キツツキに起こされる、心地よい夏時間 #加藤紀子のおいしい畑

心地よい、夏の避暑時間 #加藤紀子のおいしい畑

「あー、スッキリー!!!」

すっきり

畑でお風呂上りのような声が出た、8月初めの畑、蛇口前。
持って行った水筒2本の水、ゼリー、出荷のお手伝い中にいただいたスイカを摂取するだけでは足りず、作業着がビタビタに濡れてもお構いなしに、作業途中のジャブジャブ洗顔。
お化粧も日焼け止めも落ちるけど、それよりもさっぱりしたい!涼が欲しい!
おかげでクールダウン成功、この後のお手伝いも楽しく終える事が出来ました。

枝豆の選別作業

(枝豆の選別作業をお手伝い。豆の数、傷の有無などを1房づつ確認しながら仕分けして袋に。これまで飲食店で当たり前に粒の揃った枝豆をビール片手に食べていたけど、出荷前の農家さんのこうしたひと手間があっただなんて、お手伝いさせてもらってなかったら、知る由もなかったなあ…。)

「暑い暑い」と、半泣き短パンで過ごしていたある日、夫婦揃って現場仕事が入っていない数日発見。
ならば!とお気に入りの山のお家をお借りして、東京の暑さから離れることに。
畑で採れた野菜、パソコン、ワインなどを車に詰め込んで、目指すは長野!

「ドリルで木に穴でも開けてるの?」
音の出どころがキツツキによるものだと聞いて、最初に訪れた時は驚いたものの、非日常を感じる音である事、またその音で睡眠から覚醒していくことで、森の中で朝を迎えたことを実感。
目覚めていきながら「エアコンなしでの睡眠っていつぶりだろう…?」なんて、心地よい気温の中で眠れて体も喜んだのか、朝から原稿に着手することが出来ました。

環境が変わると…なのか、周りに何もないから…なのか、普段だと様々なことに「あれもこれもやらなきゃ!」と意識が散漫になるところ、ここでは一つ一つじっくり向き合えてしまうので、夫は「バジルがあるなら!」と、すり鉢ですり潰してジェノベーゼのソースを作り、

バジル

出来たパスタはたまらない美味しさに!

ジェノベーゼ

翌日は、持って行った畑のプチトマトをじっくり炒めてソースにして、またまた美味しいパスタを仕上げてくれ、
「白ワイン、1杯!」
出かけずとも幸せな味を楽しませてくれました。

プチトマトのパスタ

一方、夕飯担当の私はそれぞれの食材とじっくり向き合った結果…

夕食

「器が変わっただけでいつも通り…」なラインナップに申し訳なく思いながら、桃モッツァレラや、畑枝豆のカイエンペッパー炒め、近所のシャルキュトリー屋さんのハムサラダ、ウインナーとジャガイモグリル、ラタトゥイユなど、運んで来た畑野菜を余すことなく調理させて頂きました。

原稿に向き合う時間、料理を楽しむ時間、緑が夕立に濡れていくのを静かに眺める時間。

窓の外

ひぐらしの鳴き声を聞きながら虹を眺める時間。
テレビのない環境で、夫と会話を交わす時間。

「夏休みだ!」「帰省だ!」となれば、寝る間も惜しむぐらいたくさんの思い出を!なんて力が入るけど、気持ちの良い環境に自分を運んで、仕事に向き合うという新たな時間は集中のメリハリがきっちり出来て、とても有意義な経験となりました。

「次はいつ行けるかな…」、暑さが残る毎日の中で、そんな日を夢見ていたりするものの、
「出来るなら仕事なく行くのが一番理想なんだよな…」という事に今、気付いてしまったりもして(涙)、
どなたも残りわずかとなった夏休み、存分に満喫なさってくださいませ!

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