ハーブとスパイスって違うの?レシピ付きで解説 #ハーブとスパイスの教科書

ハーブとスパイスって違うの?レシピ付きで解説 #ハーブとスパイスの教科書

はじめまして。ハーブとスパイスのレシピを担当させていただくことになりました、岩本りかです。(ニックネームは、りかりんご)

ハーブとスパイスの料理研究家として、料理レシピの開発や、普段は、ハーブやスパイスを使った講座や教室などを開催したり、商品のレシピ開発にも関わらせていただくこともあります。また、アロマテラピーとしても、ハーブやスパイスの芳香成分は、人々の健康増進、美容やアンチエイジング、ストレス緩和などに役立てることができるので、さまざまな方面でハーブとスパイスの良さをご提案させていただいています。

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古くから植物は人の健康や癒しとして生活に使われていた

古くから植物は人の健康や癒しとして生活に使われていた

古来より、人々は植物の恩恵を生活に生かしてきました。現代の日々の慌ただしい時間の中でも、植物に触れることで、自然に寄り添う生活を取り戻し、食を通して、ハーブやスパイスを中心に、ナチュラルライフ、スローライフ、スローフードのレシピをお伝えできればと思います。

時短もいいけど、ちょっとひとてまかけること。ハーブやスパイスの香りは、心と体に魔法をかけてくれることでしょう。そして何より、料理にも美味しい魔法がかかります。

忙しい生活の中でもほんの少し息抜きをして、シンプルで美味しい料理を作っていきましょう。まずは、食べることから。食べるものから、丁寧に向き合っていくことも大切にしてきたいですね。

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そもそもハーブとスパイスってどう違うの?

まずは、こんな疑問を持ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
「ハーブとは?」「スパイスとは?」

ハーブとスパイスの定義は、国や地域、また、専門分野によっても、さまざまな考え方があり、厳密な定義はありません。

メディカルの世界、クッキングの世界、生薬として漢方として、食として、薬として、また飲み物として、クラフトとして、香水や化粧品などの美容にと、あらゆる分野で、ハーブとスパイスは使われています。

ハーブと言われるものもスパイスとして捉えられることもありますし、全く同じ植物でも、部位によって(葉、花、根、種子など)ハーブと呼ばれたり、スパイスと呼ばれたり、生薬として使われることもあります。

例として、日本でも人気のタイ料理やベトナム料理で使われるパクチー。ハーブの世界では英名のコリアンダーとして呼ばれています。葉はコリアンダーリーフ、パクチーとして使われますし、種子はコリアンダーシードとして、カレーのブレンドには欠かせないスパイスです。

またタイやベトナムでは根っこもスープや煮物にも使われます。ちなみに、葉っぱと根っこは、いわゆるパクチーの香りですが、種子は、パクチー臭はなく、柑橘系のとても爽やかな香りがします。

ハーブとは

ハーブとは

ハーブとは、もともとはヨーロッパの伝承医療や薬草として治療に使われてきた、主に香りのする草本系が多いですが、香りのないものももちろんたくさんあります。

基本的には香りに含まれる薬効の高いものが多く、古代エジプト時代、クレオパトラが多様した魅力ある香りの薔薇もハーブとして捉えます。ローズをブレンドしたハーブティーも本当に美味しいですよね。

また、日本では、雑草と思われているものにもハーブはたくさんありますし、野菜にもハーブとして使われているものもあります。日本では根菜類のゴボウは、ヨーロッパではバードックというハーブとして認識されています。

ハーブは日本でも育ちやすくフレッシュでもドライでも使えます。お庭で簡単に育てることも可能です。

スパイスとは

スパイスとは

スパイスとは、簡単に言えば「香りや刺激のある植物由来の食品で、料理に香りや辛みを加えるもの」ということになりますが、ヒリヒリする辛いものは実際には少なく、香りが奥深く、その作用としては、食材の臭みを消したり、防腐効果や殺菌効果のあるものが多く、基本的にドライにして使用するものが多いです。

もともと、スパイスはヨーロッパ人たちが、大航海時代にインドや東南アジアに渡ったときに、現地で育っている植物から作られる、コショウやシナモンなどのスパイスを知り、長期にわたる航海や遠征で肉をはじめとする食材の防腐剤として役立てていました。当時スパイスは、黄金や宝石と交換されるほど高価で貴重なものだったのです。

さて、ハーブとスパイスについての前置きが長くなりましたが、初回のレシピは、ハーブソルトを使った白身魚のレシピです。

ハーブソルトを作っておけば、鶏肉や豚肉のソテーや魚料理も、びっくりするぐらい美味しく仕上がります。我が家ではなくてはならないハーブソルトです。

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ハーブソルトのレシピ

ハーブソルトのレシピ

まずは、ハーブソルトの作り方をご紹介して、白身魚のグリル焼きのレシピに進んで行きましょう。

材料

材料

ハーブはすべてドライのものを使います。

  • ローズマリー 大さじ1
  • セージ 大さじ1
  • スイートマジョラム 大さじ1
  • バジル 大さじ1
  • タイム 大さじ1
  • 天然塩 大さじ2

分量は特に決まりはありません。多めに作っておくと色々な料理に使えます。
ハーブによって多め少なめを調整したり、塩も味見をしながら好みの量にしてください。

作り方

グラインダー、乳鉢、すり鉢、などをつかってすべての材料をよくすり混ぜる。

作り方1

保存容器に入れて、常温で直射日光を避けて保存する。

作り方2

ハーブソルトの白身魚のグリル焼きのレシピ

白身魚はハーブソルトの良さと魚自身の旨みを引き出してくれる料理のひとつです。
今回は、旬のニギスを使いましたが、手に入りやすいタラや鯛を使ってもいいですね。
キスに似た魚ですが、キスの仲間ではありません。

材料(2、3人分)

白身魚材料
  • ニギス 12~15匹
  • ハーブソルト 適量
  • レモン 1/2個

(付け合わせ野菜)

  • プチトマト 5個
  • ブロッコリー 1/2房
  • ほうれん草 1束
  • シャインマスカット 5、6個
  • 青柚子 1/2個
  • フレッシュタイム 2、3本

作り方

白身魚作り方1

ニギスはハーブソルトを振って10分ほど置く。

魚から出た汁を拭き取って、魚焼きグリルでこんがりと色好く焼く。

ブロッコリー、ほうれん草を茹でて食べやすく適当にカットする。

青柚子、シャインマスカットも食べやすい大きさにカットする。

ニギスを器の中央に、周りに付け合わせ野菜を飾り盛り付けたら、フレッシュタイムを小枝ごとトッピングして、ニギスに青柚子とレモンを絞って、タイムの葉を散らしていただく。

完成写真

ポイント

季節ごとに旬の魚をハーブソルトでグリル、ソテー、オーブン焼きなどと、色々お試しください。
シャインマスカットや青柚子も、手に入りやすいブドウや柑橘でアレンジOKです。

ハーブソルトは、今後ご紹介していくレシピにもよく登場する予定で、簡単に作ることができるので、ぜひ作り置きしておいてくださいね。
ハーブは、スーパーのスパイスコーナーにある瓶入りのものでもいいですし、ご自身で育てて収穫したものをドライにして使うとよりハーブに親しみが湧いてくることでしょう。もちろん、ネットショップでも購入できます。

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