魚介や野菜を一緒に巻いて食べる生春巻きでおなじみの「ライスペーパー」。
最近はさまざまな作り方で楽しむ人が増え、SNSを中心に話題を呼んでいます。
今回はフライパンで作るライスペーパーレシピを3つご紹介!
「買ったけれどなかなか使い切れない」「ずっと数枚余らせたまま……」という方にもおすすめです。
ぜひ試してみてくださいね。
お米やタピオカでんぷんなどの原料を砕いてシート状にのばし、蒸し上げてから乾燥させて作るライスペーパー。
形やサイズなどいくつか種類がありますが、今回は一般的なスーパーでよく並んでいる丸型の22cmを使用します。中華食材などが並んでいるコーナーにありますので、初めて買う方はそちらをチェックしてみてくださいね。
目次
ライスペーパーの使い方
今回ご紹介する3つのレシピのうち、1つはそのまま使い、2つはライスペーパーを水で戻して使います。後者のレシピでは以下の手順で戻してください。
1ライスペーパーを水で濡らす。
大きなお皿に水を張って浸しても、蛇口の水で濡らしても、どちらでも構いません。 ライスペーパー全体をまんべんなく濡らすようにしましょう。
2水で濡らしたまな板にライスペーパーを置く。 まな板を濡らしておくと、ライスペーパーがまな板にくっつきにくくなります。
3ライスペーパーがやわらかくなるまで、2~3分待つ。
おつまみにおすすめ、「海苔チー&ベーコンのぐるぐる揚げ」
小麦粉や卵は不要!ライスペーパーで具材を包み、パン粉を付けてサッと揚げるだけの簡単フライです。カットすると断面がキレイ!おつまみにもごはんのおかずにもおすすめです。
材料(4本分)
- ライスペーパー 4枚
- 焼き海苔(3切) 4枚
- ベーコン(ハーフ) 4枚
- スライスチーズ 4枚
- パン粉 大さじ3
- 揚げ油 適量
※3切は全型の1/3のサイズで、約7cm×約19cmです。
作り方
1焼き海苔の上部にベーコンを置き、下部にスライスチーズを置きます。海苔のサイズに合わせてチーズを包丁で切り、ベーコンの上にのせます。
2ライスペーパーは1枚ずつ水に濡らし、まな板に置きます。ライスペーパーがやわらかくなったら、中央に1をのせます。
3ライスペーパーの左右を畳んでから、下から上にくるくると巻きます。巻き終わりを押さえて固定します。1~3を繰り返し、4本分作ります。乾いた場所に置くとライスペーパーがくっつきやすいので、濡らしたお皿などに置いておきましょう。
43を水で軽く濡らします。パン粉を全体にまぶしてから、手指で軽く押さえるように定着させましょう。揚げた時にパン粉がはがれにくくなります。
5フライパンに5mmほど油を入れて170℃に熱し、4をくっつかないように間を空けて入れます。コロコロ転がしながら約1分、パン粉が色づいてきたら取り出し、油を切ります。
コツ&アレンジ
長く揚げると中のチーズが油に溶け出てしまいます。余熱でも火が通るので、パン粉が色づいたら早めに取り出しましょう。揚げたては熱いのでご注意ください。カットする場合は5分ほど置いてからがおすすめです。
焼き野菜と鶏肉のライスペーパー・スープ
ライスペーパーとフォーは原材料がほぼ同じ。ライスペーパーの方が薄いので、すぐに火が通ります。今回は大きめに切った野菜と鶏肉を深型のフライパンで香ばしく焼き、スープ仕立てに。
ひと皿にたんぱく質や炭水化物が入るので、朝食やランチにおすすめです。
材料(2人分)
- ライスペーパー 3~4枚
- 鶏もも肉 100g
- にんじん 40g
- キャベツ 1/4個(約100g)
- かぶ 1個
- ローリエ 1枚
- にんにく ひとかけ
- 水 400ml
〈調味料〉
- オリーブオイル 小さじ1
- コンソメ(顆粒) 小さじ1.5
- しょうゆ 小さじ1
- 塩 少々
作り方
1鶏もも肉は4等分に切り、塩を振ります。にんじんとかぶは皮をむき4等分に、キャベツは芯をつけたまま2等分に切り、それぞれ葉の外側から内側へつまようじを刺します。にんにくは皮をむき、包丁の腹でつぶします。
2ライスペーパーはキッチンハサミを使って1cm幅程度に細く切ります。スープが仕上がった後にそのまま入れるので、水戻しは不要です。
3フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で加熱します。にんにくの香りが出てきたら中火にし、鶏もも肉を皮目を下にして入れ、片面に焼き目が付くまで焼きます。にんにくは軽く焼き色が付いたら取り出します。
4鶏もも肉を裏返してからにんじん、かぶを入れ、鶏もも肉と同じように片面を焼きます。
5にんじん、かぶを裏返し、キャベツを入れて両面を焼きます。具材に焼き色が付いたら、水とコンソメ、ローリエを入れ、沸騰するまで加熱します。今回は20cmの深型フライパンを使用しています。浅型フライパンを使う場合は26cm以上のサイズを選んでください。
6沸騰後、浮いてきたアクや焦げなどを取り、フタをしてにんじんやかぶがやわらかくなるまで弱めの中火で加熱します。
7しょうゆを加えて味をととのえます。火を止め、2を入れて軽く混ぜます。うつわに移して完成です。
コツ&アレンジ
ライスペーパーは溶けやすいので、食べる直前に入れましょう。水戻しした後、くっついて丸まってしまったり、ちぎれたりしたライスペーパーの活用もできます。失敗したライスペーパーはラップに包んで冷凍保存しておき、スープを作った後にそのままポンとスープに加えてみてくださいね。
お茶うけにぴったり「ライスペーパーのあんこもち」
味付けは不要、市販のゆであずきと切りもちをライスペーパーで包んで焼き上げるお手軽な和菓子です。カリッと焼き上げたライスペーパーと、素朴な甘さのもちもちあんこ餅がベストマッチ。3時のおやつに、お好みのお茶と塩昆布を添えていかがでしょうか。
切りもちは1個を半分にスライスして火の通りを早めています。また、ライスペーパーは1枚を半分に切って二重に包み、焼いている間に破れる失敗を防ぎます。
材料(2人分)
- ライスペーパー 2枚
- ゆであずき 大さじ3(約50g/できれば冷蔵庫で冷やしておく)
- 切りもち 1個
作り方
1切りもちは縦長に立たせて置き、包丁で縦半分に切ります。
2ライスペーパーはキッチンハサミで半分に切ります。
3まずはライスペーパー1/2枚を水で戻します。中央にゆであずき半量をのせ、切りもちよりひと回り大きめに塗り拡げます。
43に1をのせ、ゆであずきがはみ出ないようにライスペーパーを折り畳みます。
5残りの1/2枚のライスペーパーで、4を包みます。
63~5を繰り返し、もう1個包みます。
7冷たいままのフライパンに、切りもち側を下にしてのせて中火で加熱します。香ばしい香りがしてきたらふたをして弱火にし、8分ほど焼きます。
8表面を少し触り、切りもちがやわらかくなっていたら裏返します。ゆであずき側に軽く焼き目が付くまで30秒ほど焼き、うつわに移して完成です。
コツ&アレンジ
焼きたてはとても熱くなっています。やけどにご注意ください。5~10分ほど置くと食べやすいです。
「ライスペーパー」は調理次第で多彩な食感が楽しめる!
モチモチ、ツルツル、カリカリと、調理の仕方次第でさまざまな食感が楽しめるライスペーパー。マンネリになりがちな献立のお助け食材にもなるのではないでしょうか。
ライスペーパーは水戻しした後にくっつきやすいのが難点ですが、もし失敗してしまったら、今回ご紹介したようにスープの具材にすれば大丈夫!ぜひトライしてみてくださいね。