クラフトジンジャーエールの簡単レシピ!3種のスパイスが決め手 #ハーブとスパイスの教科書

クラフトジンジャーエールの簡単レシピ!3種のスパイスが決め手 #ハーブとスパイスの教科書

アルコール以外でちょっと刺激的なドリンクが欲しいときに、ソフトドリンクとして選ばれるのは、ジンジャーエールが多いのではないでしょうか。車で外出して食事するときなど、アルコール代わりに私も時々注文します。今回は、ショウガをたっぷり使ってジンジャーエールを自宅で作るレシピをご紹介します。

ショウガが体に良いことはよく知られていますが、その他のスパイスもプラスして『身体も喜ぶジンジャーエール』は免疫力アップにもなるのでおすすめです。

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そもそもジンジャーエールとは?

ジンジャーエールの発祥については、「イギリスでよく飲まれているエールビールを炭酸飲料のソフトドリンクとしてカナダの有名メーカーが開発した」「シャンパンからヒントを得た」など諸説あります。
エールとは、約2000年前にイギリスでつくられていた穀物を原料としたお酒の名称で、現在のエールビールとは違い、ホップは使われていませんでした。

手作りジンジャーエールは、ジンジャーシロップを炭酸水で割って作ります。
ジンジャーシロップ、それを使ったジンジャーエールの順に説明しますね。

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ジンジャーシロップの作り方

材料

  • ショウガ 250g
  • 水  500ml
  • 砂糖 150g
  • はちみつ 大さじ3
  • シナモン 3本
  • クローブ 10粒
  • スターアニス 2個
  • リコリス(甘草) 小さじ1 ※

さらに刺激的にするには、鷹の爪やブラックペッパーを隠し味にほんの少しプラスしてもいいですね。

※リコリスを入れない場合は、砂糖を200gにする。

リコリスとは?

ハーブティーにもよくブレンドされているリコリスは、漢方としても欠かすことができない生薬のひとつです。天然の甘さがあるので、糖質を控えたい方は、砂糖の分量を減らしてリコリスをお使いください。よりヘルシーなジンジャーシロップになります。ただし、量に気をつけましょう。甘さは砂糖の50倍なので、ほんの少量で十分甘くなります。

なお、 園芸用でリコリスと呼ばれているものがあります。それは彼岸花(ヒガンバナ科)ですので間違わないように気をつけましょう。

作り方

ショウガは皮のまま薄くスライスする。

鍋にと、残りの材料(はちみつ以外)を入れて火にかける。

沸騰直前に弱火にし、20分ほど煮る。

最後にはちみつを入れ、かき混ぜてから火を止めて冷ます。

準備した密閉耐熱容器に移して冷蔵庫で保存する。

ショウガとスパイスを漉して液だけを保存するのもいいですし、すべて瓶に入れて保存しても問題ありません。
今回は口の狭い保存瓶を使ったので、いったん漉した液を瓶に注いてから、ショウガやスパイスを戻し入れました。
ジンジャーシロップは冷蔵庫で保管して約2週間で飲み切りましょう。

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ジンジャーエールの作り方

材料

  • ジンジャーシロップ
  • 強炭酸水

作り方

グラスにジンジャーシロップを入れる。

強炭酸水で割ればできあがり。

私はジンジャーシロップ1 : 炭酸水2で割りましたが、お好みで調整してください。
夏は氷を入れて冷たくして飲むのもいいですし、常温で飲んでもショウガと炭酸の刺激で満足します。

ジンジャーエールで免疫力をアップする

ショウガ(乾姜=カンキョウ/生姜=ショウキョウ)をはじめ、シナモン(桂皮)、スターアニス(八角 大茴香=ダイウイキョウ)、クローブ(丁子=チョウジ)、リコリス(甘草=カンゾウ)と、すべて身体を温めるスパイスとして代表的なものばかり。( )内は生薬名ですが、こちらも漢方でよく使われているものばかり、ということですね。

身体を温めることで免疫力も上がりますし、また、代謝機能も向上するので食べたものがきちんと代謝されやすくなり、太りにくい身体作りにも役立ちます。

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使用したスパイスの紹介

ショウガ

科名:ショウガ科  使用部位:根茎  別名:ショウキョウ カンキョウ

日本の食卓にも欠かせない万能スパイス。10世紀ごろのヨーロッパでは東洋の貴重なスパイスとして一部の特権階級の人々のみが香味を楽しむことができた。今では世界各国で使われている。料理も、和食、洋食、エスニック、お菓子と多用されている。新しょうが、老成(ひね)しょうが、葉しょうが、など季節や部位によって味わいも豊か。吐き気止め、消化促進などの健胃作用や、解熱や咳止めにもよく炎症を抑える作用もある。胃腸を整えるには生のショウガ、身体を芯から温めるには加熱したショウガがそれぞれ良いとされている。

シナモン

科名:クスノキ科  使用部位:樹皮  別名:桂皮(ケイヒ) 肉桂(ニッケイ)

甘くスパイシーで素晴らしい香りのシナモンは、カレーを始めさまざまな料理やスパイスの調味料として、またスイーツなど、幅広く使われるスパイスのひとつ。体を芯から温めて、下半身の冷えにもよい。消化器系の調子を整えてくれるので市販の胃腸薬にも使われている。抗菌作用が高く風邪予防や、吐き気止めの効果もある。多用は控えること。

スターアニス

科名:シキミ科 使用部位:果実 別名:八角(ハッカク)、トウシキミ、大茴香(ダイウイキョウ)、チャイニーズアニス

体を温め新陳代謝を活発にする。胃腸を温めることで溜まったガスを排出する。香りの主成分のアネトーネは気の巡りをアップさせてイライラを取り除き、気持ちを安定させる効果がある。石鹸や歯磨き粉、ガムの香料として使われている。また、殺菌抗菌作用として、咳止めや風邪薬としても使われる。

クローブ

科名:フトモモ科  使用部位:蕾  別名:チョウジ(丁字)

クローブの名前は、その形から『釘』という意味。肉に刺して煮込んだり、オレンジやリンゴに刺して魔除けのポマンダーを作るときにも使われることでも有名。防腐作用が高いので、ポマンダーは数年経っても腐敗しない。体を温める作用があり、冷えからくる諸症状を改善してくれる。鎮痛作用にすぐれていて歯の詰め物としても使われていた。『歯医者さんの香り』としても知られている。胃腸薬、口腔清涼剤などにも使用されている。

リコリス

科名:マメ科  使用部位:根  別名:カンゾウ(甘草)、スペインカンゾウ

紀元前500年ごろから薬用として使われていたリコリスは、中世の時代には中東やアジアにも広がり、現在でも生薬として『甘草(カンゾウ)』と呼ばれてよく使われている。その名の通り甘さがあり、砂糖の50倍とも言われている。さまざまな薬効があるが、特に注目すべき成分はグリチルリチン酸で、すぐれた消炎作用によって、喉の腫れや痛みを抑えることから、日本でもよく知られている風邪薬や喉の薬にも使用されている。

※ 多用は控える。特に、高血圧の方、糖尿病の方、腎臓疾患のある方、妊婦さんは注意すること。(医師との相談の上使用する)
※ 園芸用でリコリスと呼ばれているものがあります。それは彼岸花(ヒガンバナ科)ですので間違わないように気をつけましょう。

上記のものは、日本での栽培は難しいですが、調味料の販売店やネットショップなどを利用して購入することができます。

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