自宅でカカオ豆からチョコレートが作れる!「手作りチョコレート・キット」(Dari K)お取り寄せレポート

ダリケー(Dari K)カカオ豆から作る「手作りチョコレート・キット」をお取り寄せレポ!

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国規模で外出自粛が求められている現在。
「自宅で過ごす間、家族みんなで楽しめるようなものはないだろうか」と探していたら……見つけました!

京都のチョコレート専門店『Dari K』が、自宅でカカオ豆から作るチョコレート・キットを販売!?
これは楽しそう!さっそくお取り寄せしてみました!

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2011年からBean to Barチョコレートに取り組む 『Dari K』(ダリケー)

2011年からBean to Barチョコレートに取り組む 『Dari K』(ダリケー)

『Dari K』は京都市にあるチョコレート専門店。世界有数のカカオ産出国であるインドネシアで現地の契約農家とカカオ豆の栽培や技術指導から携わり、自社で輸入し、チョコレート製造~販売までを一貫して行う「Bean to Bar」のお店です。

企業名の『Dari K』もインドネシアに由来したもの。
アジアのカカオ生産の70~80%を占める一大産地「スラウェシ島」がアルファベットのKに見えること。そこに「~から」という意味のDariをつなげて『Dari K=スラウェシ島から』と名付けたそうなんです(京都のKでもあるそうです)。

京ショコラ

店頭やオンラインショップでは木箱入りのボンボンショコラ「京ショコラ」や、生チョコレートなどの商品も購入できますが、カカオ豆からチョコレートを作る工程を実際に体験できる「チョコレート・キット」も人気なのだそう。

Dari Kが行っているワークショップでは、参加した子どもから驚きや感動の声も上がるとか。確かに、食育としても良い教材になりそうですよね。

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「手作りチョコレート・キット」を開封!

手作りチョコレート・キット

「手作りチョコレート・キット」の中身はこちら。
作り方などが書かれたブックレット、ローストしたカカオ豆80g、Dari Kロゴ入りのモールド(型)。そのほか、Dari Kの取り組みが記された小さなカードと、今回は期間限定のおまけとして、クーベルチュールチョコレートとカシューチョコの小袋が付いていました。

Dari Kでは本来、生のカカオ豆から作るチョコレート・キットだけを販売しているのですが、「家庭での焙煎は火入れの見極めが難しい場合もあり、もっと手軽に試せるように」とのことで、5/6(水)までの期間限定であらかじめローストしてあるカカオ豆バージョンが販売されていました。

※2020年4月末時点でローストカカオ豆のキットは完売になっていますが、単品のローストカカオ豆は販売されています。

生カカオ豆のセット

ちなみに、生カカオ豆のセットの中身はこんな感じ。カカオ豆の違いだけでほかはほとんど変わりありません。板チョコレートを模した専用箱に入っていますが、チョコレートのおまけはついていません。

左が生のカカオ豆、右がローストしたカカオ豆

左が生のカカオ豆、右がローストしたカカオ豆。比べてみると全然違いますね!
作業に取り掛かる前にどちらも食べてみたところ、生のカカオ豆はフルーツを思わせるような華やかな風味で、後から酸味が少し感じられました。一方、ロースト豆はカリっとかじった瞬間から強い酸味!後からコーヒーのような苦み。同じカカオ豆でも焙煎前後でこんなに変わるとは。面白いです!

ブックレット

ブックレットにはチョコレートの製造工程が分かりやすく書かれています。難しい漢字にはルビが振られているので、小学生くらいのお子さんならひとりでも読めそう。

ローストしたカカオ豆

ローストしたカカオ豆、見た目はアーモンドのようです。果たして、ここからちゃんとチョコレートが作れるのでしょうか……?

必要な道具

必要な道具はブックレットに記載されています。カカオ豆をすりつぶすためのすり鉢、すりこぎ。今回は時間を短縮するため、フードプロセッサーも使うことにします。そのほか、湯せんするための鍋や、チョコレートを型に入れる時に使うスプーンなど。

必要な道具2

甘味には砂糖を使用しますが、黒砂糖やはちみつでもOKとのこと。今回は甘くない100%チョコレートと、砂糖入り、メープルシロップ入り、レーズン・ナッツ入り……と、欲張って色々作ってみることにします。

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ステップ1~3、チョコレートづくり、最初の工程は「皮をむく」

ステップ1~3、チョコレートづくり、最初の工程は「皮をむく」

作業もブックレットに掲載。生のカカオ豆から始める場合は、

ステップ1「カカオ豆を洗う」
ステップ2「フライパンで焙煎」

を行うのですが、ローストカカオ豆のキットでは、ステップ3「皮をむきましょう」からスタートします。
生のカカオ豆から作る場合は、公式のYouTube動画が参考になりますよ。

焙煎したカカオ豆の皮

焙煎したカカオ豆の皮は、ピーナッツのようにするりとむけます。これは焙煎がしっかりできている証拠で、ムラがあるとうまくむけないことがあるようです。

皮をむいたカカオ豆も食べてみると、皮つきのものとはまた違う味!酸味がなくなり、香ばしさや苦味がダイレクトに伝わります。さらに、ここにひとつまみの砂糖をかけてかじってみると、だんだんチョコレートの味わいになってくるから不思議です。

左がむき終わった皮、右がカカオ豆

左がむき終わった皮、右がカカオ豆です。皮にはポリフェノールがたっぷり含まれているので、捨てずに活用!ダリケーのスタッフさんからお聞きした「カカオティー」を楽しんでみようと思います。

ステップ4、カカオ豆をすりつぶします!

ステップ4、カカオ豆をすりつぶします!

皮をむいたカカオ豆をフードプロセッサーへ。時々揺らしながら1分ほど粉砕すると、この通り。見た目はコーヒー豆のようですが、部屋中が強いカカオの香りになりました。
ここからはさらに細かく砕くため、すり鉢に移し替えての作業です。ここからは娘も手伝ってくれました。

すり鉢

娘と交代しながらグルグルと、ひたすらすりこぎを回し続けます。しばらくすると、すり鉢の外側は細かくなり、内側に大きな粒が集まりだしました。しかし均一の大きさになるにはまだまだかかりそう。ここからさらに30分程度作業を続けました。

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ステップ5、カカオ豆を湯せんします

ステップ5、カカオ豆を湯せんします

カカオ豆が均一の粉状になったら、沸いたお湯の中にすり鉢を入れ、湯せんをしながらさらにすりつぶします。
カカオ豆は、およそ半分がカカオバターと呼ばれる油脂で出来ています。温めながらさらに作業を続けることで油脂が溶け、チョコレートに少しずつ近づきます。まだまだ……!

トロトロと流れる

冷めたお湯を温め直しながら作業を続けること1時間半、ようやくトロトロと流れるほどになってきました!腕が痛いけれど、ここでやめるわけにはいきません。交代要員の娘と「昔の人はこれを手作業でやってたんだよね」「そもそもこんなに苦いのをよく食べようとしたよね」などと想いを馳せながら頑張ります。

砂糖なしの100%チョコレート

さらに30分ほど混ぜてツヤが出てきたところで、砂糖なしの100%チョコレートを型に流します。そして、のちほどメープルシロップを加える分を取り分けてから、砂糖を加えて練り上げます。

砂糖を入れると少しサラサラ

砂糖を入れると少しサラサラになるので、ツヤが出るまでまた練ります。根気のいる作業です……!

チョコレートを型に詰めます

出来上がったチョコレートを型に詰めます。100%チョコレートに加え、中段が砂糖入りのチョコレート、最下段はメープルシロップ入りのチョコレート。このほか、ナッツとレーズン入りのチョコレート「マンディアン」も作りました。

砂糖ではなくメープルシロップを入れたものは、30分ほど混ぜ続けてもツヤが出ず、ザラザラの状態のままでした。うーん、もっと練った方が良かったのかな……?気になりますが、このまま冷やしてみることにします。

冷やし固めて、完成!

冷やし固めて、完成!

ブックレットでは「冷蔵庫で2~3時間冷やす」とありましたが、念のため一晩冷やしてみました。翌朝取り出すと、良い感じ!

それぞれを型から取り出してみました

それぞれを型から取り出してみました。カカオ100%のチョコレートと、砂糖入りはほとんど見分けが付きません。メープルシロップ入りは、見た目も味もガナッシュのような仕上がりでした。

100%チョコレート

100%チョコレートはとにかく苦い!噛むほどに苦味が舌を刺激し、口の中がカッと熱くなります。
砂糖入りはほんのり甘くビターな味わい。スーパーなどで販売されている70~80%程度のハイカカオ・チョコレートのような感じ。ただ、ザラザラと舌に残るカカオの粒は手作りならではの食感です。

マンディアン

レーズンとナッツ入りのマンディアンは、ビターさが抑えられていて、とてもおいしくできました!おすすめです。

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カカオ豆から作るからこそ、アレンジもできる!

カカオ豆から作るからこそ、アレンジもできる!

実際にカカオ豆から作るからこそ、できるアレンジも色々あります。まずは、カカオ豆の皮にお湯を注ぎ、10分ほど置いた「カカオティー」。
鼻を近づけると、チョコレートの甘い香りがほんのりと。飲むとスッキリとして、チョコレートの香ばしさと、豆のほっくりとした風味が感じられました。
後味はかなりスッキリ。調べてみると、カカオ皮にはタンニンが入っていないので、長時間煮出しても紅茶のように苦くなることはないのだとか。さらに、ノンカフェインなので目が冴えてしまうこともありません。ポリフェノールがたっぷり入っているので、美容にも良さそうです。

ミートソース

とっても苦くて食べにくかった100%のチョコレート。じつは肉料理と相性が良いというので、ミートソースの隠し味として残りの一粒を刻んで一緒に煮込んでみました。
食べてみるとチョコレートの苦みは消えて、ミートソースのコクが増したように感じます。後味にほんの少しだけ「なんとなくチョコレートの味がするかも……?」といった印象。
ステーキやローストビーフなど、力強い牛肉料理のソースに使っても良さそうな気がしました。

「手作りチョコレート・キット」家族でわいわい楽しめそう!

「手作りチョコレート・キット」家族でわいわい楽しめそう!

今回初めてトライしてみた「手作りチョコレート・キット」。カカオ豆から実際に作る工程は時間がかかり、途中でめげそうにもなりましたが、大人の私でも貴重な体験でした! 今まで何気なく食べていたチョコレートも、これからは大事にありがたく食べようと心に誓いました(笑)。ご夫婦や親子との共同作業なら同じ想いを共有できて、より楽しめるのではないでしょうか。

#ダリケーカカオチャレンジ

TwitterやInstagramでハッシュタグ 「#ダリケーカカオチャレンジ」を検索すると、キットを使って作った方の投稿がたくさん見られます。他の人がどんなふうに作っているのかを見てみるのも面白いです。

また、現在『Dari K』では、カカオを通じて全国の医療従事者を応援する「ペイフォワード」を実施中。対象のチョコレートを購入すると、商品はお客さんの手元へ届き、その金額分のプレミアム・チョコレートが医療機関・医療従事者の方へも贈られる仕組みです。

そのほか、今年の初摘みカカオで作ったチョコレートや、「手作りざくざくクランチチョコレート・キット」などの取り扱いもあり。母の日、父の日用ギフトとしても喜ばれそうです。

『Dari K』公式サイト:https://dari-k.shop-pro.jp/

【当記事につきまして】
ライター田窪綾さんが企画・取材依頼し、「生カカオ豆の手作りチョコレート・キット」、「京ショコラ」を購入、「ローストカカオ豆から手作りチョコレート・キット」をご提供いただき、記事を作成しました。

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