油の保存について #世界のオイルを巡るレシピと油活のススメ

油の保存について #世界のオイルを巡るレシピと油活のススメ

今回は一番聞かれるテーマ、油の保存についてずばりお答えします。

油を長く美味しく楽しむために

油を長く楽しむために
(画像出典)pixta

残念ながら油は、何年寝かせてもお酒のように熟成いたしません。もったいないからと取っておいて忘れたらだめですよ。記載の賞味期限は未開封での期限です。
生鮮食品の消費期限ではないので、少し過ぎたからと言って急激に酸化したり食べられなくなる訳ではありませんがご注意くださいね。

未開封で期限切れになった油の使い道もたまに聞かれますが、クルミオイルやえごま油などは家具のお手入れや艶出しにもいいですし、油汚れは油で落とす原理で換気扇などのお掃除にも。またクレンジングやヘアパック、ハンドクリーム代わりにできるものもあります。
※食用油をお肌に使う場合は自己責任になります。パッチテストをしてからお試しください。

保存容器について

油の容器の賞味期限の長い順番は、缶・紙パック・遮光瓶が2年、透明瓶が1年半、プラスチックが1年となっていますが、メーカー独自の試験データに基づき設定される場合もあります。
油の賞味期限は、保存容器によって違うということです。あ、意外ですかね?同じ時期に作った油も、缶なら2年、瓶なら1年半といった賞味期限になるんです。

また前回の記事でも書きましたが、特有の抗酸化成分を持つごま油は他の植物油より賞味期限を半年長く設定できます。ちなみに未開封できちんと保管し、10年経ったごま油を研究所で分析したら、ほぼ酸化が見られなかったという話もありますが、逆に通常保管でも酸化しやすい油もありますのでご注意を。

油の敵3つ―酸素、光、熱

油の敵3つ―酸素、光、熱
(画像出典)pixta

はい、油の保存の原則です。「酸素」と「光」、「熱」を避けること。
どんな油も、

  • 開封後空気が入ること
  • 光に晒されること
  • 温まること(または加熱)

により酸化します。

こんな保管方法はNG

やりがちなNG保管1位は、ガスコンロ周りに置くこと。それからオリーブオイルなど仕上げにかけたりパンにつけたりするオイルをテーブルに出したままにしておくこと。

油は未開封でも開封後でも、涼しくて暗い棚の中へ保管してください。ただし、何でも冷蔵する必要はありません。開封後冷蔵すべきはオメガ3の油です。

オメガ3についての解説はこちら

前回は油を構成する脂肪酸の分類についてお話ししました。今日はその中のオメガ3についてみてみましょう。 オメガ3オイルはなぜ大事? さて少し復習ですが、身体の生理機能を保つために毎日使われるけれど体内で作ることができない油を「必[…]

オメガ3の代表格えごま油 #世界のオイルを巡るレシピと油活のススメ

おすすめの保管方法と買い方

大きな缶で買った油は半分くらい空気が入るようになったら瓶などに移し替えてもいいですが、とにかく開封したら1~2か月、最低でも3ヶ月以内には使いましょう。
オリーブオイルなど繊細なものは、開封後時間が経つほど香りがどんどん飛んでしまいます。そういう意味でまとめると、2ヶ月程度で使い切れる量の油を買う、残っている油があれば優先して炒め物や揚げ物などに使う意識を持ってください。

また特に光酸化しやすいクロロフィルなどが含まれるオリーブオイルは遮光瓶や箱入りで売られることが多いと思いますが、店内でも光がなるべく当たっていないものを選んだり、箱から出したらアルミホイルを巻いたりしてもいいでしょう。開封した日を書いておくのもおすすめ。
油の保管場所と開封後の期間をこの機会に確認してみてくださいね。

揚げ油の注意点

揚げ油の注意点
(画像出典)pixta

揚げ油も何回使えますかとよく聞かれますが、これも揚げる内容や程度、油の種類によります。
衣のついた肉や魚を揚げるより野菜の素揚げの方が油は汚れません。
保管するなら、

  • なるべく熱いうちに揚げカスをきれいに取り除くこと
  • なるべく空気を入れずに保管すること

活性炭フィルターつきのオイルポットなどを使ってもよいでしょう。
ただし揚げた時点で熱と酸素による酸化は始まっていることをお忘れなく。揚げ物を量は食べ過ぎていないのに胃もたれやムカムカするという経験があると思いますが、加熱酸化した油が原因のことが多いです。

油の酸化度合いの観点からすると、揚げ物がやはり一番となってしまいます。私は少量ずつ小鍋で揚げるかフライパンに数cmの油で揚げ焼きにするようにしています。
おすすめの揚げ油については、また別の回でお話ししますね。

今月のレシピ ~ 香りのオイルで爽やかに

今月のレシピ ~ 香りのオイルで爽やかに

今回ご紹介するレシピには、和の香りオイルを使いました。
やはり香りが命なので開封後は早めに活用しましょう。

スパイスや薬味などを直接使うのと比べ、香りオイルはその香味を溶かし込んだ油を調味料として使えるので便利なこと、あとオイルによりまろやかさが加わるのが特徴です。

バジルやレモン、ガーリックや唐辛子なども定番ですが、わさびや柚子、山椒、葱など日本の薬味を使った香味油もあります。ベースのオイルもオリーブオイルやごま油を使うものや、オイル自体に香りのないタイプを使うものもあります。
製法もオリーブと一緒に搾るもの、エキス添加や漬け込み型、加熱型など様々で、風味の強さも異なります。

紀州山椒香味油

紀州山椒香味油

商品リンク:https://www.abura-ya.jp/SHOP/LM_d002.html

この紀州山椒香味油は、こめ油をベースに細かく石臼挽きしたぶどう山椒をじっくり混ぜたオイルです。ふわっと繊細で爽やかな山椒の香りが広がり、ぴりぴりとした心地よい刺激が追いかけてきます。

紀州山椒香味油アップ

冷や奴や棒棒鶏(蒸し鶏サラダ)、冷麺やラーメンに回しかけてもいいし、このオイルをベースに塩焼きそばやイカや海老をさっと炒めたりするのにもおすすめ。
またこの爽やかな山椒の香りが柑橘類にもよく合うので、オレンジをのせたブランマンジェやチーズケーキにかけたりしても大人スイーツに。まだやってないけど、鴨のオレンジソースの仕上げにも絶対合うはず!

同じラインで完熟させた赤い山椒で作った香味油もあるのですが、そちらは無花果や苺などのベリー類によく合うんですよ。

グリルズッキーニと鶏ささみの山椒香味サラダ

さて今回はこの爽やかな山椒香味油を使ったグリルズッキーニのサラダをご紹介します。たっぷりのズッキーニもぺろりなので、多めに作ってお楽しみください!

材料(2人分)

材料
  • ズッキーニ 2~3本
  • 鶏ささみ 3~4本
  • 紫玉ねぎ 1/4個
  • グレープフルーツ 1/3個(甘すぎない柑橘類で)
  • パクチー(お好みで)
  • 塩 適量
  • 酒 少々
  • 水 分量外

<A>

  • ナンプラー 小さじ2
  • 山椒香味油 小さじ2
  • レモン汁 少々
  • ささみのゆで汁 大さじ1

作り方

鶏ささみは小鍋で(電子レンジでも)酒少々を加えた水で蒸し煮にしてほぐし、Aを混ぜたタレを馴染ませておく。

ささみ

ズッキーニは5mmくらいの厚さに切り、グリルパンや魚焼きグリルで軽く塩を振りながら、しんなりして焼き目がつく程度に両面焼いて斜めに切る。(油は塗らない)

グレープフルーツは身を取り出して薄くスライスする。

紫玉ねぎはスライスして水に晒し水気を拭いておく。

パクチーは葉の部分をちぎっておく。

お皿にズッキーニ、鶏ささみ、グレープフルーツ、紫玉ねぎの順で盛り付け、鶏ささみの残りのタレを全体に回しかけ、パクチーを散らす。

完成写真

ポイント

ズッキーニ

グリルすると焼き目が芳ばしく旨みが凝縮し、それでいて噛むと瑞々しさも味わえるズッキーニ。そこに味の染みた鶏ささみとグレープフルーツのほろ苦さに山椒の爽やかな香りがあわさったご馳走サラダです。ズッキーニが主役なのでたっぷり作って冷やしておけば翌日も大丈夫。少し味がぼやけたら、ナンプラーと山椒香味油を食べる前にどうぞ。

全く同じとは言えませんが、こめ油と粉山椒でもどうぞ。
山椒以外ならもっとマニアックですが、馬告(マーガオ)という台湾の山胡椒もレモングラス風味で合いそうです。

スポンサーリンク
>hitotema

hitotema

贅沢・丁寧は、難しい。でも、節約・時短ばかりじゃつまらない。日々の生活を彩る、嬉しい情報を届けます。