こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。毎月、今月はどんなことが起こるだろう!とこの記事を書きながら過ごしてきました。
この前書いたと思ったらもう次の1ヶ月がやってきて…!
そんなことを繰り返していたらあっという間に今年も終わり。本当にあっという間です。今年1年を振り返りながら、そして来年への期待を込めて、ゆっくり読んでいただけたら嬉しいです。

目次
師走
「走」という漢字が表すように、走り去っていく12月。小さい頃から12月はお坊さん(師)が忙しく走り回るほど忙しいから師が走ると書くんだよと言われて育ってきました。私はこの「師走」という文字を見るとなんだか少し焦ってしまうのでちょっぴり苦手です。
そして、ほとんどの月は「月」という漢字がつくのに12月は仲間はずれな気がして少しかわいそうだな、なんて思ったりもします。
師走の由来にはいくつか説があるのですが、昔はお正月にも先祖供養をしていて、師(お坊さん)が忙しく走り回っていたことを表す「師馳せ月(しはせづき)」という説、今年やるべきことをきちんとやり終える月という意味で「為果つ月(しはつづき)」という説もあるようです。他にも「春待月(はるまちづき)」というとても美しい名前もあります。
冬至
今では「二十四節気」と聞くと、具体的に思い浮かぶようになりましたが、まだ二十四節気の存在も知らなかった小さい頃。そんな時から「冬至」だけは「かぼちゃを食べる日」として、我が家では何かしらのかぼちゃ料理が食卓に上がっていました。
大きくなって、「冬至は二十四節気の一つだったんだ!」と二十四節気を身近に感じることができたのはこの毎年の行事があったからだと思います。
冬至は1年で一番日が短く、ちょっぴり憂鬱な気分になりがちな日。けれど、この日を過ぎればだんだんと春が近づいてくると思うと、そんな憂鬱な気分も前向きな気持ちに変わります。そう思っていたのはきっと昔の人々も同じはず。厄祓いをしたり、「運盛(うんもり)」という縁起かつぎなどが行われてきました。
冬至についてもう少し詳しく知りたい方はこちらもどうぞ!
街を歩いているとどこからかふわっといい香りがしてきました。キョロキョロと辺りを見渡すと、見つけたのはちょこんと可愛らしい手のひらサイズのゆず。そうか、もうそんな時期か。いい香り、と思えるようになったのはわりと最近で、小さい頃は少し苦手だっ[…]
今年の冬至は12月22日。冬至が終わるとすぐにクリスマスがやってきます。一見縁がなさそうな和菓子とクリスマスですが、最近は華やかな和菓子も多いので、クリスマスに和菓子で楽しんでみるのもおすすめです。
こんにちは、和菓子女子のせせなおこです。あー、もう1ヶ月終わっちゃった!そんなことを繰り返すうちにあっという間に1年が終わろうとしています。今までは街を歩いてクリスマスムードを味わっていましたが、今年はあまり感じられないな、としょんぼりし[…]
大晦日
12月31日は大晦日。おせちの準備に大掃除、そういえばあれもこれも終わってない!?いつも以上にバタバタと忙しい日です。そんな焦る気持ちはありつつも、夜、紅白歌合戦が始まると、元気に年を越せることが何より幸せだ〜!といい意味で来年の自分にバトンタッチしています。
大晦日と呼ぶことに何の違和感もなく暮らしてきましたが、もともとは毎月の終わりを「晦日」といい、12月31日は1年の締めくくりであるから「大晦日」というのを最近知って、とてもびっくりしました。
我が家ではいつも大晦日におせちを食べます。大晦日におせちを食べる地域としては北海道が知られていますが、その他の地域でもあるらしいですし、家庭によっての習慣もありそうです。
また、おせちの中身や年越しそばを食べるタイミング、お雑煮のだしや具材の違いなど、年末年始の風習は地域の特色が色濃く出るので色々比べて見るとおもしろいですね。今年もおなかいっぱい食べられるといいなぁ…!

まとめ
「終わり」と聞くとどうしてもさみしさが込み上げてきますが、終わりに次に来るのは「始まり」です。これを読んでいるあなたが、どうか明るい気持ちで、来年も楽しく過ごせますように。どうぞ良いお年をお過ごしください。