山口県 あん肝の昆布巻き #日本おつまみ漫遊記 vol.1

山口県 あん肝の昆布巻き #日本おつまみ漫遊記 vol.1

旅の楽しみも人それぞれ。
私の場合は、なんといっても食です。旅先で未知の味にめぐり会えたときは、飛び上がらんばかりに嬉しい。酒好きなので各地の居酒屋をまわっては、気になるつまみをあれこれ試しています。去年の暮れには本州の最西端、山口県下関(しものせき)市を旅してきました。そこで出会ったあのひと品が、ああ今も忘れられない……。

あん肝の昆布巻

下関名物といえばフグですが、あんこうの水揚げ量も日本一なんですね。あんこうの旬は冬、ポピュラーな食べ方としては鍋、から揚げ、そして肝(きも)を蒸してポン酢ともみじおろしでいただく、といったところでしょうか。

下関市阿弥陀寺町にある料理店『akama 布久亭』で、ちょっと珍しいものに出会いました。それは、あん肝の昆布巻き。昆布巻きはおせちによく入っているアレです。あん肝を昆布で巻いて甘辛く煮つけると……かくも良いつまみになるとは!昆布のうま味と甘めの醤油味、そしてあん肝のコクが三位一体となって、言葉にならないおいしさでした。本当にひとり食べながら「あああああああ」と言葉にならない不審な声を上げてしまい(笑)、「ちょっと落ち着け俺」と自分をたしなめましたね。実に柔らかく煮上げられた昆布、しっかりした味つけに一歩も負けないあん肝の存在感も見事で。思い出して今また……食べたい。日本酒がすすみました、山口は『獺祭』『東洋美人』『貴』『長陽福娘』といい日本酒も多いんですよ。

あんこうの昆布巻きはお店オリジナルの一品とのこと。単品メニューにはなく、あんこうコースの一部で供されます。ちなみにコースは3月末まで。

唐戸市場

翌日の朝、市場を訪ねればいましたいました、あんこうが。実に手ごろな値段で、地元の人がうらやましい。ちなみに「歯以外は全部食べられる」と聞きます。皮がおいしいんですよ、ぷるんとしてね。ちなみにこの市場、唐戸(からと)市場といって観光客にも大人気。各店舗が寿司や刺身、魚介のフライなど料理をあれこれ販売、海側のデッキに腰かけて眺めを楽しみつつ食べる人がたくさんいました。もし山口を旅したら、ぜひ寄ってみてください。

また来月、旅して見つけた“推しつまみ”をご紹介します。

Akama 布久亭
所在地:山口県下関市阿弥陀寺町7-8
電話番号:083-242-0772
公式サイト:https://fuku-tei.jp/

【当記事につきまして】
ライター白央篤司さんが企画し、掲載許可を得て記事を作成しました。

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