未来のための食育+エコ!食べられるスプーン「PACOON(パクーン)」

食べられるスプーン「PACOON(パクーン)」で、未来のための食育+エコ!

健康や環境への意識が高まっている現代。SDGsやサステナビリティ、プラスチックごみ削減、という言葉・概念の認知も広がっています。

そんな時代に登場したのが、食べられるスプーン「PACOON(パクーン)」。2020年10月に販売開始された新しい商品ですが、テレビやwebメディアで紹介されたり、豪華客船のクルーズディナーに採用されたりと、すでに大きな注目を集めています。

リード

今回はPACOONの企画・販売担当の株式会社勤労食の濱崎佳寿子さんと、商品開発・製造担当の株式会社丸繁製菓の榊原勝彦さんにお話を伺いました。

試食もさせていただいたので、味や使い勝手についてもしっかりご紹介します。未来への想いが詰まったPACOONの物語、ぜひ最後まで読んでください。(PR)


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食べられるスプーン「PACOON」の誕生秘話

濱崎さんと榊原さん
濱崎さん(右)と榊原さん

――勤労食さんは社員食堂や学生食堂の運営をされている会社ですよね。食の会社ではありますが、なぜ食べられるスプーンを作ることになったのでしょうか?

濱崎さん「発端は『とにかく野菜を食べてもらいたい!』という想いです」

――エコよりも、健康面が始まりなんですね。

濱崎さん「そうなんです。管理栄養士がたくさんいる会社なので、その課題にはずっと取り組んできたのですが、野菜メニューを開発しても料理教室をしても、いまいち響かないんですよ(笑)。そんなこんなで『大人になってからでは遅い。野菜を摂るという意識や習慣は、小さいころから身体にしみ込ませておくほうがいい!』という結論になりました」

――でも、それがなぜPACOONに?

濱崎さん「弊社の役割としての食育と同時に、一企業として環境問題に取り組んでいくという責任もあります。野菜が摂れて、子どもの食育のきっかけになって、エコでもあるもの……、それを考えているうちに、『野菜クッキーで作られた食べられるスプーンで、食育とプラスチックごみの削減に貢献する』という企画が生まれました」

もぐカップ
KITEN TOKYOで試験販売された『もぐカップ』に盛ってPACOONで食べるパフェ
(画像提供)KITEN TOKYO

――製造元の丸繁製菓さんは、アサヒビールさんと食べられるカップ『もぐカップ』の共同開発もされていますよね。PACOONには、どんな経緯で加わったのでしょう?

榊原さん「弊社はモナカの皮やアイスのコーンを作っている会社なのですが、食べられる食器シリーズ(e-tray)も作っているんです。同じ愛知、同じ食の会社ということで以前から勤労食さんとは交流があり、それで一緒にやることになりました」

――考えてみればモナカの皮って、元祖・食べられる食器ですよね!丸繁製菓さんのある碧南市はモナカの皮の生産で全国一のシェアだそうですが、榊原さんとしてはどんな想いがありますか?

榊原さん「モナカの皮は必要なものですが、あくまでも脇役。私としてはこの産業にもっと光を当てたいという気持ちが以前から強くあり、エコ意識を高め環境保護に役立つ『食べられる食器』に取り組んできました。B-1グランプリなどのイベントでも使っていただき、ごみ削減に寄与しています」

濱崎さん「管理栄養士としての健康への想いから誕生したPACOONですが、私もPACOONをきっかけに、野菜への興味だけでなく環境への興味にも繋がっていってほしいと思っています」

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PACOON、いただきます!

由来だけでも想いが溢れているPACOON、さっそくいただいてみましょう。

20本入り

こちらは20本入りのパック。

栄養成分
(画像提供)勤労食
  • おから:食物繊維で便秘解消
  • 抹茶:カテキン・タンニン・カフェインで肥満予防
  • かぼちゃ:ビタミン・ミネラルで免疫力UP
  • いぐさ:大腸菌・サルモネラ菌への抗菌作用
  • ビーツ:カリウムで高血圧予防

と、それぞれの効能が記載されたリーフレットも入っていました。

開封5種

カラフルながら、天然色素らしい優しい色味です。クッキーですが、ざらつきのない手触りでかたく、「強く握ると割れそう」「長く握っていると手の湿気でふやけるかも」といった不安も特に感じません。

持ち手

ちなみに、直接持ちたくない場合は持ち手部分のパッケージを残しておくこともできます。気が利いてる!

コーンスープ
コーンスープアップ

まずコーンスープに使ってみたところ、飲み終えるまでちゃんとスプーンでした。スープに溶け出すことはもちろんないし、口に入れたときにPACOONの味がしてしまうこともありません。

そして最後にPACOONをいただくと、すくっていた部分はほんのりコーンスープ味。でもクッキーの甘さは控えめで野菜風味なので、違和感なく相性◎!噛んでいるとだんだん素材の味がしてきますが、抹茶以外は素材の主張はそこまで強くはありません。

食後でも美味しく食べ切れるサイズ感ながら、しっかり噛める食感なので満足度も充分です(とはいえ、堅焼きせんべいや堅パンほど堅いわけではありません)。

成分表

成分はこのとおり、小麦粉・砂糖・卵・植物油に各野菜パウダーと緑茶のみ。家庭で作る手作りクッキーと同じ材料でここまで硬質かつ耐水性を高められるなんて、丸繁製菓さん、一体どんな技術を詰め込んでるの…⁉

割れたPACOON

自宅の和室で撮影していると、「あ、ごめん」という声とともにパキッという軽快な音が。近くを通った息子が踏んでしまったのです(申し訳ありません!)。

粉々になったかと恐る恐る開封してみると、上の写真とおり。これは素晴らしい!食べたときにクズが飛び散らないって、子どもに食べさせるおやつとしてすごくありがたいですよね。これなら車の中でもアリかも。

ジッパー袋で保存

紙の個包装だけど開封後はどれくらいもつのかな…?という疑問に対しては

濱崎さん「乾燥剤と一緒にジッパータイプの保存袋に移してもらえれば、賞味期限内は充分にもちますよ。そのままだと湿気ってしまうのでご注意くださいね」

との明快な答えが。よかった!


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PACOONの開発秘話

実際にいただいてみると、PACOONという商品自体への興味が高まってきました。ということで、さらにPACOONに迫っていきます。

濱崎さん

――まず、色がかわいいですね!

濱崎さん「見た目だけでなく、栄養バランスの面でもカラフルなほうがいいんです。色がキレイで、不足しがちな食物繊維を補える国産素材を選びました。おからは豆腐屋さんから仕入れていますし、抹茶は西尾産です。小麦粉も国産ですよ」

――有名な西尾産!しっかり抹茶味がするなあと思っていたんです。でも、スプーンとして使っているときは良い意味で味がしませんね。その後クッキーとして食べたときには、噛めば噛むほど素材の味がしてきたので、驚きました。

榊原さん「はい。においや味移りで料理の邪魔をしないのは必須です。そして、食器・カトラリーとしての使用に耐えながらも食品として食べづらくない強度と味であること。この2つは『食べられる食器』として、非常に重要なポイントなんです」

プリン
お料理でもスイーツでもOK!

――食後に食べるものとして、お腹に溜まりすぎないことや、ちゃんと美味しいことも大切ですよね。このサイズだから美味しく食べられましたが、正直、カレーを食べたあとにカレースプーンを食べるのは厳しいかも…。

濱崎さん「まさに!もう少し大きくてもいいのでは、という話は企画段階でも出たのですが、女性や子どもは食べ切れないという話になりました。また、最後に食べるPACOONがまずいとそれまでの食事が台無しになってしまうので、味も妥協できないんです」

――原料はとてもシンプルですよね。

榊原さん「天然色素を使いたい、添加物は使いたくない、国産の野菜を使いたい、というのは濱崎さんの強い希望でしたね」

濱崎さん「子どもが食べるおやつなので、自然素材で作りたかったんです。ビタミンやミネラルは追加していないし、(スプーンとして成立させるためには)配合できる野菜の量にも限界があるので『PACOONを食べるだけで栄養バランスが整います!』とは言えませんが、野菜を補いつつ食育のきっかけにしてほしいですね」

――スプーンがあるならフォークもあるといいな、と思いますが、素人が考えてもフォークの形は難しそうですね。

榊原さん「弊社では食べられる箸は作っているのですが、フォークはやはり難しいですね(笑)。それにまだPACOONが発売されて間がないので、今後課題が見えてくるかもしれません。フォークはそれを解決してから、挑戦したいですね」

――まだまだこれから、どんどん進化するんですね!と言いつつ、さらに期待を申し上げますと…、アレルギー対応だとさらに用途が広がりそうですよね。

濱崎さん「そうなんですよ!あとは例えば、甘みがキシリトールだと歯医者さんでの食育にも役立ちそうですし、今後の展開としてやってみたいことは、たくさんあるんです」

榊原さん「スプーンとして使えることが大前提なので決して簡単ではないんですけど(笑)。でも、いずれグルテンフリータイプなども作れたらいいな、という想いはもちろん持っています」

PACOONは、食育にぴったり!

美味しくてヘルシーでプラスチックごみ削減にもなるPACOON。グルメイベントや食育イベント、テーマパークやレストランのデザートなどにマッチしそうですが、個人での利用としても、

  • ピクニックやBBQなどのお外ごはん
  • 小さな子どものおやつ

といった用途に良さそうです。

濱崎さん「PACOONは2~3歳の子でも持ちやすく食べやすいですが、バクバク食べられるやわらかさではありません。『安心して食べさせられるうえ、1本持たせておけば長持ちするし、噛む習慣もつけられるのですごくいい!』と、幼児用のおやつとして大好評なんですよ」

なるほど!ただ、小学生ともなると1本では済まなそうだし、家だと使い捨てではないスプーンを洗えちゃうし、どう活用すればいいのかな…と思いをめぐらせながら試食していると、

娘「わあ~、なにこれ!かわいい!え、食べられるの?すごいね!え、野菜なの?おからとかぼちゃ、食べていい?あれ、いぐさって畳じゃなかった?緑だけど抹茶とは違うの?」

と、猛烈な勢いで小学校4年生の娘が興味を示してきました。

野菜の本

野菜の本を引っ張り出してきて一緒に読んだり、本に載っていなかった素材をスマートフォンで調べたりと、ごく自然に食育の時間に!

パンフレット

「食べられるってことは、ごみが減るんだね」
「クッキーにしてはかたいけど、噛むのが大事って書いてある」
「おかあさん、抹茶は痩せるんだって!」
「いぐさは熊本県なんだね、食べられるのもあるみたい」
「ピンクのクッキー、今度作ってみたい!」

と会話も弾みました。
家にPACOONがあるって、想像していた以上に価値がありそう!

い草
食用いぐさの農家は、なんと日本で1軒だけ。
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子どもたちの未来のために

未来のために

子どものころからの食育が大切、という管理栄養士さんたちの気づきから生まれたPACOON。今後、PACOONにどんな期待をしているのかを、最後に濱崎さんにお聞きしました。

濱崎さん「20年後、30年後…、子どもたちが生きる未来が、無事で幸せなものであってほしいと強く願っています。そのための食育と環境保護にPACOONで貢献していきたいですね」

食べられるスプーン「PACOON」商品情報

原材料:小麦粉、砂糖、鶏卵、(野菜パウダー)
サイズ:縦:約10cm 横:約2.5cm(すくう部分)
税込価格:
5種ミックス(50本入)3,850円
5種ミックス(20本入)1,620円
業務用(100本入)各種6,156円
賞味期限:180日
オンラインショップ:https://pacoon.kinrosyoku.co.jp/

販売元:株式会社勤労食
公式サイト:http://www.kinrosyoku.co.jp/
製造元:株式会社丸繁製菓
公式サイト:http://marushige-icecone.com/

※当記事は株式会社勤労食様とのタイアップ企画です。

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