6月は食育月間!野菜嫌いや偏食でも、“あせらずゆっくり”がコツ

6月は食育月間!野菜嫌いや偏食でも、“あせらずゆっくり”がコツ

6月は、農林水産省が定める「食育月間」です。

6月である理由は、2005年6月に食育基本法が制定されたことや、入学・入園・進級・引っ越しといった年度初めの慌ただしさが落ち着くタイミングであること。
学校や園の行事も少ないので、学校や家庭で食育に取り組みやすい時期なのです。

クックパッドの調査(※)では、実に96.5%の親が「食育に関心がある」と答えています。しかしその一方、具体的にどんなアプローチをすればいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。

今回は、楽しく食に親しめるコツについてまとめました。

※クックパッド「家族で楽しむ食育調査」2021 年 5 月(2 歳〜12 歳の子を持つ親 1,756 人を対象)

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「食育」とは?

食育とは
(画像出典)PIXTA

「食育」は、健全な食生活を送れる知識と習慣を身につけること。生きる力の基本であり、食べることだけでなく、生態系や地球環境への興味関心を育てることも含む、広い意味を持つ言葉です。

食育基本法では、以下7項目を食育の基本としており、家庭や学校だけでなく、地域や生産者を含めた国全体で取り組むべき課題であることがわかります。

  • 家庭における食育の推進
  • 学校、保育所等における食育の推進
  • 地域における食生活の改善のための取組の推進
  • 食育推進運動の展開
  • 生産者と消費者の交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化等
  • 食文化の継承のための活動への支援等
  • 食品の安全性、栄養その他の食生活に関する調査、研究、情報の提供及び国際交流の推進
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子どもはなぜ好き嫌いをするの?

子どもはなぜ好き嫌いをするの?
(画像出典)PIXTA

育児中の親にとっての食育は、偏食を少なくすることが主要テーマになります。成長期の我が子が和食や野菜などのヘルシーな食事を食べないと、心配になりますよね。

でも、子どもに好き嫌いや食わず嫌いが多いのは、実は自然なこと。
以下のような理由があります。

  • 子どもは、初めてのものに警戒心を抱きやすい
  • 子どもの味覚は、大人の3倍も敏感
  • 苦みと酸味は、毒物や腐敗物を見抜くシグナルである
  • 子どもは消化器官が未発達である

理由を知れば、子どもが野菜に抵抗感を持ちやすく、ハンバーグやフライドポテト、甘いお菓子を好むことが多いのも納得できますよね。
実際、3~10 歳の子どもの約 90%に嫌いな野菜があるそう(※)。調理方法を工夫しても頑なに食べてくれないと悩んでいる親はたくさんいますし、それは親のせいではありません。

もちろん「野菜大好き!」「なんでも美味しく食べる!」というお子さんも大勢おり、それはとても素敵なことです。

※西友「こどもの野菜摂取状況に関する調査」2019 年 11 月(3〜10 歳の子どもを持つ親1,000 人を対象)

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あらせずゆっくり、子どもと食に親しもう

あらせず、ゆっくり。子どもが食に親しむコツ
(画像出典)PIXTA

自分の食の好みの変遷を、いま一度、思い出してみてください。

大人になるにつれて、苦手だった食べ物を好きになったり、出されたらいやな顔をせずに食べられるくらいになったりしているはずです。
また一方、大人になってもどうしても受け付けない、口に入れると反射的に吐き出したくなるほど苦手な食材がある人もいるでしょう。

子どもに向き合うにあたっては、

  • 好き嫌いは自然と改善されていくものだと考えて、諦めず気長に続けること
  • 努力では直せないこともあると理解して、無理強いしないこと

が大切です。
まずは日々の食卓を明るい雰囲気にするよう心がけたり、たまにはピクニックや外食の機会を作ったりして、「食事って楽しい!」という体験を積み重ねていきましょう。

苦手克服のための3ステップ

苦手なことを、急に克服するのは難しいもの。ステップを踏んで、徐々になじんでいけるように進めていくのがコツです。

ステップ 市販の食べやすい商品を利用する

ステップ1 市販の食べやすい加工品を利用する

子どもたちに自信を与えるには、「苦手な食材を美味しく食べられた!」という成功体験がいちばん。味や香りを克服するのは、その次の段階です。

例えば野菜嫌いの子どもの場合、市販のポタージュスープやふりかけ、ケチャップ。お魚が苦手なら、お魚のフレーク、魚肉ソーセージやかまぼこ。牛乳が苦手なら、飲むヨーグルトや乳酸菌飲料で白い飲み物に慣れるのもいいですね。
赤ちゃん用品店やネット通販では、乳幼児向けに作られている商品も豊富にそろっています。

そして少しでも食べられたら、「食べられたね!すごいね!」と、盛大に褒めてあげましょう。

ステップ 小さく刻んで混ぜる

ハンバーグ完成

子どもが苦手な食材を小さく刻み、カレーやスープ、ハンバーグなどに混ぜるのがステップ2。たまねぎ、にんじん、大根などは、すりおろして使うのも手です。お肉が好きであれば、餃子やしゅうまい、炊き込みご飯やチキンライスもおすすめ。

一口、二口食べてやめてしまっても、付け合わせを残してしまっても、食べられたことを褒めてあげてください。「せっかくだからもう一口!」「食べられたんだから、完食しよう!」と、無理させないこともポイントです。「食べられたね!よかったね!」で、次の機会を待ちます。

ステップ そのまま食べる

完成写真

最後はいよいよ、そのまま食べる段階。少しずつチャレンジする間に食材の味にも慣れ、味覚や消化器官も徐々に発達していきますので、無理せずその日を待ちましょう。「食べてみたい!」と、自分から挑戦する日が必ず来ます。

野菜嫌いのお子さんなら、野菜スティックをソースやディップにつけて食べる、といったことです。リースサラダのように、見た目を工夫するのもいいですね。生野菜が苦手なら、さっと湯通しした野菜を使ったバーニャカウダやチーズフォンデュ、寄せ鍋やうどんすきなどの鍋料理もおすすめです。

“一緒にお料理”で食材に親しむ

苦手な食材を使って子どもと一緒にお料理をするのも、苦手克服に有効な方法です。

自分で作ると、食べたくなる!

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量ったり、切ったり、混ぜたり、こねたり、包んだり、焼いたり…。子どもにとってお料理は、目新しくワクワクする体験です。そして、ほかほかした湯気や鍋やオーブンから漂う香りは、食欲を刺激します。

自分で作ると、食べたくなるのが子どもの心理。野菜チーズ餃子やウインナーカレー、サンドイッチなど、衛生面の心配なく作れるメニューも多いです。
子どもの年齢や興味に合わせ、「冷凍食品を一緒に加熱する」「食材は大人がカットしておく」「こぼしてもいいようにお盆を下に敷いておく」といった、手軽な調理から始めてみましょう。

ステップ1の写真でご紹介した「じっくりコトコト 緑黄色野菜とけこむコーンポタージュ」のように冷たい牛乳で作れる商品は、小さなお子さんでも安全ですし、手軽ながら量る・混ぜるという楽しい工程が含まれているのでおすすめです。

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自分で盛り付けると、気持ちが前向きになる!

自分で盛り付けると、気持ちが前向きになる!
(画像出典)PIXTA

お料理を作ったあと、自分が食べられると思う量を自分で盛り付けることにも意味があります。
盛り付ける楽しさもさることながら、「これだけ食べると自分で決めた」という感覚がポイント。食べるという行為を子ども自身が主体的に選ぶことで、前向きな気持ちで食べられるようになるのです。

知識で苦手意識を払拭する!

ホワイトソース

実際にお料理することで、苦手な食材を実はすでに口にしていると実感できることもあります。

例えば、牛乳嫌いの子どもとグラタンやプリンを作ってみる。「牛乳が入っているのに美味しい!」という体験が重要なので、牛乳を入れるだけの簡単キットでOKです。
野菜嫌いの子どもと一緒に餃子やお好み焼きを作れば、キャベツやニラをすでに美味しく食べていると気づくきっかけになります。

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食べられるものは、自然と増えていく!

食べられるものは、自然と増えていく!
(画像出典)PIXTA

好き嫌いが激しい子どもの場合、いろんなものを食べられる日が来るのは信じられないかもしれません。でも、園や学校の給食で幅広い食材に触れる機会が増えるにつれ、子ども自身が自分の好みを把握できるようにもなります。

「ほうれん草より、小松菜が好き」
「生トマトはダメだけど、トマトソースは好き」
「目玉焼きはダメだけど、玉子焼きは好き」
「魚はあまり好きじゃないけど、お刺身と焼き鮭と白身魚フライは好き」

好みが細分化されていくことで、「野菜NG」「魚NG」といった大きな単位での好き嫌いが減り、自然と食べられるものが増えていきます。「見たことがないものは食べない」「苦味・酸味は腐敗のシグナル」といった本能的な拒絶反応も、少しずつ薄れていきますよ。

心配は尽きませんし、作ったお料理を残される徒労感が続くのは苦しいものですが、利用できるものは何でも利用しましょう。「これだけは何があっても食べる」という大好物の食材とチャレンジ食材を組み合わせるなどして、できるだけあせらず、向き合っていってください。

【取材協力】
ポッカサッポロ様:https://www.pokkasapporo-fb.jp/
坂本佳奈先生(サカモトキッチンスタジオ):https://skskobe.com/

【hitotema編集部注】
当記事は、広告記事ではありません。

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