失敗例に学ぶキッチンリフォーム。後悔しないためのポイントとは?#心地よい住まい

失敗例に学ぶキッチンリフォーム。後悔しないためのポイントとは?#心地よい住まい

キッチンリフォームを検討する理由はいろいろありますが、多くの人にとっては初めての経験ではないでしょうか。
何事も経験を積めば失敗は少なくなりますが、リフォームはそう何度も経験することではありません。そこで知っておきたいのが経験談や失敗例です。
キッチンリフォームを考える前に、後悔しないためのポイントを知っておきましょう。

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よくあるキッチンリフォームの失敗例

キッチン
(画像出典)PIXTA

誰にとっても失敗とは限りませんが、一般的に「困った」「後悔した」事例を項目別にご紹介します。

使い勝手が悪い

使い勝手の悪いキッチンは日々ストレスを感じてしまいます。
「使い勝手が悪い」というのは抽象的な表現ですが、実は使い勝手の悪さにはきちんと理由があります。
特にキッチンの高さと間口は使いやすさに直結するので慎重に選びましょう。

キッチンの高さが合わない

キッチンの高さ選びでよく言われるのが「身長÷2+5cm」という計算式。身長160cmの方で85cmというキッチン高さが導き出されます。
しかし、この数値はあくまで参考値。実際には使用環境や姿勢なども大きく関係してくるからです。

ダイエットスリッパのような、底の厚いスリッパを履く方にとっては参考にならない数値ですし、クッション性のあるキッチンマットは厚みがあるので数cmの誤差が出てしまいます。

キッチンの高さを選ぶ際は、使用するスリッパやキッチンマットをショールームに持参し、キッチン高さを体感するのが確実。手間はかかりますが、おすすめの方法です。

キッチンの間口を大きくしたら動線が長くなった

キッチンの間口を大きくすると、広く使えて快適になるように感じますが、必ずしもそうとは限りません。
作業動線が長くなり、シンクからコンロまでの移動距離が増えてしまうことも。数歩でも作業性に影響するので注意が必要です。
間口を大きくする場合はどのくらい歩数が増えるか、不便にならないか、シミュレーションして確認しておきましょう。

シンクを大きくしたら調理スペースが狭くなった

シンク
(画像出典)PIXTA

キッチンの間口を変えずにシンクを大きくすると、調理スペースが狭くなってしまいます。
また、食洗機をビルトインする場合は収納が減るというデメリットもあり、間口を変えないリフォームはどこを優先し、諦めるか悩みどころです。

対面キッチンが使いづらい

子育て世代を始め、幅広い世代に人気のある対面キッチン。しかし、実際に使ってみると「音やにおいが気になる」「生活感が漂ってしまう」「キレイな状態を保つのが大変」といった悩みがあるようです。

また、十分な広さを確保できない中で対面キッチンにリフォームすると、「狭くなった」「すれ違いがしにくい」といった声も聞かれます。

冷蔵庫の買い替えで困った

キッチン
(画像出典)PIXTA

冷蔵庫の失敗事例として挙げられるのが、買い替えにまつわるエピソードです。
通路が狭いため冷蔵庫の買い替えで搬出・搬入が大変だった、冷蔵庫の容量をアップしたかったけれどスペースに入らなかった……など。

リフォームでキッチンのレイアウトを大きく変える場合、冷蔵庫置き場は将来の買い替えに対応できるスペースを確保しましょう。

また、冷蔵庫置き場がキッチンの奥まった場所になる場合は、キッチンの通路幅も大切です。搬出・搬入の際には冷蔵庫の大きさに加えて、人が出入りするスペースも必要。余裕のある通路幅にしましょう。

コンセントを増やせば良かった

最近は便利なキッチン家電が増え、キッチンでコンセントを使いたいと思う場面は多くあります。
現状でコンセントが足りなければ増設するのはもちろんのこと、将来的に家電が増えることを予測して、コンセントを準備しておくのも一案です。

コンセントの設置は、壁内部に配線できるリフォーム時が絶好のチャンス。コンセントがなくて困ることはあっても、あって困ることはありません。ぜひ設置しておきましょう。

ごみ箱を置く場所がない

キッチン
(画像出典)PIXTA

うっかり忘れてしまいやすいのが「ごみ箱」のスペースです。地域によって分別の種類は異なりますが、ごみ出しがスムーズになるように考えておきましょう。
キッチンの設計段階なら、シンク下や食器棚の下部をオープンスペースにしてごみ箱を入れることも可能です。

キッチンパネルやタイルの範囲が狭かった

炒め物や揚げ物の際、油は予想以上に広範囲に飛び散ります。
キッチンパネルやタイルの仕上げ範囲は、カウンタートップの奥行きに合わせることがよくありますが、コンロ側面だけでも広範囲に貼っておくのがおすすめです。
壁紙に油汚れがつくと落とすのは難しいですが、キッチンパネルやタイルならサッとひと拭きで落とせます。

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キッチンリフォームで後悔しないためのポイント

家族会議
(画像出典)PIXTA

キッチンリフォームで失敗しないためには「盲点」を見つけることがポイント。なかなか一人では気づけないので、様々な人の意見を参考にしましょう。

家族で話し合う

キッチンリフォームは、料理をする人に一任されてしまうこともあります。
しかし、冷蔵庫の配置は家族の使い勝手も大切ですし、休みの日に家族でキッチンに立つこともあるでしょう。
また、思わぬ意見が出てくることもあるので、家族での話し合いは欠かせません。

リフォーム経験者に話を聞く

キッチンリフォーム経験者の話はリアルなエピソードの宝庫です。工事の進捗や追加費用、困ったことなど、知っておきたい情報を得られるでしょう。
リフォームを検討し始めたら、友人知人にリフォームを経験した方がいないか聞いてみると良いですね。

優先順位を明確にし、必要な場所には費用をかける

システムキッチンは少しグレードアップするだけで価格が跳ね上がる傾向にあり、限られた予算の中で、何を優先するか選択を迫られます。

収納を充実させたい、掃除が簡単なレンジフードやガスコンロを選びたい、カウンタートップや扉のデザインにこだわりたい……。
このように、具体的に優先したいポイントをピックアップし、順位づけすることで迷いが少なくなります。

また、コストを削減しすぎて理想とかけ離れたキッチンになるのは避けたいことです。
必要な場所にはしっかり費用をかけ、「我慢もしたけど、ここにはこだわった!」と自慢できるキッチンリフォームにしましょう。

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ライフスタイルの変化を視野に入れて考える

戸棚
(画像出典)PIXTA

キッチンは一度リフォームすると、10~20年、長ければ30年使うこともあります。
現在の年齢と家族構成、10~20年程度のライフスタイルの変化は予測して、対応できるようにしておきましょう。

例えば、今は問題なく吊り戸棚を使えていても、年を取ると高い収納場所の物は取りにくくなります。踏み台を使わなくても吊り戸棚の物を取れる、昇降式吊り戸棚を選ぶといった工夫をしておくと、安心して使えるでしょう。

また、今はガスコンロを使いたいけれど、将来的にはIHヒーターを導入したいと考える方もいるかもしれませんね。
その場合は、コンロキャビネット内部に200Vのコンセントを設置しておくと、大掛かりな工事をせずにIHヒーターに変えられます。

まとめ

キッチンリフォーム成功のポイントは、失敗例や経験談を知り、家族やプロの意見を取り入れながら、問題点を見落とさないことです。

  • 理想のキッチンをイメージしながら、
  • 優先したいポイントを明確にし、
  • 必要な部分には費用をかける。

それがキッチンリフォームで後悔しないコツと言えるでしょう。

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