歯に穴があいていないからといって、「キーン」「ズキーン」といった痛みをそのままにしていませんか?その症状を放置しておくと、しみたときの痛みが強くなったり見た目が悪くなったりするかもしれません。つまり、しみる原因は虫歯だけではないのです。今回は、知覚過敏の原因と対策について解説していきます。
- 知覚過敏が酷くなってきた
- 歯が長くなった気がする
とお悩みの方は、この記事を参考にしてくださいね。
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目次
歯がしみる原因
知覚過敏とは、虫歯ではないのに歯がしみる症状のことです。
歯の表面のエナメル質よりも柔らかく神経に近い「象牙質」が露出すると、歯の中にある神経に刺激が伝わりやすくなり痛みが発生します。
象牙質が露出してしまう主な原因は、次の通りです。
歯周病
歯周病は、歯茎から侵入した細菌が歯を支えている骨を溶かしていく病気です。骨が溶けるのと同時に歯茎も一緒に下がっていくので、今まで歯茎で覆われていた根の部分の象牙質が露出して、しみる症状が出ます。
歯ぎしり
寝ている時の歯ぎしりは食べる時に比べて何倍もの強い力が歯にかかるので、歯の表面のエナメル質が剥がれたり、歯茎が下がったりして中の象牙質が露出します。
歯磨き
歯磨きが知覚過敏の原因に?とビックリした方もいるかもしれませんね。でも例えば、「虫歯になりたくない!」という思いからゴシゴシと強く歯磨きしすぎると、エナメル質が削れてしまうことがあります。また、強い力の歯磨きは歯茎を傷つけて下げるため、知覚過敏を誘発させます。
酸性の食べ物や飲み物
酸が入っている食べ物や飲み物を頻繁に摂ると、酸蝕歯になりやすいです。酸蝕歯とは、口の中が酸性の状態になって歯の表面が溶けてしまう症状のことです。酸蝕歯の状態が続くとエナメル質がどんどん溶けて中の象牙質が出てきてしまいます。
酸蝕歯でもチョコレートがしみる!
チョコレートを食べて歯がしみる原因は、虫歯だけじゃありません。酸蝕歯が原因の時もあります。チョコレートには多くの砂糖が使われていて、砂糖には口の中を酸性に傾ける性質があるからです。チョコレートを頻繁に食べると、歯の表面が溶けやすくなって知覚過敏の症状が出やすくなるのです。対策としては、チョコレートを食べるのを控えるか砂糖不使用のチョコレートに変えるのがおすすめです。
知覚過敏の治療法や予防方法
知覚過敏は治療や予防で症状が改善されます。ここでは、それぞれの治療法や予防方法について詳しく解説していきます。
コーティング治療
歯の表面をコーティングすることで刺激を遮断する治療です。
知覚過敏の治療で使用するコーティング剤は、主に2種類あり、使い分けの基準は歯が大きく削れているかどうかです。
- 塗るコーティング剤…歯の表面が溶けている場合には、塗るコーティング剤で膜を作ります。
- 詰めるコーティング剤…歯と歯茎の境目が大きくえぐれている場合には、プラスチックを詰めます。
マウスピースの作製
知覚過敏の原因が歯ぎしりの場合には、マウスピースを作製するのが基本です。マウスピースが歯にかかる負担を緩和し、歯が削れるのを防いでくれるためです。
マウスピースは透明なプラスチックで出来ていて、寝る前に装着して使います。基本的に上の歯に被せて使いますが、しばらく使っても慣れない時や違和感が強くて寝られない時は、下の歯にマウスピースを着けることもあります。
酸性の食べ物や飲み物を控える
酸蝕歯が知覚過敏の原因の場合には、酸性の食べ物や飲み物を控えると良いでしょう。口の中が常に酸性の状態だと、再石灰化(溶けた部分を元に戻そうとする現象)が間に合わずに、どんどん歯が溶けていきます。再石灰化を促すためには、強い酸性の食品を減らしたり、食事時間の間隔を空けたりするのがおすすめです。特に、次のような食べ物や飲み物には注意しましょう。
- レモン
- 梅干し
- 炭酸ジュース
- ビタミンC飲料
- 酢
- ビール
- ワイン
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