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塩糖水の実力はいかに…?
まずは、その実力を確かめたいところ。4時間ほど漬けた鶏ささみを焼いてみます。

生の状態の鶏ささみは、漬ける前よりふっくらツヤツヤしているように見えました。

そして、鶏ささみをカットし、薄くサラダ油をひいたフライパンでしっかり加熱。
そのまま食べてみたのですが、食感はしっとり、塩味と甘みがほんのりあって、期待以上の美味しさ!子どもたちにも大好評で、フライパンからお皿に移す間もなくつまみ食いでなくなってしまいました。お弁当にも良さそう!
鶏むね肉でも、もちろん美味しくできるでしょう。

こちらは一晩漬けた鶏手羽中。バーベキューに持参して焼いてみたところ、ほろほろで絶品。タレいらずでした。
レシピ本まで必要?!

使い勝手抜群の塩糖水ですが、レシピ本を使ってみるにあたって心配なことがありました。
というのも、塩糖水はクセのなさが特徴。例えば塩麹なら「この調理法が美味しい!」「このレシピと相性がいい!」という情報が役立ちますが、塩糖水漬けの肉や魚は、基本的にどんな料理でも合うはずなんです。
塩糖水の配合と塩糖水向きの食材まで公開されているのに、レシピ本って必要なの……?

でも、塩糖水の効果を実感してからあらためて読んでみて、レシピ本の意味を理解。やわらかい食感になることで、鶏むね肉や豚もも肉の用途が一気に広がるんです。そこで、レシピ本に掲載されているバリエーション豊かなレシピが役に立つというわけです。

例えばこれは、「鶏ときのこのとろろグラタン」。チキングラタンなんて鶏もも肉が美味しいに決まってる!という常識を覆す、鶏むね肉のしっとり感とうま味は塩糖水ならでは。

しかも、思わず試してみたくなるアレンジが多い!
みょうが入りのサラダチキンのジンジャーオニオンマリネソースなんて、薬味好きは作らずにいられませんよね。

わりと少食の夫が、ひとりで鶏むね肉1枚を完食してしまいました。

鶏ささみは天ぷらにもしたのですが、とり天の美味しさはもちろんのこと、衣の扱いやすさと仕上がりに感動……!レシピの公表は控えますが、この衣だけでも、レシピ本の価値はあったと思います。
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