hitotema編集部スタッフのひとりが、「大阪に美味しいチーズケーキがあるらしい」という情報をゲットしてきました。
“世界のチーズで
心ときめく味覚の旅を。”
をテーマに、チーズ好きのパティシエさんが惜しみないチーズ愛を注ぎ込んで作っているそう。公式サイトを見ると、ゴルゴンゾーラとかカマンベールとか、本気度が伝わるラインアップも気になります。
そうはいっても、こだわりの美味しいチーズケーキなんて世の中に溢れてるし、「どーなの?」という空気もあったのですが……
信頼できる友人に太鼓判を押されたという推薦者があまりにも興味を示すので、コンビーフ、チョコレートに引き続き、メンバーで試食会をすることに!
目次
hi-cheese(ハイチーズ)とは?
今回ご紹介するのは、大阪のチーズケーキ専門店「hi-cheese(ハイチーズ)」。
楽しい雰囲気かつ高級チーズを連想させるネーミングで、店名に合わせたカメラ風パッケージがかわいい!
テリーヌ風のチーズケーキ「hi-cheese(ハイチーズ)」3種類と、
多彩なフレーバーが揃うキュートなレアチーズケーキ「CUI CUI(キュイキュイ)」と、
生地にチーズを練り込んだラングドシャ「La Ruche(ラ・ルーシュ)」2種類があります。
フレーバー的にワインにも良さそう、ということで、hitotemaライターのソムリエ・marikoさんとチーズプロフェッショナルでありワインエキスパートでもあるAkikoさんにも来ていただきました!
チーズケーキならこのあたりではないか、とお二人がピックアップしてくれたワインがずらり。定時後の開催にしましたが、会社とは思えない浮かれた光景です。
慣れた手付きで次々にワインを開栓してくださるmarikoさん。残念ながらお二人とも恥ずかしいのでお顔はNGとのことです。
さあ、準備が整ったところで試食開始です。
hi-cheese / ハイチーズ
まずは店名にもなっている看板商品から!
1切れずつのパッケージと8切れ分のホールサイズがあります(右側がホールで、左側は1切れずつ3種セットの箱です)。どちらもオシャレ!
パッケージデザインは、イラストレーターのナガノ チサトさんです。
CREAの挿絵などで活躍されているので、ご存知の方も多いかもしれません。捨てずに飾っておきたいデザインですよね。
さて、前置きが長くなりましたがいよいよいただきますよ!
いちばん淡い右側のクリーム色が「北海道クリームチーズ」、ほんのちょっと黄色味が強い左が「カマンベール」、少しくすんでいる奥が「ゴルゴンゾーラ」です。カマンベール、なんで黄色いんでしょ?
北海道クリームチーズ
まずは定番の北海道クリームチーズから。
なめらかな口当たりで優しいクリームチーズの味が広がります。
“チーズ本当に使ってる?”っていうチーズケーキもけっこうあるけど、これはチーズ感がすごい!あ、北海道のリュクスのクリームチーズなんですね!1㎏くらいの大きなクリームチーズなんだけど、すごく人気ですよ。リュクス使うって相当チーズ好きの人ですね。
素人には美味しくてもチーズのプロからは忌憚ない厳しい意見が飛び出すのかと思いきや、いきなりの絶賛。
グルテンフリー(小麦粉なし)で湯煎焼きなのがいいのかな。重たさがないですね。ワインは甘口のスパークリングワインが普通に合うけど、これは日本酒もいいと思います 。
うん、日本酒ですね!
日本酒は、買ってないです……
でも、ソムリエのmarikoさんとワインエキスパートのAkikoさんが言うなら間違いない。これは、日本酒!
カマンベール
次はカマンベール。こちらもクリームチーズがベースなので少し似ていますが、チーズらしいコクが強めです。
これもちゃんとカマンベール使ってありますね。白カビの嫌な苦みはないけど、ミルクのほんのりした複雑味が後味に残って、こういうのはなかなかないと思います。国産のカマンベールだから、フランスのカマンベールより優しい味ですね。
ワインに合わせるならコクのあるしっかりした辛口の白かな。逆に極甘の白もいけるかも 。
カマンベールの故郷のフランス・ノルマンディー地方名産のシードルも良さそう。地域が近いのは合うから。リンゴ系でカルヴァドスとか、もしかしたらリンゴのチューハイもいいかもしれないです。
チーズ=ワインという単純な思い込みを吹き飛ばす提案が続々と出てきて楽しい!
編集部スタッフからは、すっきりした赤と合わせても美味しかったという声がありました。
ゴルゴンゾーラ
では、青かびのゴルゴンゾーラは?
これもベースはクリームチーズとはいえ、がっつり青かび。「青かびが嫌いな人はやめといてください」と言い切れます。原料のゴルゴンゾーラ・ピカンテとクリームチーズを合わせて裏ごししてあるので、味は均等で食感はなめらか!
ちゃんとゴルゴンゾーラ!
これは、スパークリングは甘口でも辛口でもOK。白の極甘、酸味が少ない赤ワインもいけますね。ロゼのやや甘口も…、ありかな?
クセのある青かびですが、これはhitotema編集部では男性陣も含めて大絶賛。「ブルーチーズ風味にロゼの苦みがめちゃくちゃ美味しかった!」というツウな意見も出ました。
CUI CUI / キュイキュイ
では続いて、レアチーズケーキのキュイキュイ。こちらのパッケージもナガノ チサトさんです。
建築の素養のあるメンバーが箱を積んでくれました。おうちみたい!
いやもう、かわいすぎるでしょう!
冷凍便を冷蔵庫で解凍させているのですが、ケーキ屋さんで買うようなケーキを通販で買えるってなんかすごい。
季節限定もありますが、今回はこの全10種類!どんどん行きましょう!
アプリコット×ゴルゴンゾーラ・ドルチェ
青かびが優しめのゴルゴンゾーラ・ドルチェのレアチーズケーキにアプリコットジャム。青かびの風味はかなり弱いです。
後味はチーズだけど、かなり甘いですね。ケーキとしてコーヒーや紅茶でもいいけど、ワインなら辛口のスパークリングですっきりと、かな 。
ドライフルーツ×ゴルゴンゾーラ・ピカンテ
ハイチーズのゴルゴンゾーラと同じ、ゴルゴンゾーラ・ピカンテを使ったレアチーズケーキ。味わいはハイチーズに似ていて、ちびちびずっと食べられる味です。
これは、少し甘みのある赤がいいですね。
キャラメル×ナッツ×北海道クリームチーズ
全部のなかでこれがいちばん好きだという意見もあったほど、ケーキとしてすごく美味しい!
ただ、完全にキャラメルが勝っているのでチーズがウリのキュイキュイで選ばなくても……というのも正直なところでした。
これはコーヒーですね。
うん、コーヒーですね。
と、ここはチーズとワインのプロの意見も一致。
オレンジティ×北海道クリームチーズ
これも美味しい!砕いた茶葉を混ぜてあるので、クリームチーズに負けずに紅茶が主張しています。ただこれも、「ケーキとして美味しい」系かな。
これは、紅茶ですね !
ピスタチオ×マスカルポーネチーズ
これは、ピスタチオ好きにはたまらないケーキ。ピスタチオペーストってめちゃくちゃ高いのですが(安くても100g1,000円)、ふんだんに使ってあります。
キュイキュイシリーズでいちばん人気というのも納得です。
甘いケーキだけど、意外と赤ワインでいけますよ。
マスカルポーネチーズには脂肪分のコクがあるから、ワインでも大丈夫ですね。
なぜ合うのかを理屈で説明できるのがすごい!
セサミ×マスカルポーネチーズ
チーズケーキというよりも黒ゴマのムースケーキという感じですが、黒ゴマ好きの編集部スタッフ大絶賛!ピスタチオと並んで一番人気の票を集めました。
幾何学的な模様で、つい買いたくなるビジュアルです。
マスカルポーネの脂肪分とゴマのナッツ的な香ばしさで、シラーズの赤ワインに合いますね。
甘いケーキなのにこんなに合うとは!
まさかの赤ワインマリアージュ!
オレンジ×北海道クリームチーズ
オレンジなのに酸味が少なめで甘い、と思ったら「みかん」のコンポート入り。なるほど。定番の美味しいレアチーズケーキですが、底のショコラクッキーがアクセントになっています。
だいぶ甘いし、ワインは難しいかな。普通に紅茶がよさそうですね。
フレーズ×カッテージチーズ
ピンクと花柄がかわいい、苺のケーキ。淡白なカッテージチーズなので苺の邪魔をせず、苺の甘酸っぱさが生きています。チーズのクリーミーさのせいか「お菓子の苺味」的な懐かしい風味もあります。
なるほど、カッテージチーズなんですね。
ワインに合わせるなら、甘口のスパークリングですね 。
ハイカカオ×北海道クリームチーズ
これは、チョコレートケーキとしてすごく美味しい!クリームチーズベースのキュイキュイはどれも甘くて、「チーズケーキとしてというよりもケーキとして美味しい」という感じです。
そう言うとけなしているみたいですが、パーティーの手土産として想像すると「どれもがっつりチーズケーキ」というラインアップは必ずしも歓迎されるものではないんですよね。「わたしはチョコ!」「ぼくはキャラメル!」という気分で選んだとき、その期待に120%応えてくれるケーキなのでこれでいいと思うのです。
ルクアの店頭でチーズケーキ好きな人がひとつだけ選ぶケーキとしては、ちょっともったいない気はしますが。
これは赤ワインですね。チーズケーキとしてというより、チョコレートだからという意味です。
ブルーベリー×ゴルゴンゾーラ・ドルチェ
ブルーベリーの甘いレアチーズケーキかと思いきや、意外にも甘さ控えめ。しかもブルーベリーに負けないチーズの風味があり、「なにこれ美味しすぎる……!」と原材料を見て納得、青かびのゴルゴンゾーラ・ドルチェでした。
フルーティな赤に合いますね。これ一番好きです。
青かびチーズにブルーベリージャムを添えることはあるけど、それをチーズケーキにするという発想がいいですね!ここにしかないチーズケーキですね。
と、ワインのプロとチーズのプロが手放しで大絶賛。「チーズケーキとしてのキュイキュイ」を1個選ぶなら、これでしょう!
La Ruche / ラ・ルーシュ
ミモレットチーズを練り込んだラングドシャでハチミツの生キャラメルとバタークリームをサンドしてある焼き菓子。プレーンとカカオの2種類で、こちらもパッケージがかわいい!
開封すると予想以上にしっかりとチーズが香ります。後味もけっこう塩味なのですが、いかんせんサンドしてあるクリームが甘く、美味しいけどワインという感じではありません。ラングドシャでワイン飲みたい!
うん、これだけ売ってほしい。ラングドシャはワイン飲みたくなる味ですね。
ここまでチーズが強いのも珍しいし、ワインのおつまみにラングドシャだけ欲しいですね。でも、いまのが残念ってことじゃなくて、これはこれでいいんです。チーズは大好きだけどお酒は飲めないって人も多いから、そういう人はこれをコーヒーや紅茶に合わせるといいですよね。両方あったら嬉しいですね。
ハイチーズは本当に美味しかった
ハイチーズ、どれもちゃんと美味しかったです!
Akikoさんも、「どこがチーズ?っていうチーズケーキいっぱいあるけどこれは本当にちゃんとチーズ使ってある」というセリフを3回くらいおっしゃってました。
キュイキュイはみんなで分けたので、トッピングや埋め込まれているアクセントの妙までは味わい切れませんでしたが、1個まるごといただくと新しい発見もありそうです。
チーズケーキばかりではツラくなるかとお二人のために用意していたポテトチップスやパスタは、気づけば編集部スタッフによってワインのつまみとして食い尽くされていました……。
手土産にするなら、シーンや相手に合わせて
ハイチーズの ホールをひとつだけ選ぶなら、
北海道クリームチーズ:王道のチーズケーキが好きな人へ。
ゴルゴンゾーラ:ワイン好きの集まるホームパーティーに。
となりますが、青かびが苦手な人がいるのが心配ならカマンベールでもいいと思います。
少人数なら、3種類入りのセットがいいですね。石鹸の小箱みたいで素敵!
かわいいケーキをお土産にしたいときはキュイキュイを大人買いでしょう。1個400円台なので、5,000円くらいの珍しい手土産を用意したいときにちょうど良さそうです。
ハイチーズやキュイキュイではちょっと予算オーバーだとか、すぐ食べないかもしれないとか、先方の冷蔵庫にスペースがあるかどうかわからないときなんかは、ラ・ルーシュを!
ハイチーズの基本情報
公式サイト:http://hi-cheese.jp/
公式オンラインショップ:https://hi-cheese.shop/
すべて単品購入可能、5,000円以上で送料無料なのはかなり良心的!
【当記事につきまして】
hitotema編集部が企画・取材依頼し、試食させていただいて記事を作成しました。