エルブ・ド・プロヴァンスで作る秋鮭のハーブソテー #ハーブとスパイスの教科書

エルブ・ド・プロヴァンスで作る秋鮭のハーブソテー #ハーブとスパイスの教科書

夏の間、強い日差しを避けるように丸みをおびていたハーブの葉も、爽やかな秋風を感じてのびのびと艶やかに輝いて広がりを見せています。寒くなる前の良い状態のときに茎からカットしてキッチンに吊るしておくと、簡単にドライハーブになります。

しっかり乾燥させたローズマリー、セージ、タイム、スイートマジョラム、ローリエ、オレガノを軽く手で揉んでから、全てをすり鉢に入れてすりこぎ棒で細かくしておくと、ミックスハーブのエルブ・ド・プロヴァンスのできあがりです。すっているときの香りはまるで自然の香水のよう。それだけで幸せな気持ちになり癒されますよ。

市販の瓶入りのエルブ・ド・プロヴァンスも購入できますが、ハーブを育てている方は是非手作りしてみてください。

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エルブ・ド・プロヴァンスとは

フランス南東部のプロヴァンス地方は、地中海沿岸の気候や土壌によって昔からハーブが育ちやすい環境でした。ラベンダー、ローズマリー、セージ、タイム、ローリエ、オレガノ、スイートマジョラム、フェンネルなど、特に香りの良いハーブをミックスしたものを『エルブ・ド・プロヴァンス』(プロヴァンスのハーブという意味)と呼んでいます。ブレンドするハーブは家庭によってそれぞれレシピが違いますが、どのハーブを合わせても素晴らしい香りです。

自家製エルブ・ド・プロヴァンスの材料と作り方

エルブ・ド・プロヴァンス
(画像出典)PIXTA

エルブ・ド・プロヴァンスは、肉や魚介類の料理にとても重宝します。特にフライパンやグリルで焼くようなシンプルな調理法で美味しさが引き立ちます。いつもの料理にひとふり使うだけでびっくりするほど美味しくて、お家に居ながらレストランの味を楽しめます。

材料

  • ローズマリー 小さじ1
  • タイム 小さじ1
  • オレガノ 小さじ1
  • スイートマジョラム 小さじ1
  • ローリエ 小さじ1/2
  • ラベンダー 小さじ1/2

※ハーブはすべてドライを使う
※このうちの数種類でも可

作り方

しっかり乾燥したハーブの葉を、手で揉んで細かくする。

それぞれのハーブを少しずつすり鉢に入れ、すりこぎ棒ですり鉢の溝のある面にこすりつけるようにしてさらに細かくしていく。

できあがったら密閉容器に移して冷暗所に保存しておく。保存状態がよければ半年ぐらいは良い香りが持続して使える。

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秋鮭のソテー エルブ・ド・プロヴァンス風味

今回は、旬の秋鮭を美味しくいただくレシピにしました。秋鮭とマッシュポテトをフォークですくい、フレッシュハーブのオレガノの葉もあわせてお口に入れると素晴らしいハーモニーが広がりますよ。

材料(2人分)

材料
  • 秋鮭の切り身 2切れ
  • エルブ・ド・プロヴァンス 小さじ1
  • 天然塩 小さじ1/2
  • ホワイトペッパー 小さじ1/2
  • レモン(輪切り) 2枚
  • フレッシュなイタリアンオレガノ、ヤロウの葉※ 適量
  • じゃがいも(大) 2個
  • 豆乳 200ml
  • 有塩バター 大さじ1
  • オリーブオイル 大さじ2

※タイムやパセリでもよい

作り方

じゃがいもを茹で(電子レンジの根菜モードで調理でも可)、熱いうちに皮をむいてボウルに入れマッシャーでしっかり潰す。

にバターと豆乳を入れ、もったりとしたクリーム状のなめらかさになるまで混ぜ合わせてマッシュポテトを作る。

ちなみに今回はバターの代わりにバターフレーバーのココナッツオイルを使いました。ココナッツから作られている、お腹にもやさしい脂です。無塩タイプですが味はとても濃厚で、塩分を控えている方にもおすすめです。

商品リンク:
https://jp.iherb.com/pr/Nutiva-Organic-Coconut-Oil-Butter-Flavor-14-fl-oz-414-ml/68678

秋鮭の切り身(骨があれば取り除く)に天然塩とホワイトペッパーを振る。

フライパンを熱してオリーブオイルをひき、秋鮭を入れたらエルブ・ド・プロヴァンスを振りかけて両面をこんがり焼く。

皿の真ん中にのマッシュポテトをこんもりと平らに乗せて、その上に焼きあがった秋鮭を置く。半分に切った輪切りのレモンとフレッシュハーブをトッピングし、お皿の周りにエルブ・ド・プロヴァンスと天然塩を少し散らして完成。

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ハーブを使えば味も盛り付けもワンランクアップ

ハーブはいつもの料理をワンランクアップした味に変身させてくれるだけでなく、盛り付けに添えるだけで、とってもオシャレに演出してくれる優れたバイプレイヤーです。テクニックは必要なし。トッピングやサイドにさりげなく添えるだけでいいのです。

市販の袋入りのフレッシュハーブでもいいですが、できればお庭やプランターでまずは1種類でも育ててみませんか。育てたハーブを料理に使うと、料理がさらに楽しくなりますよ。

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はじめまして。ハーブとスパイスのレシピを担当させていただくことになりました、岩本りかです。(ニックネームは、りかりんご) ハーブとスパイスの料理研究家として、料理レシピの開発や、普段は、ハーブやスパイスを使った講座や教室などを開催し[…]

ハーブとスパイスって違うの?レシピ付きで解説 #ハーブとスパイスの教科書

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