電動歯ブラシと手磨きはどう違う? #歯科衛生士の歯磨き教室

電動歯ブラシと手磨きはどう違う? #歯科衛生士の歯の教室

電動歯ブラシの歴史は、約60年。意外と長いように思いますが、一方で、手磨きの歴史は5000年以上とも言われています。歴史の長さが違いすぎますね。

さて、歴史の長さでは手磨きの方が勝りますが、「電動歯ブラシと手磨きにそこまで大きな違いがあるのか?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、電動歯ブラシと手磨きの違いについて、簡単に解説していきます。

【関連記事】おすすめの電動歯ブラシ5選!リアルなクチコミ付き
https://hito-tema.net/wisdom-of-living/oral-care/12206

スポンサーリンク

いわゆる「電動歯ブラシ」には3つの種類がある

(画像出典)pixta

電動歯ブラシ=電気・電池が必要な歯ブラシ、と思っている人が多いかもしれません。しかし実は、「どうやって汚れを落とすか」によって3つの種類に分かれるのです。

電動歯ブラシ

「電気・電池が必要な歯ブラシ」が「広義の電動歯ブラシ」だとすると、こちらは「狭義の電動歯ブラシ」。

歯ブラシのヘッドの部分をモーターで動かして歯垢や汚れを落とします。手磨きとの違いは、手で動かすかモーターで自動で動かすかの違いだけ。また、振動が強くはないので、手磨きと同じように細かく動かしながら使う必要があります。

電動歯ブラシの例

  • システマ音波アシストブラシ
  • ポケットドルツ

音波歯ブラシ

音波歯ブラシは、音波を利用して歯垢や汚れを取り除く歯ブラシです。音波が高速の水流と強い水流を発生させて、効率良く歯垢を除去することができます。また、音波の効果で、歯垢の中にいる細菌同士を引き離すことができ、口の中の菌の数を減らすことが可能です。音波歯ブラシでは200~300Hz/分(ヘルツ)の振動数が発生します。

音波歯ブラシの例

  • ガム音波振動アシストブラシ
  • 音波振動歯ブラシ ドルツ
  • ソニッケアー ダイヤモンドクリーンスマート
  • オムロン 音波式電動歯ブラシHT-B570T

超音波歯ブラシ

超音波歯ブラシも、音波歯ブラシと同様に音波の振動で汚れを落とすのが特徴です。音波歯ブラシとの大きな違いは、音波の振動数です。超音波歯ブラシは160~200万Hzと多くの振動数を発生させることができるので、電動歯ブラシ(狭義)や音波歯ブラシでは不可能だった不溶性グルカン(細菌を歯に定着させる汚れ)まで破壊して取り除くことができます。

超音波歯ブラシの例

  • エミデント超音波歯ブラシ

電動歯ブラシと手磨きの違い

(画像出典)pixta

ここでは、電動歯ブラシ(広義)と手磨きの違いについて簡単に説明していきます。

電動歯ブラシに軍配が上がるポイント

電動歯ブラシの方が優れているのは次の5つです。

  • 清掃効率
  • 効果
  • 時間
  • 疲労感
  • 操作性

清掃効率

手磨きをしていて、同じ部分を何度も磨いてしまう経験がある方は多いのではないでしょうか?同じ部分ばかり磨いていると、他の所に磨き残しが多くなることもあります。
しかし、電動歯ブラシは、歯に数秒間当てて次の歯に移動するので、同じ箇所を何度も磨くことにはなりにくいです。最近では、アプリと連動している電動歯ブラシがあって、磨く順番を指定できたり確認できたりする機能があるので、さらに清掃効率がアップします。

効果

手磨きは、歯に付いている歯垢や汚れをある程度、落とすことしかできません。一方の電動歯ブラシでは、手磨きでは落とすことが出来ない、細かい歯垢や汚れを除去することができるので、虫歯や歯周病になりにくい口内環境にする効果があります。さらに、着色やステインも取り除くことができて、白い歯を長く保つ効果も期待できます。

時間

歯は全部で28本あります。(親知らずは含めない)28本の歯を手磨きで綺麗にするのに10~15分は歯磨きの時間が必要と言われています。歯垢は歯の表面にこびりついているので、一度の摩擦ではなかなか落ちません。そのため、何度も歯ブラシを当てて歯垢を歯の表面から引き離す必要があるのです。一方で、電動歯ブラシの歯磨きの時間は、2~3分になります。朝の忙しい時でも、時間をかけずに綺麗に歯垢を落としてくれます。

疲労感

10~15分も手磨きをすると手が疲れてしまいます。かといって、手磨きする時間を短くすると汚れが落としきれず、歯の表面のザラザラが残りがちです。電動歯ブラシは短い時間で汚れを除去できるため、疲労を感じずキレイに汚れを落とせるのが特長です。

操作性

手磨きは、歯ブラシを細かく動かしたり、力を入れ過ぎないように加減したりする必要があります。大きく動かすと、歯ブラシが歯に当たらない部分がでてきて磨き残しの原因になります。磨く力が強いと、歯や歯茎を傷つけてしまうので、知覚過敏や歯茎が下がる原因になりかねません。

一方、電動歯ブラシの場合は、軽く歯に当てるだけで良いので磨き残しや力加減を気にする必要がありません。もし力を入れ過ぎても、自動で止まる機能が付いている電動歯ブラシがほとんどで、歯や歯茎を傷つける心配がありません。

手磨きに軍配が上がるポイント

手磨きの方が優れている点は、ずばり価格です。

価格

歯ブラシの価格は1本あたり100~300円が一般的になります。一方で、電動歯ブラシの価格は、1,000~40,000円になります。超音波歯ブラシや機能が豊富な機種ほど値段が高くなりがちです。

手磨きと電動歯ブラシの違いを体験しよう

(画像出典)pixta

電動歯ブラシは、細かい汚れまで落とすことができるので、歯磨き後の爽快感が手磨きよりあると実感する方が多いです。電動歯ブラシに少しでも興味があるなら、一度使ってみることをおすすめします。自分で手磨きとの違いを体験してから、自分の口や生活に合っている方を選びましょう。

記事監修:林 徹(歯科医、はやし歯科医院院長)

林徹先生

三重県津市 高茶屋小森町356-2林歯科ビル1F
059-234-0118
https://hayashi-dentalclinic.net/
小さなお子様からお年寄りまで、幅広い層の患者さまに信頼していただける医療を提供することを心がけています。

スポンサーリンク
>hitotema

hitotema

贅沢・丁寧は、難しい。でも、節約・時短ばかりじゃつまらない。日々の生活を彩る、嬉しい情報を届けます。