フランスのパリで1974年に第1号店をオープンし、「美味しさ、品質、食欲をそそる美しい見た目」にこだわった冷凍食品専門店、ピカール(Picard)。
本格的なお料理をカジュアルに自宅で楽しめるのが人気です。今回は「ワインに合うお惣菜」をテーマに、ソムリエがワインのタイプ別にピカールのお惣菜をセレクトしてみました。
これからの時期、家飲みやホームパーティーの機会が多くなってくるかと思います。ぜひ参考にしてください。
目次
スパークリングワインとのペアリング
スパークリングワインは前菜からメインまで通して合わせられる「汎用さ」がウリです。そのため前菜、お魚、お肉と幅広い食事と上手にペアリングしますが、今回は「前菜」にしぼってセレクトしました。
ムール貝のファルシー
値段:¥ 1,383(税込)
調理方法:210℃のオーブンで12分または1300Wのトースターで15分。
セレクトポイント
ムール貝の上に乗っているパセリとにんにくのバターがおいしそうだったから。また、一口サイズなのでホームパーティーの前菜として良い。見た目の華やかさも好印象。
所感
パセリとにんにくをベースにした濃厚なバターとムール貝との相性がGOOD!余ったバターソースをバゲットにつけて食べるとなおよし。ムール貝が24個入っているので満足感もあるが、そのおいしさゆえあっという間になくなってしまう。
ソムリエの一言
フルーティな辛口のCAVAや、きりっとドライなシャンパンとの相性が◎。もちろん白ワインとも相性が良く、ハーブ香を感じるソーヴィニヨン・ブランやシャブリのようなドライな辛口がおすすめ。
サーモンスライスのマリネ(エシャロットとレモンピール)
値段:¥ 1,167(税込)
調理方法:冷蔵庫で3時間解凍。
セレクトポイント
サーモンマリネは好きな人が多いので間違いないと思った。ワインとの相性も抜群にいい。レモンとエシャレット、シブレット(チャイブ)のソースが気になった。
所感
冷蔵庫での解凍もいいが、流水解凍なら15分ほどで食べごろになった。レモンピール、エシャレット、シブレットのソースがほどよく香り、サーモンマリネの味わいをより際立たせていた。マリネしたサーモンに味がしっかりついているので、ルッコラやベビーリーフといった葉物と一緒に食べるのがおすすめ。
ソムリエの一言
洋梨やレモンのアロマがあるイタリアのスプマンテと合わせたい。白ワインならあっさり系のピノ・グリージョや、シブレットのニュアンスに合わせてソーヴィニヨン・ブランのようなハーブ香がある辛口タイプがいい。
白ワインとのペアリング
白ワインといってもドライな辛口からリッチな甘口まで幅広い味わいがありますが、一般的にお食事と合わせるのは辛口タイプです(もちろん例外もあります)。今回はフルーティな辛口からドライな辛口にまで合わせられるお惣菜をセレクトしました。
シェーブルチーズ、ズッキーニ、トマトのミニケーキ
値段:¥ 735(税込)
調理方法:180℃のオーブンで25~30分または電子レンジ500Wで5分
セレクトポイント
オーブンで焼くだけなので簡単。山羊のミルクでつくられるシェーブルチーズと白ワインの相性がよいので。ズッキーニとトマトの組み合わせもおいしそう。
所感
シェーブルチーズはクセがあるので好き嫌いが分かれるが、このシェーブルチーズはクセが少なくて食べやすい。トマトの酸味も相まって白ワインがすすむ。仕上げにトースターで軽く焼くと表面がかりっと仕上がって◎。
ソムリエの一言
シェーブルチーズにはソーヴィニヨン・ブランやシュナン・ブランといった辛口タイプの白ワインが合う。シャンパンとの相性も素晴らしい。
ポロネギのタルト
値段:¥ 627(税込)※2個入り
調理方法:210℃のオーブンで20分
セレクトポイント
日本ではなかなか見られないポロネギ。ポロネギは加熱するとトロトロで甘みが強くなる西洋ねぎなので、コクのある白ワインとのペアリングを想像し購入。
所感
ネギの甘味がやさしい。とろけるチーズと相まってクリーミーな味わいにまとまっている。
ソムリエの一言
クリーミーで濃厚な味わいなので、フランスのモンラッシェや樽熟成由来のバニラのアロマがあるシャルドネと合わせたい。透明感のある白ワインよりも、色調はゴールドやイエローがかった白ワインの方が良い。
赤ワインとのペアリング
今回は2品とも「牛肉」がメインのお惣菜をセレクト。ミディアムボディで飲みやすいタイプの赤ワインと合わせられる上品なお惣菜です。
牛肉のマリネ エシャロット風味
値段:¥ 2,031(税込)※2個入り
調理方法:
1電子レンジ200Wで表面、裏面を各6分加熱。
2フライパンで焼き目がつくまで全ての面を焼く。
3180℃のオーブンで8分加熱し、15分庫内、10分室内にて放置(ホールディング)。
セレクトポイント
直感で「これは絶対においしいはずだ……!」と確信した。
所感
火入れの難しさはあるが、本場のレストランで食べるローストビーフのような味わいが再現されている。少しウェルダン気味に仕上がったけれど、もう少しホールディングの時間が短くても良いかと思う。調理プロセスが他の商品に比べて多いので、料理が好きな人におすすめ。
ソムリエの一言
牛肉と聞くとカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーのようなフルボディの赤ワインと合わせがちだが、マリネされていてさっぱりした印象。味わいはしっかりしているので、ミディアムボディのピノ・ノワールや、ジャミーなニュアンスが特徴のジンファンデルとの相性が良い。
牛肉の赤ワイン煮込み
値段:¥ 1,923(税込)
調理方法:湯煎で18分
セレクトポイント
定番中の定番。赤ワインと合わせるのに必須の商品だと思った。湯煎のみの調理で簡単。
所感
ゴロゴロした牛肉の量が多くて、お得感を感じる。想像していたよりもソースの味わいがやさしく、上品な仕上がり。
ソムリエの一言
フルボディのカベルネ・ソーヴィニヨンやマルベックとペアリングしようと思ったが、少し若いテンプラリーニョやサンジョベーゼといったミディアムボディの赤ワインの方が相性が良かった。アレンジとしてとろけるチーズをかけてグラタン風にしても良い。軽く焼いたバゲットを用意するのがおすすめ。
どんなワインにも合う万能なお惣菜
最後に、「これさえあれば泡・白・赤なんでもいける……!」というユーティリティなお惣菜をご紹介。4種類の味わいが楽しめる、パーティー向きのかわいいパイです。
食前のおつまみ4種類のミニパイ
値段:¥ 735(税込)
調理方法:210℃のオーブンで20分または1300Wトースターで18分
セレクトポイント
4種類のパイが楽しめる上、ボリュームもあるのでホームパーティー向き。泡・白・赤問わずに楽しめそうなのがいいと思った。
所感
一口サイズでカジュアルにつまめるフィンガーフードなので、家飲みにぴったり。ディナーよりもブランチ。日曜の昼下がりにワインと一緒に楽しみたい商品。
ソムリエの一言
- ほうれん草とリコッタチーズ:クセのないシンプルな味わい。辛口のスパークリングに合う。
- トマトとモッツァレラ:さわやかなトマトの酸味がきいている。軽めの白ワインか、ライトボディの赤ワインに合う。
- シェーブルチーズ:シェーブル特有のクセのある味わいが良い。辛口の白ワインか、ミディアムボディの赤ワインと合う。
- ブラックオリーブ:オリーブの風味をしっかりと感じる。ミディアムボディの赤ワインと合う。
まとめ
ピカールの冷凍食品は全体的にクオリティが高く、満足度は十分でした。セレクトの際に以下のようなメリットを感じました。
- 全て冷凍なので、保存がきく上、食べたい量だけ食べられる
- アレンジがきく料理が多い
- 見た目が華やかでパーティーシーンにぴったり
- 基本的にすべての商品がワインに合う
- 調理は基本温めるだけなので、簡単に本格料理が楽しめる
今回「ワインに合うお惣菜」をテーマにセレクトしましたが、どれもワインと合わせられそうな魅力的な商品ばかりで悩みました。他にも素敵なお惣菜がたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。
Picard(ピカール):https://www.picard-frozen.jp/
【当記事につきまして】
hitotema編集部が企画、ライター吉川大智が商品を選定・購入し、掲載許可を得て記事を作成しました。