「カレンの台所」(滝沢カレン) #読んで楽しいレシピ本

「カレンの台所」(滝沢カレン) #読んで楽しいレシピ本

滝沢カレンさんの料理本、「カレンの台所」が話題ですね。
Instagramを拝見したことがなかったので「滝沢カレンさんがお料理!?」と驚き、三省堂書店での先行販売のニュースを見てすぐに予約しました。

版元は「本を読まない人の出版社」ことサンクチュアリ出版さんですから、どんな内容なのか期待は高まるばかりです。

リード

発売当日、届きましたー!
外出自粛中に届けてくださる方に感謝です。

さて前代未聞と噂のこの本、さっそく読んでいきましょう。

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ほんとにカレンさんが書いてる?

ご本人とファンの方には失礼なのですが、人気タレントさんの料理本となると、どうしてもその疑問が湧いてしまうもの。
でも、

本当にこんなにたくさんの皆様と同じ本、なんせや私が作った本を持ってくださっていることが、嬉しくて、嬉しくて。 “明日印刷所に持ってきます”の編集部さんの言葉の最後の最後まで、本を見尽くし、
どんだけ気にするんだと思われたかもしれないくらいこだわりを詰めた大切な大切な本ですので、
余計嬉しさは増えました。

引用元:滝沢カレン/KAREN TAKIZAWA(Instagram)

つくりものとは思えない素直な文章を読んで、「ああ、ほんとにこの本が大切で、料理がお好きなんだなあ」と感じました。

なによりこの本、カレンさんの写真が1枚もないんです。帯こそかわいいエプロン姿ですが、本にはない。人気モデルさんの本なのに写真なしって、内容以前に前代未聞です。

著者紹介にすら、ありません。
これは想像以上に本気の料理本だ、と確信しました。

読めば食材が踊りだす!

「カレンの台所」が話題である最大の理由は、分量も箇条書きに整えられた作り方もないこと。買い物リスト的な材料表が巻末にあるだけです。

ではどんなレシピかといえば、カレンさんの語り口調そのままの生き生きした文章が満載!言い回しが独特すぎて「どういう意味?」と思う部分もたまにありますが、それ以上にその表現力に驚かされます。

野菜たちの楽しいタイ旅行!?

こちらの豚の生姜焼きは、Instagramで全文が読めますので少し大きめに撮影させていただきました。
食材たちが料理されることを楽しんでいるような、そんな気分になってきます。
食材を「この子」と呼ぶ人はときどきいますが、擬人化のレベルが違う!

実は的確!

カレンさんの言葉は、素っ頓狂なだけではありません。実は、とても的確です。料理レシピを発信する側として、感動したのはむしろこちらでした。

リード

「キャピキャピ音が高くなってきたら、ほんとに出してくれの合図」

料理をしたことがある人なら、揚げ物でのこの感じはわかりますよね。

揚げ物レシピは「170〜180℃の油できつね色になるまで」などと抽象的なことがほとんど。このhitotemaもそうですが、家庭によって鍋の大きさもコンロの火力も違うので、細かく書きようがないからです。

でも、具体的でなくてもこうやって伝えられるのかと、目から鱗が落ちました。

「油に入れて何の反応もなければ170℃ではないのでいったん取り出す」
「いきなり190度の高温で揚げると焦げたり中があったまらない」

といった初心者がいちばん悩むポイントは、きちんと具体的な言葉で書いてあります(※上記文章は要約)。いったん取り出せと教えてくれるレシピ本、初めて見ました。プロではないのだから、油まみれの鶏肉を取り出したっていいんですよね。

以下は「サバの味噌煮」ですが、

「二口飲むくらいの量」の水
「やや茶色が勝つけどまだ透明っぽさもある」色になるお醤油
「ここを踏んだらジャリジャリしそうな程度」の砂糖

どれも適当なようで、とても的確な目分量の説明です。

このレシピで作れるの?

読み物として楽しむだけでもいいのですが、やはりどの程度実用的なのかは気になるところ。鮭の切り身があったので「鮭の南蛮漬け」で試してみました。

野菜の細切りや鮭に塩して片栗粉をまぶすのは特に問題なし。南蛮酢はカレン節全開でしたが、なんとなく分量比はわかりました。ただ、鮭が何切れかは書いてないので、南蛮酢が足りませんでした。

メイン食材の分量は、完成写真を参考にするとよさそうですね。

そんな感じでおおむね問題なく作れますが、このレシピに関しては鮭を焼くときの油の適量がわかりづらいかな、とは思いました(南蛮漬けは本来揚げる料理なので油は多め、と知らないと難しい)。

でも、南蛮酢がそれなりに作れれば味付けは狂わないし、鮭を焼く時間はきちんと書いてあるので生焼けにはなりません。この2点が大丈夫なら、南蛮漬けはほぼ成功です。南蛮酢は追加で作ってもいいし、油が少なくて表面が粉っぽくても、漬ければなんとかなりますしね。

できた!(色が違うのは、冷凍庫に2種類の鮭がいたから……)

また、特にいいなと思ったのが時系列で書いてあること。「180℃に予熱しておいたオーブン」や「一晩寝かせたヨーグルトマリネの鶏肉」がレシピ途中で突然現れることはありません。
これ、かなり重要!

実用性が気になる方は、版元のサンクチュアリ出版のスタッフさんが「読んでそのまま作ってみた」というYouTube動画をUPされているので、そちらもどうぞ。

自分が食べたいものを作ろう

本を読んでいて伝わるのは、カレンさんの食材への愛情。かといって肩に力の入った感じはなく、自分が食べたいものを素直に調理している印象です。
「食べたいと思う形に切る」、そんな説明もたびたび出てきました。

数字に惑わされずに
ただ自由に絵を描くように
料理をしたらいい

カレンさんの軽やかさを楽しんでいると最後のほうで、熱い熱いラザニア愛に触れました。お楽しみのために引用は控えますが、ここまで熱烈なラブコールを目にするとさすがに食べたくなってきます。

ミートソースとホワイトソースを両方作るのが面倒で引出しの奥底に眠らせていた賞味期限直前のラザニアを取り出し……

ラザニア完成

作ってしまいました!美味しかった~!
次は、皮を細切りにして作るしゅうまいにチャレンジしたいです。

カレンの台所

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【hitotema編集部注】
当記事は広告記事ではありません。
編集部スタッフが実際に購入したお気に入りの本をご紹介しています。

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