2016年11月に発売、ペイストリーシェフの福本美樹さんが手がけた「スタンプみたいなアイスボックスクッキー」では、色とりどりのアイスボックスクッキーが紹介されています。
作って、見て、食べて、楽しいアイスボックスクッキー。でも、「見るのは楽しいけど作るのは無理そう」とアイスボックスクッキー作りを諦めていませんか?
いえいえ、そんなのもったいない!ちょっと形が崩れてもご愛敬。手作りならではのアジになります。
今回は、私が愛読している「スタンプみたいなアイスボックスクッキー」の中から3種類厳選して作ってみたのでご紹介します!
https://www.amazon.co.jp/dp/B01NCITJHW/
目次
とにかく「可愛い!」が詰まった1冊

「スタンプみたいなアイスボックスクッキー」で紹介されているレシピは40種類以上。ロールやボーダーといった基本的な柄から、動物、果物、和柄、季節モチーフなど豊富なラインナップです。

1枚1枚の写真が可愛いので、レシピ本としてだけでなく眺めて楽しめる写真集のような1冊となっています。
そして、着色料は、
- ストロベリーパウダー
- 抹茶
- ココア
- 紫芋パウダー
- 黒ゴマ
- かぼちゃパウダー
など天然の食材を使っているので、カラフルだけど食品として違和感がなく、とっても美味しそうに見えるのです。スーパーで手に入りにくい食材はTOMIZ(富澤商店)などのネットショッピングで購入できますよ。
作ってみました!
今回は、3種類作ってみました。
すいか
一番作りたかったのがこちら!

実はこのすいか、一番時間がかかりました。成形自体はそこまで大変ではなかったのですが、なんせ5色分の生地を作らないといけません。本書に掲載されているレシピは、2色か3色で作れるものが大半なので、5色はかなり多いです。
しかし、その分皮が2色だったり身と皮の間にある白っぽい部分も再現されていたりと、とてもリアルなすいかに仕上がりました。
市松
和柄もひとつ作ってみようということで、市松に挑戦。

2色の生地を重ねていくだけなので、初心者でも簡単に作れるはず。残った生地で、ミニチェックも作ってみました。
焼成後もきれいな直線が残っているのは、このレシピに卵が配合されていないことで焼成中に生地が膨らまず、成形した形が保たれるからでしょう。
また、薄力粉の配合割合が多いので、べたつかず成形しやすいと感じました。
バターをたっぷりと使ったバタークッキーのようなほろほろ食感のリッチな味わいにはなりませんが、ガリっと硬めのシンプルな食べ応えで、これはこれで美味しいですよ。
ドレス
最後に紹介するのはドレスです。

これはちょっと、バランスが難しかったです。ですが、アイシングをしたり、飾りを付けたりしても可愛くなりそう!
通常のクッキーは170~180度で焼成しますが、「スタンプみたいなアイスボックスクッキー」は150度という低い温度設定になっています。
低い温度で焼成することで表面に焼き色がつかず、色鮮やかな仕上がりになるのです。
焼きたては柔らかいので、「焼きが足りない?」と思うかもしれませんが、冷めると硬くなります。
焼き上がり直後が柔らかいからと追加で焼き続けると、焼き色がつきすぎるので注意してください。裏側の生地を確認し、生っぽくなければ火が入っています。
可愛すぎるクッキーができました!

アイスボックスクッキーを作ってみると、意外と簡単にできることが分かると思います。
もちろん、きれいな形に仕上げるのはコツがいりますが、クッキー生地さえ作れば、あとは説明通り生地を重ねていくだけ。筆者も、決して器用ではありませんが、それらしく仕上げられました。
基本となる材料は、粉、砂糖、バターのみなので、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。
新刊もご紹介!
2020年4月に福本美樹さん著の待望の新刊、「白あんでつくる あんの花が咲くお菓子」が発売されました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4528022982

本書では、まるで工芸品のようなフラワーケーキのレシピが紹介されています。
通常フラワーケーキはバタークリームを絞りますが、「白あんでつくる あんの花が咲くお菓子」では、白あんとクリームチーズで作った白あんクリームを使用するため、すっきりとした軽い食べ応えです。
そして「スタンプみたいなアイスボックスクッキー」と同様に、工程の写真や説明文が丁寧で分かりやすい。

絞りの技術は通常の生クリームデコレーションにも代用できるので、ぜひ本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。