くるみ油で大人のサラダを楽しんで #世界のオイルを巡るレシピと油活のススメ

くるみ油で大人のサラダを楽しんで #世界のオイルを巡るレシピと油活のススメ

くるみは、日本でも比較的馴染みのあるナッツではないでしょうか。たびたび健康メディアでも取り上げられている印象です。
そんなくるみから採れるくるみ油、試したことはありますか?ほんのりビターな風味と芳ばしさが少し大人っぽい印象のグルメオイルです。

葉物とりんご、ブルーチーズのサラダのレシピはこちら

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くるみ(胡桃・ウォールナッツ)の特徴

くるみ
(画像出典)PIXTA

くるみは紀元前7000年頃から食用とされていた歴史あるナッツで、原産地イランから地中海、ヨーロッパに広がりました。日本でもオニグルミなどの自生種が古くから食べられていました。豊臣秀吉の時代には、中国や朝鮮半島からペルシャ種が持ち込まれ栽培されたようです。
現在の二大生産地はアメリカのカリフォルニア州と中国。ウォールナットは家具の木材としても人気ですね。

ゴツゴツとした硬い殻を割り、独特の形状の「仁」を食べるくるみは脂質が約70%と多いのが特徴です。たんぱく質や食物繊維、ポリフェノールやミネラル、ビタミン類もバランスがよく、お酒のおつまみや小腹が空いた時のおやつにもおすすめ。
ビタミンEや亜鉛、マグネシウム、葉酸も摂れるのはいいですね。

くるみでオメガ3補給?

くるみ
(画像出典)PIXTA

さてよく取り上げられるのが「くるみにはオメガ3の油が豊富に含まれているから良い」という情報。
確かにナッツの中では断トツの含有量と言えるでしょう。ひと掴みのくるみで、1日のオメガ3目安量2gを摂ることができます。

ただし、そこだけを見て食べすぎるのは禁物です。

手元の栄養成分表では、くるみ5粒(20g)中の脂質は13.8g。これはなんと大さじ1杯の油を超える量。そして脂肪酸は多い順に

  • リノール酸(オメガ6)8.26g
  • オレイン酸(オメガ9)2.05g
  • α-リノレン酸(オメガ3)1.79g
  • パルミチン酸(飽和脂肪酸)1.37g
  • その他

という内訳になります。

オメガ3も摂れますが全体の12~14%で、その4~5倍はオメガ6も摂取することになります。
以前も書いたように脂肪酸摂取は全体のバランスが大事ですよ。

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油はどう摂ればいい? #世界のオイルを巡るレシピと油活のススメ

家でどんな油を使っているか、また日頃の食生活により、脂肪酸摂取バランスは大きく違いが出ます。例えば料理にグレープシードオイルや綿実油、大豆油などリノール酸系のオイルを多用する人がくるみを常食すると、リノール酸過多になってしまう可能性があります。

「くるみにはオメガ3以外の油も多い」ということを覚えておいてくださいね。

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くるみ油について

くるみ油
(画像出典)PIXTA

日本でメジャーなオイルとは言えませんが、くるみ油はフランスでは昔から愛用されています。料理の仕上げにとてもおすすめなグルメオイルです。

メーカーにより焙煎の有無で風味の違いはありますが、さらっとしていて使いやすいオイル。焙煎したものは芳ばしく、ほんのり渋皮を感じるビターな後味がとても大人っぽいのです。

ほろ苦い野菜やチョコレート、ジビエ、チーズやフルーツとの相性もよく、肉料理のソースなどにもおすすめ。前菜にテリーヌやハム類とフルーツ、チーズを盛り合わせて、くるみ油を回しかけたら最高です。貝類、レバーペーストや鴨など少し癖のあるものにも。味噌と合わせる、青菜の和え物やお蕎麦のつゆに垂らすなど、和食にも使えますよ。

脂肪酸を見ると酸化に強いとは言えないのですが、ビタミンEもあるので軽い加熱は大丈夫です。

余談ですがくるみ油は乾性油。乾くと固まって膜を張る性質があるので、家具や木工製品のお手入れにも向いています。

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