「カフェ風キッチン」とひと口にいっても、ナチュラル、インダストリアル、シャビー、ブルックリン、ヴィンテージ……と、さまざまなインテリアスタイルがあります。
中にはテクニックが必要なスタイルもありますが、シンプルにまとめればカフェ風キッチンに難しいテクニックは必要ありません。
今回は「カフェ風キッチン」をテーマに、シンプルでありながらも、おしゃれに見せるポイントをご紹介します。
目次
あくまでカフェ“風”!明るい内装で家族もゲストも過ごしやすく

あなたが落ち着けるカフェはどんな雰囲気ですか?
ゆったりとしたソファーでくつろげて、間接照明で少し薄暗い雰囲気。ブラウン系の内装でまとめられていることが多いのではないでしょうか。
カフェは「パブリック」な場であり、他人と距離が近い中でリラックスできる環境を提供します。そのため、インテリアも照明も落ち着いたトーンでつくられていることが多いのです。
反対に家は「プライベート」な空間であり、長ければ一日を過ごす場所。
カフェの雰囲気をそのまま再現したら、昼間なのに薄暗くて落ち着かない……という失敗につながることも。部屋が薄暗いと心身に影響が出ることもあるので、明るく家族が過ごしやすい内装にしましょう。
シンプルでもおしゃれに見えるカフェ風アイテムと素材の選び方
カフェ風キッチンを明るく、素敵に見せるための素材やアイテムの選び方をご紹介します。
カフェ風キッチンを構成する素材
タイル、木、ガラス、アイアン、ステンレス、ホーローなど、素材の持つ「質感」を生かすと、シンプルなカフェ風キッチンを作れます。
例えば、キッチンカウンターはステンレス、キッチンの扉は木製、アイアン製の棚をつけて、壁はタイル……といった具合です。
また、レンガを取り入れる際に壁紙を選ぶケースもあると思いますが、もう少しこだわってブリックタイルを選ぶとより本格的な雰囲気が出ます。ブリックタイルは軽量でありながら、レンガの風合いを感じられる素材です。
このように可能な範囲で「質感」にこだわって素材を選ぶとインテリアのベースが整います。
カフェ風キッチンがおしゃれに見えるアイテム
カフェ風キッチンにレイアウトするだけで、センス良く見えるおすすめのアイテムをご紹介します。
サブウェイタイル

サブウェイタイルは、ニューヨークの地下鉄の駅で内装として使われていたことから、その呼び名がついたタイル。カフェ風キッチンの壁材として定番のアイテムです。
長方形のタイルを横長に使って互い違いにレイアウト。サブウェイタイルは目地の色の選び方でも印象や機能性が変わります。
白い目地は清潔な印象、汚れを目立ちにくくするならグレーの目地。黒い目地はトラッドでクールな印象のキッチンになります。
もちろんタイルは白に限りません。下の写真のように水色のサブウェイタイルを使うと、さわやかでオリジナリティの高い空間を作れます。
ディスプレイがシンプルでも、タイルの選び方ひとつで華やかなキッチンになりますね。

ペンダント照明

次のおすすめアイテムは「ペンダント照明」です。
カフェのカウンターに複数並んだ、小ぶりな吊り下げ照明を見たことがある方も多いでしょう。ペンダント照明を並べるだけで、カフェの雰囲気がグッと高まります。
写真のようにシェードがガラス製の照明、シェードにアイアンを使った照明、ステンドグラスを施した照明など、迷ってしまうほどデザインは豊富です。
お気に入りのペンダント照明を効果的に見せるためにも、レイアウトは3灯程度並べて配置するのがおすすめ。空間にリズムが生まれ、インテリアのアクセントとして生きてきます。
尚、必要な照度をペンダント照明だけで確保するのは難しいので、ダウンライトやシーリングライトなどをメイン照明とし、ペンダント照明は手元照明として使うようにしましょう。
オープン棚

木製のオープン棚にアイアンの棚受け金具の組み合わせ。これもカフェ風キッチン定番のアイテムです。
お気に入りのコーヒーカップやポットに観葉植物をプラス。観葉植物がディスプレイに加わるだけで、ショップやカフェのような雰囲気に近づけられます。
上手なディスプレイのポイントは「三角形」を意識しながら飾ること。高さのあるアイテムを一緒に配置するのがコツです。
上の写真下段では木製のターナー、上段はティーポットに乗せたカップが、ゆるやかではありますが三角形の頂点となり、ディスプレイを構成しています。
カフェ風キッチンの収納は「隠す」と「見せる」をバランス良く

カフェ風キッチンを作るには「見せる収納」を上手く取り入れることがポイントですが、難しいのが「隠す収納」とのバランス。
人によって好みが分かれるところなので、料理のしやすさとモチベーションが上がることを基準にディスプレイしてみましょう。
好きなメーカーの調理家電、デザイン性の高い調理器具などはオープン棚に並べ、生活感の出やすい物、好みのデザインでない物はキッチン収納にしまいましょう。
また、生活感があっても頻繁に使用する物は、カゴに収納してオープン棚に置けば「見せる収納」に変えられます。
カフェの雰囲気作りに欠かせない観葉植物は、高い場所に飾ったり、数が多くなったりするとメンテナンスが大変に。キッチン周辺は汚れやすいこともあるので、清潔感を維持できる数を厳選して飾りましょう。
まとめ
シンプルにまとめる「カフェ風キッチン」は、素材とアイテム選びが決め手となります。
ひとつひとつのセレクトにこだわり、選び抜いたアイテムが構成する空間は、きっと満足度の高いものとなるでしょう。