チーズプロフェッショナル推薦!夏に食べたい特別なチーズ5選

チーズプロフェッショナル推薦!夏に食べたい特別なチーズ5選

皆さんは普段どのくらいチーズを食べてますか?

日本のチーズ消費量は一人当たり約2.8kg/年間(2017年統計)でヨーロッパ諸国のおよそ10分の1です。例えるなら6Pチーズ1個(25g)を1週間に2個ずつ食べる量です。年々増加傾向のチーズ消費ですがまだまだ少ないと感じます。

店頭に立っていた頃の印象だと、夏はチーズの消費が落ち込む時期。濃厚な味わいや熱々のチーズフォンデュを連想するのか、暑苦しいイメージがあるのかもしれません。でも、暑くて食欲が落ちる夏こそチーズで気軽にパワーチャージしていただきたい!

チーズのひとかけらにはギューッと栄養が詰まっているのです。暑苦しくない、夏に食べたい特別なチーズをご紹介します。

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モッツァレラチーズ

モッツァレラチーズ

原料乳:牛乳、水牛乳
産地:イタリア、日本等

日本で売られるナチュラルチーズでは、カマンベールと並んで最もポピュラーなチーズでしょう。湯の中で生地を引きちぎる(Mozzare モッツァーレ)製造工程がその名の語源です。
イタリア南部が原産のフレッシュチーズで、もともとは水牛乳で作られていました。
イタリア産は安定の美味しさ。弾力やミルクのコクが強い印象です。特に元祖水牛乳製は別格です。

一方、年々増え続けている国産モッツァレラチーズも負けてはいません。新鮮なミルクのコクを楽しむチーズなので出来立てが特に美味しい。輸送距離や時間の短い国産チーズはとってもおススメなのです。

<写真説明>
左側上から:モッツァレラブーファラ(水牛乳)、モッツァレラヴァッカ(牛乳)(共にイタリア産)
中上から:三良坂フロマージュ「黄金のモッツァレラ」(広島県)、トリデンテ「モッツァレラチーズ」(岐阜県)、由布院チーズ工房「モッツァレラ・トレッチャ」(大分県)
右側上から:あまたにチーズ工房「澄白」(栃木県)、木次乳業「モッツァレラチーズ」(島根県)

おすすめの食べ方

おすすめの食べ方

シンプルにそのまま、オリーブオイルや胡椒をかけて、サラダやカプレーゼ(トマト、バジルの葉と)、ピザ等、アレンジは多彩。夏場、フルーツと合わせるのがおススメです。

桃モッツァレラ

モッツァレラチーズを食べやすい大きさにカットする(又はちぎる)。

白桃(缶詰でもOK)も食べやすい大きさにカットする。

を合わせてワインビネガー(又はホワイトバルサミコ酢)で和える。

レモン汁少々とオリーブオイルを回しかけ最後に胡椒少々をふる。

スイカやメロンもおススメです。
簡単なhitotemaで感動的な美味しさ。お試しあれ!

モッツァレラチーズを買えるサイト

写真でご紹介したチーズはチーズ専門店や通信販売でしか購入できないこともあります。公式サイトのみリンクしますが、楽天市場等で取扱いのあるチーズやふるさと納税の返礼品になっているチーズもありますよ。

三良坂フロマージュ(※1):https://m-fromage.com/
トリデンテチーズ工房:http://shop.tridente.jp/
由布院チーズ工房:https://yulaken.stores.jp/
あまたにチーズ工房(※2):https://www.sumishiro.com/
木次乳業:https://kisuki-milk.ocnk.net/

※1 公式の通販は電話・メール・FAXでの注文のみ
※2 公式通販はありませんが、商品を含む那須町のふるさと納税はあります。

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カンコワイヨット

カンコワイヨット

原料乳:牛乳
産地:フランス

カンコワイヨット(cancoillotte)とはフランス フランシュコンテ地方に古くからある脱脂乳に水分等を加えたチーズソースのようなものです。冷たくてトロトロなので「夏のチーズフォンデュ」と言われています。

カンコワイヨット棚
現地のチーズ売場にずらりと並ぶカンコワイヨット

フランス産はプレーンなタイプの他ワインやマスタードを混ぜたものが日本へ輸入されており、チーズ専門店でスポット的に販売されています。地元フランシュコンテ地方ではハーブやフルーツが入ったもの等驚くほど多くの種類が売っています。
また最近は、日本でも国産カンコワイヨットが販売されています。

おすすめの食べ方

チーズフォンデュと同じく野菜やパンと一緒に食べたり、肉・魚料理やスープのトッピングに。冷蔵庫から出したらすぐトロトロ。便利で美味しいチーズです。

カンコワイヨットを買えるサイト

タカスファーマーズ: https://item.rakuten.co.jp/gifumono/c/0000000265/
など

例年はフランスから輸入されたカンコワイヨットも販売されるのですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で品薄状態が続いています(カンコワイヨットに限らず、他の外国産チーズも同様です)。

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茶臼岳

茶臼山
(画像提供)今牧場

原料乳:山羊乳
産地:日本

皇室の避暑地でもある栃木県那須高原にある今牧場チーズ工房のシェーヴル(山羊乳のチーズ)です。
恵まれた自然環境と最高に新鮮な山羊乳で作るチーズは、品質の高さ、繊細な味わいが評判となり、チーズコンテストで受賞、JALファーストクラスでの提供など話題も多く、これまで多くの媒体に取り上げられています。

茶臼岳(茶臼岳に炭を振るチーズ職人高橋雄幸さん)
茶臼岳に炭を振るチーズ職人高橋雄幸さん

那須の名峰茶臼岳を模した形に食用の炭をまぶしています。カットすると真っ白な生地が美しい。きめ細かく滑らかな食感、穏やかな酸味、初心者でも食べやすい優しい味わいと通好みなシェーヴル特有の旨味とコクを合わせ持ちます。

チーズ専門店に勤めていたとき、このチーズを購入されたお客様から感動のお電話をもらったことがあります。お褒めの言葉がとても嬉しかったことを思い出します。売る(伝える)側が美味しいチーズに助けられることはよくあります。生産者さんと山羊さんにも感謝です。

今牧場の山羊

春先に出産を迎える山羊のミルクで作るチーズは正に今が旬。ヨーロッパではミルクの冷凍保存や出産調整により1年中シェーヴルが販売されていますが、日本では自然の営みのまま美味しいものを美味しい時期に期間限定(春~秋)で製造販売されています。
国産シェーヴル食べるのは今ですよ!

おすすめの食べ方

そのまま食べるのが一番ですが、ベーコンを巻いて焼いたり、パスタやピザのトッピングにもおススメです。

茶臼岳を買えるサイト

今牧場:https://ima-cheese.com/
ナチュラルチーズ専門店 フェルミエ:https://fermiershop.com/
など

アルディガスナ ピマンデスプレット

アルディガスナ
(画像提供)フェルミエ

原料乳:羊乳
産地:フランス

バスク地方のコク深い羊乳チーズにエスプレット村の唐辛子が練りこまれた珍しいチーズです。
バスク語で「アルディ=羊」「ガスナ=チーズ」を指します。ピマンデスプレットはごく狭い地域で作られている、AOP(EUの原産地名称保護)を持つ貴重な唐辛子です。

コクと甘味のある羊乳チーズに優しい辛味がアクセント。夏こそ辛い物が食べたくなりますよね。ピマンデスプレットは辛さは穏やかですが夏に食べたくなるバスクの逸品です。

おすすめの食べ方

現地では名産のブラックチェリージャムを添えることもありますが、そのまま頂くのが一番です。濃いめの赤ワインかビールと相性がいい。

アルディガスナ ピマンデスプレットを買えるサイト

ナチュラルチーズ専門店 フェルミエ:https://fermiershop.com/
など

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アズィアーゴ プレッサート

アズィアーゴ プレッサート
(画像提供)フェルミエ

原料乳:牛乳
産地:イタリア

故郷はヴェネチアの北、標高1000mの山の麓アズィアーゴ村。このチーズには熟成の若い(最低20~30日間)プレッサート、超熟タイプ(最低60~90日間)のダッレーヴォがあります。

伝統的なものはダッレーヴォで濃厚で旨味の強い味わいですが、夏におすすめなのは熟成の短いプレッサートです。弾力のある食感に、爽やかな酸味、ふわーっと広がるミルクの優しい味わいは夏の草原を思わせます。飲み物を選ばない万能チーズの一つです。

おすすめの食べ方

そのまま頂くのが一番ですが現地ではサンドイッチの具によく使います。

アズィアーゴ プレッサートを買えるサイト

ナチュラルチーズ専門店 フェルミエ:https://fermiershop.com/
など

まとめ

美味しいチーズが多すぎてセレクトにはいつも悩みます。皆さんも売り場で迷うこともあると思います。夏に食べたいチーズなら、冷たい温度で美味しく食べれるもの、さっぱりした味わいのもの、ビールやシャンパン、冷酒に合うもの、そんな視点から選ぶといいと思います。

取材協力:
今牧場チーズ工房様
株式会社 フェルミエ様
チーズショップ プティプレリ様
チーズカフェ アルピンヌ様

【当記事につきまして】
hitotema編集部が企画し、ライターのAkikoさんがおすすめ商品を選定し、記事を作成しました。

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