冬もエアコンでOK?暖房の電気代を節約するコツ

冬もエアコンでOK?暖房の電気代を節約するコツ

近年、秋を感じる前に急激に気温が下がることが増えました。衣替えを済ませる間もなく、エアコンの暖房を付ける方も多いでしょう。

しかし暖房に必要な消費電力は、冷房より大きいことをご存じでしたか?そのため、付けっぱなしにしておくと夏より電気代が高くなることもあり得ます。逆を言えば、暖房の使い方を工夫すれば、大幅な電気代の節約につながるでしょう。

そこで本記事では、暖房にかかる電気代や節約術、ストーブやこたつとの電気代比較について解説していきます。ぜひ、暖房を賢く利用して暖かく、エコな冬をお過ごしください。

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暖房のエアコンの電気代はどれくらい?

暖房のエアコンの電気代はどれくらい?
(画像出典)PIXTA

まずはエアコンの暖房にかかる電気代をご紹介します。電気代を計算する式は、以下のとおりです。

1時間あたりの電気代 = 消費電力(kW) × 1kWhあたりの電気料金(円)

エアコンの消費電力はW(ワット)で記載されていることが多いため、1000分の1にしてkWに直すのを忘れずに。

今回は三菱電機の「霧ヶ峰」Xシリーズを例に挙げます。対応畳数ごとに消費電力が異なるため、それぞれ見ていきましょう。

型番対応畳数暖房の消費電力(kWh)1時間の電気代(円)24時間の電気代(円)
MSZ-X22216畳0.47kWh12.69円304.56円
MSZ-X25218畳0.525kWh14.175円340.2円
MSZ-X282110畳0.715kWh19.305円463.32円
MSZ-X6321S20畳1.84kWh49.68円1192.32円

※電気代は従量単価27円/kwhで計算

1時間付けっぱなしにした場合の電気代は、12.69~49.68円と畳数によってかなり差がありますが、当然、畳数が大きいほど暖房は多くの電力を要します。

なお、今回は一例で三菱電機の「霧ヶ峰」の2021年に発売されているモデルを例に挙げました。霧ヶ峰のXシリーズは省エネ基準達成率が114%を越え、省エネ性能が高いモデルです。

買ってから時間の経つエアコンはこれよりも省エネ性能が低い可能性があるため、電気代はより高くなると考えられます。詳しく電気代を計算したい方は、取扱説明書や公式サイトを見て、お使いのエアコンが暖房の稼働に必要な消費電力をご確認ください。

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暖房のエアコン代を節約するコツ

暖房のエアコン代を節約するコツ
(画像出典)PIXTA

エアコン代を節約するには「できるだけ付けない」もしくは「設定温度を低くする」という選択肢を取る方が多いでしょう。

しかし、寒さを我慢して生活するのは辛いものです。そこで、暖房を付けながら電気代を節約できる方法をご紹介します。具体的には、以下のとおりです。

  • 雨戸やカーテンを閉め切る
  • 窓に断熱材を貼る
  • 室内でお湯を沸かす
  • サーキュレータ―や扇風機を利用する

雨戸やカーテンを閉め切る

暖房を付けるときはできるだけ雨戸やカーテンを閉め切りましょう。家の壁や天井には断熱材が入っていますが、窓はガラス1枚で冷気を通しやすい構造になっています。

雨戸や分厚いカーテンでしっかりと外気をシャットアウトすれば、部屋が暖まりやすく、熱が逃げにくくなります。ただし、日当たりの良い家なら日中は雨戸とカーテンを開けて存分に日の光を取り込むという手もあります。

夕方頃、気温が下がり始める前に雨戸とカーテンを閉め、太陽光の熱を部屋に閉じ込めることで暖房いらずの暖かい室内になるでしょう。

窓に断熱材を貼る

どうしても窓から冷気が入ってきてしまう場合は、窓に断熱材を貼るのも有効。開け閉めが不自由になる場合は、窓の下側の桟(サン)に沿って断熱材を貼るだけでも冷気の侵入を防げます。

また、窓以外でも冷気を感じる箇所には断熱材を貼っておくと良いでしょう。断熱材は、100円ショップやホームセンターなどで手に入ります。ハサミやカッターで簡単にカットできる断熱材が多いため、貼る場所に合わせて加工しましょう。

室内でお湯を沸かす

暖房による乾燥が気になる方は、特に部屋でお湯を沸かすと良いでしょう。お湯は電気ケトルでなく、やかんや鍋で沸かすのがポイント。湯気が行き渡り、部屋が暖まるだけでなく湿度も高くなります。

ガスコンロで沸かしても良いですし、ストーブの上で沸かしても良いでしょう。

サーキュレータ―や扇風機を利用する

暖房と同時にサーキュレーターや扇風機を利用するのもおすすめです。エアコンを使うと、どうしても部屋の中で温度にムラができてしまいます。特に暖かい空気は上に行く性質があるため、足元が寒いと感じることもしばしば。

そこで扇風機やサーキュレーターを上に向かって付けることで、上に溜まった暖かい空気が室内に行き渡ります。

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エアコン以外の暖房器具との比較

エアコン以外の暖房器具との比較
(画像出典)PIXTA

続いて、エアコンとそれ以外の暖房器具では、電気代がどのくらい変わるか見ていきましょう。今回エアコンと比較する暖房器具は、以下のとおりです。

  • ファンヒーター
  • ストーブ
  • オイルヒーター
  • 床暖房
  • こたつ

ファンヒーター(ガス・石油・電気)

ファンヒーターにはガス、石油、電気の3種類があります。それぞれ以下のメーカーの製品で、エアコンとの電気代を比較してみましょう。

  • 三菱電機:エアコン「霧ヶ峰」シリーズ(~6畳用)
  • リンナイ:ガスファンヒーター「スタンダードシリーズ」(~15畳用)
  • コロナ:石油ファンヒーター「SRシリーズ」(~9畳用)
  • ダイニチ:セラミックファンヒーター「EFシリーズ」(~6畳用)
型番消費電力(kWh)1時間の電気代(円)24時間の電気代(円)
エアコン(MSZ-X2221)0.47kWh12.69円304.56円
ガスファンヒーター(RC-U5801E)0.017kWh0.459円11.016円(ガス代別途)
石油ファンヒーター(FH-SR3321Y)0.011~0.21kWh0.297~5.67円7.128~136.08円(灯油代別途)
電気ファンヒーター(EF-1200F)0.67~1.2kWh18.09~32.4円434.16~777.6円

※電気代は従量単価27円/kwhで計算

上記の表を見ると、電気ファンヒーターの電気代が最も高いことが分かります。一方、最も電気代が安いのは石油とガスのファンヒーターとなりました。

石油とガスのファンヒーターはエアコンの半分から3分の1以下の電気代で済むため、非常に経済的です。ただし、ガス代や灯油代は別途かかりますので、燃料代を含めた合計で比較しましょう。

ストーブ(ガス・石油・電気)

ストーブもファンヒーターと同様、ガス、石油、電気の3種類があります。中でも石油ストーブは電源不要で、電池のみで稼働する商品があるため、電気代はかかりません。

今回はガスと電気ストーブを、エアコンの電気代を比較してみましょう。

  • 三菱電機:エアコン「霧ヶ峰」シリーズ(~6畳用)
  • エスケイジャパン:電気ストーブ「SKJ-SH85H」
  • 大阪ガス:ガスストーブ「140-0003型」
型番消費電力(kWh)1時間の電気代(円)24時間の電気代(円)
エアコン(MSZ-X2221)0.47kWh12.69円304.56円
ガスストーブ(140-0003型)0.025~0.044kWh0.675~1.188円16.2~28.512円(ガス代別途)
電気ストーブ(SKJ-SH85H)1.0kWh18円648円
石油ストーブ0kWh0円0円(灯油代別途)

※電気代は従量単価27円/kwhで計算

最も電気代が安く抑えられるのは、ガスストーブという結果になりました。電気ストーブは、エアコンよりも電気代が高くなることが分かります。

オイルヒーター

乾燥させず、快適に部屋を暖められることで人気のオイルヒーター。

電気代はどうでしょうか。以下の商品の電気代を比較してみます。

  • 三菱電機:エアコン「霧ヶ峰」シリーズ(~6畳用)
  • デロンギ:オイルヒーター「MDHU09-BK」(6~8畳用)
型番消費電力(kWh)1時間の電気代(円)24時間の電気代(円)
エアコン(MSZ-X2221)0.47kWh12.69円304.56円
オイルヒーター(MDHU09-BK)0.9kWh24.3円583.2円

※電気代は従量単価27円/kwhで計算

オイルヒーターよりも、エアコンの方がお得であることが分かります。1日付けっぱなしにしておいた場合、約280円もの電気代の差が生まれています。

床暖房

エアコンと床暖房を比較してみましょう。床暖房は、パナソニックの「フリーほっと」10常用の消費電力を元に電気代を算出しました。

型番消費電力(kWh)1時間の電気代(円)24時間の電気代(円)
エアコン(MSZ-X2221)0.47kWh12.69円304.56円
床暖房(フリーほっと)0.9kWh66.3円1592.7円

※電気代は従量単価27円/kwhで計算

上記の表のとおり、床暖房はエアコンよりもかなり多くの電力を消費することが分かります。床暖房の電気代の高さを気にする必要がない自家発電ができるオール電化住宅におすすめの選択肢です。

こたつ 

エアコンとこたつを比較してみましょう。こたつは、ニトリのリビングこたつ「バリエR」シリーズを参考にしました。それぞれの電気代は、以下のとおりです。

型番消費電力(kWh)1時間の電気代(円)24時間の電気代(円)
エアコン(MSZ-X2221)0.47kWh12.69円304.56円
こたつ(バリエR 150 MBR)0.05~0.17kWh1.4~4.8円33.6~115.2円

※電気代は従量単価27円/kwhで計算

こたつの方が、圧倒的に電気代を節約できることが分かります。こたつは広範囲を暖められるわけではありませんが、足が寒いときや一ヶ所でくつろいでいるときの暖房器具としては最適です。

エアコンをできるだけ使わず、こたつを積極的に使った方が電気代を節約できるでしょう。なおこたつだけでなく、ホットカーペットも同様にエアコンより電気代の安い暖房器具です。

こたつがない家や、テーブル式の家ではホットカーペットを活用するのもおすすめです。

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室外機の置き場所やクリーニングも重要

室外機の置き場所やクリーニングも重要
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暖房の熱効率を高めるには、室外機の置き場所や日々のメンテナンスも非常に重要です。たとえば室外機が埋もれていたりフィルターが目詰まりしたりしていると、暖房の効きが悪くなってしまいます。

買った当初のパワーを維持するためにも、以下のポイントに気を付けましょう。

  • 室外機の 周囲には物を置かない
  • エアコンクリーニングは月に平均1~2回が目安

室外機の置き場所 | 周囲に物を置かない

室外機は、室内と外の空気をやり取りするための機械です。そのため、正面は風の吹き出し口になっており、背面や側面に風の吸い込み口があります。この入り口と出口をふさがないように、設置することがポイントです。

たとえば、室外機の正面に物干しやダストボックス、プランターなどを置いている場合は、少しはなれた場所へどかしましょう。物が邪魔になると風がうまく出ていけなくなり、余計な電力を消費してしまいます。

背面や側面も同様です。室外機の周囲は、がらんとしているのがベスト。なお冬で雪が積もっている場合は、周囲を除雪しましょう。

エアコンクリーニング | 月に平均1~2回が目安

エアコンのクリーニング(掃除)は、月に1~2回を目安に行ないましょう。具体的には以下のとおりです。

  • エアコン本体や室外機に積もったホコリなどをよく絞った雑巾で拭き取る
  • フィルターを水洗いし、目詰まりを取る
  • 室外機の排水管が詰まっていないか確認する
  • 室外機の送風口などの目詰まりを取る

エアコンの自動お掃除機能を使うだけでなく、月に1回はこうした手作業でのクリーニングが必要です。こまめに掃除することで頑固な汚れや詰まりが発生することを防ぎ、常にエアコンが省エネで稼働できます。

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電気代の節約なら、電力会社の乗り換えも!

まとめ
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冬のエアコン節電術についてご紹介しました。暖房がずっと付けっぱなしにすると電気代がかさむ上、部屋が乾燥するなどのデメリットもあります。そのため、適宜こたつやホットカーペットなど、別の暖房器具を活用しましょう。

また、電気代を抑えるなら電力会社の乗り換えもおすすめです。特に新電力会社の中には、基本料金のかからないお得なプランも多数。お得な電力会社に乗り換えて、根本的に電気代を節約してみてはいかがでしょうか。

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