料理がしやすいキッチンレイアウトのポイントとは?

料理しやすいキッチンレイアウトのポイントとは? #心地よい住まい

新築やリフォームでキッチンを新しくするなら、どこにこだわりたいですか?
素敵なキッチンインテリアにしたい、収納にこだわりたい、生活感を隠したい……など理想は人それぞれありますよね。
今回はお料理好きな方に向けて、「料理がしやすいキッチン」をテーマにレイアウトのコツをご紹介します。

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料理しやすいキッチンの条件

料理がしやすいキッチンの条件
(画像出典)PIXTA

料理をするときは、シンクやコンロまわりだけでなく、食器棚や冷蔵庫、電子レンジへも頻繁に足を運びますよね。この一連の「人の動き」を線で結び、表現したものを「動線」と呼びます。

料理がしやすいキッチンをつくるためには、できるだけ短い動線で料理ができること、無理のない姿勢で物を取れることが大切です。

「ワークトライアングル」を参考にする

キッチンの動線を考えるにあたって、参考となるのが「ワークトライアングル」。
シンク・コンロ・冷蔵庫の頂点をつなぎ、現れた三角形の長さで動線が長すぎないか、バランスが悪くないかを考えます。

「ワークトライアングル」を参考にする

各動線の長さが上記の範囲内であれば使いやすいと言われ、プランニングの目安となっています。

また、パントリーを設置するご家庭では、冷蔵庫をパントリー内に設置することも。この場合は、シンクやコンロから離れすぎていないかチェックしておきましょう。

キッチン家電の配置

キッチン家電の配置
(画像出典)PIXTA

動線はワークトライアングルだけでなく、頻繁に使うキッチン家電へのアクセスも考慮する必要があります。

もちろん近い方が便利ですが、家電が密集していると使いづらくなることも。所有している家電が多い場合は、余裕を持って配置できるようにプランしましょう。

また、今は持っていなくても将来必要になったり、欲しくなったりする家電が登場するかもしれません。
そういった事態に備えて、調理台を広めにつくる、予備コンセントを設置するなどしておくと重宝します。
特にコンセントは「付けておいて良かった!」となるケースが多いようです。水回りは避ける必要がありますが、予備コンセントはぜひ設置しておきましょう。

食器棚の配置

食器棚の配置
(画像出典)PIXTA

食器が取り出しやすいと、調理から盛り付けまでの流れがスムーズですね。
食器の収納は好みによるところが大きく、

  • スタンダードな食器棚に収納
  • 食器を厳選し、システムキッチン内に全て収納
  • オープンラックに収納して出し入れをラクに

など、収納方法はさまざまですが、いずれにしてもキッチンの近くであることが鉄則です。

ダイニングテーブルも近いほど便利

ダイニングテーブルも近いほど便利
(画像出典)PIXTA

料理の盛り付けが完成すると、お待ちかねの食事の時間。
調理後の雑然としたキッチンを横目に食事をしたくない、とダイニング空間をキッチンと切り離す考え方もあります。

しかし、現実的にはお皿の数が増えるほど、配膳は大変に。もちろん食後はシンクにお皿を下げなければいけません。
やはり、ダイニングテーブルとキッチンは近ければ近いほど便利です。

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人気の対面キッチンは使いやすい?

新築の戸建てや分譲マンションでは、キッチンのレイアウトは対面キッチンであることがほとんど。実際の使い勝手はどうなのでしょうか?

アイランドキッチン

アイランドキッチン
(画像出典)PIXTA

キッチンと壁が接しておらず、左右どちらからでもアクセス可能なのが「アイランドキッチン」です。

開放感があり、スタイリッシュな印象。また、コミュニケーションを取りやすいキッチンとして人気があります。家族やゲストなど、複数人でも料理しやすいキッチンです。

その反面、スタイリッシュで美しいアイランドキッチンをキープするのは至難の業。よく使う調味料やキッチンツールを出しっ放しにしておくと、雑多な印象を与えてしまいます。
「料理がしやすい」という観点から見ると、やや使いにくさを感じるかもしれません。

ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチン
(画像出典)写真AC

見た目はアイランドキッチンと似ていますが、キッチンの片側が壁に接しているのが「ペニンシュラキッチン」です。

左右に通路を設けるアイランドキッチンよりも、スペースを節約してレイアウトできます。壁があるのでアイランドキッチンのように回遊はできませんが、コミュニケーションは比較的取りやすいでしょう。

アイランドキッチン同様、生活感を隠すのが難しいので、こまめな掃除や片付けが得意な人に向いています。

セミオープンキッチン

セミオープンキッチン
(画像出典)PIXTA

壁付けの一般的なキッチンの前に造作カウンターをつくり、対面式のキッチンとしてレイアウトする「セミオープンキッチン」。
吊戸棚を付けて収納を確保しても良いですし、吊戸棚を付けずに開放感を優先しても良いでしょう。コストを抑えつつ、対面キッチンを実現できる方法です。

もうひとつのポイントは、対面キッチンでありながら生活感を隠しやすいこと。
キッチンの前に造作カウンターを立てるので、キッチンツールや調味料を出しっ放しにしていても、リビング側からは見えません。

キッチンツールや調味料をすぐに手に取れるので、対面式でありながら料理がしやすいキッチンと言えるでしょう。

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壁付けキッチンも意外とおすすめ

新築物件では採用率が低く、あまり人気がないように思われる「壁付けキッチン」。
しかし、リフォームやリノベーションなどでは意外と選ばれることも。どのようなメリットがあるのでしょうか。

リビングやダイニングを広くできる

リビングやダイニングを広くできる
(画像出典)Unsplash

対面キッチンは背面に収納を配置するので、間口・奥行き方向ともに面積を費やします。そのため、リビングのスペースを圧迫しがちです。

一方、壁付けキッチンは壁一列に必要な設備を並べてしまうことも可能。動線が長くなりすぎないよう配慮は必要ですが、比較的コンパクトにキッチンをつくれます。

リノベーションでは、限られた面積でリビングを広くできることから、壁付けキッチンを選ぶケースがあるようです。

窓があるから明るい

窓があるから明るい
(画像出典)Unsplash

壁付けキッチンは外壁面に設置することが多いので、窓のある明るいキッチンをつくれます(マンションでは例外もあります)。

照明を使えば明るい空間にはなりますが、自然光だと料理がより美味しそうに見えますよね。料理が好きな方には「窓のある明るいキッチン」もおすすめです。

まとめ

料理がしやすいキッチンは、調理から配膳、食事から後片付けまでの動線がスムーズであることがポイントになります。
おしゃれに見せるのを優先したいか、家事のしやすさを優先したいかは、個人の好みやライフスタイルによって異なるので、ご自分の理想や生活に合うキッチンレイアウトを見つけてくださいね。

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