甘味と旨味、バランスのよい穏やかな塩味が特徴。
熟成期間の短いコンテにあるフルーティな風味は、その重みを増してナッツや栗のようなほくほくとした風味に変化しています。旨味成分であるアミノ酸の白いつぶつぶも多く見られ、濃厚な味わいは冬のテーブルにぴったり。
切り方で変わる味わい。フォンデュにも!
コンテは、薄切り・サイコロ型など切り方でも味わいの違いが楽しめますので、ぜひ試してみてください!チーズフォンデュに混ぜるのもおすすめです。
食べやすい青かび!ブルードジェックス
産地:フランス
ブルーチーズ(青かびタイプのチーズ)には珍しい、山で作る大きめのチーズです。
ブルーチーズの特徴である塩味やピリピリ感は穏やかで、ミルクの旨味と香ばしい風味、弾力のある食感でとても素朴な味わいです。ブルーチーズになじみのない方や苦手な方にもおすすめしたいチーズです。
ラクレットにしても美味!
チーズを溶かして食べる「ラクレット」は最近人気ですが、ラクレットチーズの代わりにこのブルードジェックスを使ってもおいしくいただけます。ラクレットは専用の機器がなくても、ホットプレートやテフロン加工のフライパンで簡単に代用できます。
<ラクレットの作り方>
1 ジャガイモやバゲットを温めておく。
2 カットしたチーズを弱火で加熱する。
3 溶けかけてきたところをフライ返しでさっとすくい、1 にかける。
このチーズなら、サツマイモとの相性も抜群です。蜂蜜を少し垂らしてもいいですね。
テーブルを彩る国産チーズ!雪花
産地:日本(北海道)
その名の通り、雪の結晶やキラキラとした雪の花を思わせる宝石のようなビジュアルのチーズ。濃厚なチーズの周りにドライパパイヤとパイナップルがちりばめられていて、爽やかなチーズケーキのような味わいです。
国内外のコンテストで多くの受賞歴のある、北海道のニセコチーズ工房で作られています。
チーズの穏やかな塩味もあるので、シャンパンに合わせたアペリティフにもおすすめ。お皿やボードにポンと置くだけで、テーブルがパッと華やかになりますよ。
チーズの周りにクラッカーを飾るだけでチーズプラトー(チーズプレート)の出来上がり!クリスマスやお正月にいかがでしょうか。
日本のチーズにも注目!
輸送の距離・時間が短かくて済む国産チーズは、ミルクの鮮度が際立ちます。皆さんの身近にもチーズを作っている工房や牧場があるかもしれません。伝統的なヨーロッパのチーズも美味しくて素敵ですが、日本人ならではの感性が光る国産ナチュラルチーズも人気上昇中で目が離せません。
これぞ贅沢!ブリー・ド・モー・ア・ラ・トリュフ
産地:フランス
皆さんはブリードモーというチーズをご存知でしょうか。日本でも有名なカマンベールのように白カビで覆われたチーズですが、その直径はカマンベールの3倍以上の36~37cm、重さは10倍の2.5〜3kgという大きなチーズです(厚さは同じ位です)。1000年以上前からパリ近郊のモーという街でつくられています。
このブリードモーを上下半分にカットし、高級食材の黒トリュフを刻んでクリームと混ぜたペーストをサンドし、熟成させたチーズが「ブリードモーアラトリュフ」です。なんとも贅沢なこのチーズ、美味しくないわけがない!
無殺菌のミルクを使ったブリードモーの濃厚で複雑な味わい、クリーミーな食感、トリュフの芳醇な香りが三位一体となり、感動的な美味しさです。まさに特別な日のためのチーズ。
クリスマスやお正月はもちろん、チーズ好きカップルならウェディングケーキ入刀ならぬ「チーズ入刀」にもおすすめです。真っ白で大型ですからケーキに負けない迫力もあります。入刀後は人数分カットして参列者のお土産に。(参列したい!)
そしてこのチーズ、気取っているかと思いきや懐は深く、シャンパン、白ワイン、重めの赤ワイン、日本酒等合わせる飲み物も幅広いのです。店頭では100g程度からカット販売されてますので1年頑張った自分への労いに(癒されます!)、大切な人へのプレゼントに(すごく喜ばれます ! )、いかがでしょうか。
まとめ
今回は、冬におすすめの5種類のチーズをご紹介してきました。
通信販売のほか、チーズ専門店やデパートのチーズコーナーでも買うことができます。実店舗で購入する場合は、予算と好みに応じて盛り合わせをお願いできることもありますよ。
いつもと違う特別なチーズで、贅沢なひとときを過ごしてくださいね。
【記事作成協力】
株式会社フェルミエ様
https://www.fermier.co.jp/
チーズ専門店ランマス様
http://www.lammas.jp/
チーズ専門店プティプレリ様
http://www.akita-ya.com/kura (「The 蔵」に併設)
【当記事につきまして】
hitotema編集部が企画、ライターのAkikoさんがおすすめ商品を選定して記事を作成しました。
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