おせちの彩りやお雑煮の具材として使われることが多いかまぼこですが、使いきれずに余ることも多いのではないでしょうか。かまぼこは脇役のイメージがありますが、少し手を加えると立派な主菜になり、よりおいしく食べられます。
そこで今回は、余ったかまぼこの救済レシピを3つ紹介します。冷蔵庫にかまぼこがある方は、ぜひ参考にしてください!
目次
疲れた胃に優しい。木の葉丼のレシピ
木の葉丼(このはどん)は、かまぼこや青ねぎを卵でとじてご飯にのせる、関西地方発祥の丼です。薄くカットしたかまぼこが舞い散る木の葉に見えることから、この名前がついたといわれています。
出汁がきいた上品な味付けで、ごちそう続きで疲れた胃にも優しい料理です。少ない材料で簡単に作れることも大きな魅力!
具材を卵でとじる丼ものは数多くあり、木の葉丼と混同されやすい料理のひとつに、衣笠丼(きぬがさどん)があります。
同じく関西のお料理ですが、衣笠丼はメインの具材がかまぼこではなく油揚げです。器にこんもり盛られたお揚げとネギが衣笠山を連想させることから、この名前がついたといわれています。
材料(2人分)
- かまぼこ 約8cm
- 青ねぎ 3本
- 卵 2個
- ご飯 2膳(400~500g)
<調味料>
- だし汁 150ml
- しょうゆ 大さじ1と1/2
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
- きざみのり お好みで
作り方
1かまぼこは薄くスライス、青ねぎは斜め切りにします。
2鍋か小さめのフライパンに<調味料>を入れて中火で煮立たせ、かまぼこと青ねぎを加えて2分煮ます。
3卵をボウルに割り入れて軽くほぐします。
あえて均一に混ぜないことで、半熟が残る状態に仕上がります。
4卵を回し入れ、ふたをしたら弱火にして1分加熱し、火を止め余熱で蒸らします。
5ご飯を半量ずつ、2つの丼に盛りつけます。
6卵が好みの硬さになったらご飯の上に盛りつけます。
7お好みできざみのりを乗せたら完成です。
かまぼこのはさみ揚げのレシピ
かまぼこにチーズや梅肉を挟んで揚げると、立派なメイン料理になります。組み合わせる具材を変えれば、バラエティ豊かな味わいに。衣にカレー粉や赤しそふりかけ、青のりなどを混ぜるのもおすすめです。
天ぷら粉は市販のものを使用してもよいですが、一般的な家庭にある材料で簡単に作れます。衣は混ぜすぎないことと、冷えた卵、冷水を使うのがサクッと仕上げるポイントです。
材料(2人分)
- かまぼこ 9cm
- スライスチーズ 1枚
- 大葉 6枚
- 味付のり 1枚
- 梅肉(チューブでもOK) 適量
<衣>
- 冷水 35ml
- 薄力粉 25g
- 溶き卵 10g(又はマヨネーズ 大さじ1/2)
- 揚げ油 適量
作り方
1かまぼこは1.5cmの厚さにスライスし、中心部分に切り込みを入れます。
2スライスチーズは6等分、味付のりは3等分します。
3かまぼこ3切れは、切り込みにスライスチーズと梅肉を挟みます。
4残りの3切れには、切り込みにスライスチーズと味付のりを入れます。
5かまぼこに大葉を巻きつけます。
6冷水と溶き卵をボウルに入れ、よく混ぜます。
7薄力粉を加え、粉っぽさが少し残るくらいまで菜箸で混ぜます。
8かまぼこを衣にくぐらせ、170度に熱した揚げ油できつね色になるまで揚げたら完成です。
かまぼこと三つ葉のごま和えのレシピ
三つ葉はかまぼこと同様に、使いきれずに残ってしまいがちな食材のひとつです。しかし、そんなあまりもの同士を組み合わせるとおいしい副菜になります。
淡白なかまぼこは、香りが強い野菜とも相性が抜群!彩りもよく、食卓を華やかにしてくれます。三つ葉の爽やかな香りを楽しめるおかずは箸休めにもぴったりで、揚げ物やコッテリ系のおかずとあわせるのもおすすめです。
材料(2人分)
- かまぼこ 約6cm
- 三つ葉 2束
- 白いりごま 大さじ1
- だし汁 大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
作り方
1三つ葉はサッと塩ゆで(10秒ほど)して軽く水気を絞り、4cm幅にカットします。
2かまぼこは縦半分にカットし、いちょう切りにします。
3白いりごまをすり鉢ですり、だし汁、しょうゆ、砂糖を入れてよく混ぜます。
4ボウルに三つ葉とかまぼこを入れ、3と合わせたら完成です。
余ったかまぼこはひと工夫しておいしく食べ切ろう
かまぼこは味にクセがなく、どのような食材との組み合わせでも、どのような味付けでもおいしく食べられることが魅力です。
かまぼこを卵でとじて丼にすると、ボリューム満点のひと品になります。かまぼこのはさみ揚げは、今回紹介したレシピ以外にも明太子やシーチキンを挟んだり、衣に味を付けたりしてもよいでしょう。かまぼこを、野菜の和え物に加えるのもおすすめ!彩りもよくなり、もうひと品ほしいときにもピッタリです。
ぜひ余ったかまぼこは、この記事のレシピを参考にしておいしく消費してくださいね。