1月の風物詩 #和菓子女子の日記

一月の風物詩 #和菓子女子の日記

こんにちは、和菓子コーディネーターのせせなおこです。新しい年がやってきましたね!あけましておめでとうございます。今年はどんなことが起こるかな、とてもわくわくした、輝かしい気持ちでいっぱいです。

さらにお正月、そして、おめでたいことといえば縁起のいいお餅や和菓子がたくさん登場します。好きなものがたくさん食べられる、大好きな季節です。

日常では地域の文化の違いを感じることが少なくなってきた現代において、風習や食べ物、地域色が感じられるのもこの季節の楽しみの一つではないでしょうか。早速今月の風物詩を探っていきましょう。

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睦月

1月の異名、睦月(むつき)。今回初めてその由来を知ったのですが、「仲睦まじい様子」から睦月、と名付けられたんだそうです。そんなにほっこりするエピソードだったとは!とても驚き、そして、とても温かい気持ちになりました。

花びら餅
(画像出典)せせ日和

1月は他にも「新春」「初春」などとも呼ばれていますが、1月を表す、というよりは年明けによくきく、馴染みのある名前が多いな、と感じました。
お正月の和菓子もとても華やかなものが多く、見るだけで楽しい気持ちになります。干支にまつわるもの、松や鯛、鶴などの縁起物、ごぼうを使った珍しい和菓子、花びら餅も欠かせません。

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人日の節句

ついつい食べ過ぎてしまうお正月。そんな食べ過ぎてしまったお腹を休ませてあげるのが「七草粥」です。あまり馴染みはないのですが、1月7日は“人日の節句”と呼ばれ、端午の節句や桃の節句と同じ五節句の一つです。

七草粥
(画像出典)PIXTA

もともとは中国で1日が「鶏」、2日が「狗(いぬ)」、3日が「羊」、4日が「猪」、5日が「牛」、6日が「馬」、そして7日が「人」として1年の運勢を占っていたのがきっかけで、人の日である7日に7種類の菜を入れた汁物で無病息災を願う風習が日本に伝わり、七草粥の風習となりました。

“せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ”

小さい頃は意味もわからずにこのリズムに合わせて覚えましたが、一つずつどんな野菜かわかった今は、七草もただの葉っぱではなく、おいしさを感じられるようになりました。冷えた体に染み渡ります。
地域によっては七草粥の他に一緒にぜんざいや小豆粥を食べる地域もあるんだそう。私の場合、ぜんざいが出てきたらついつい食べすぎて胃を休める暇はなさそうです…。

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鏡開き

鏡餅の風習は鎌倉時代に始まったとされ、江戸時代には一般の人にも広まりました。神が宿ると考えられていた丸い鏡を模した鏡餅。その上には「代々(だいだい)栄えますように」という意味を込めた橙をのせます。そんな鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想させ、縁起が悪い、というところから、割る、開く、という言葉を使うようになったんだそうです。

鏡開き
(画像出典)PIXTA

そんな鏡開きの定番といえばぜんざい。冬休みは終わってほしくないけれど、もうすぐ鏡開きがあるからそのためなら頑張れる!!小学生の時からぜんざいが大好きで、1月11日は学校が終わると一目散にぜんざい目掛けて走って帰ってきていました。

ぜんざい

小豆の赤い色は厄除けや開運の意味があり、今年一年も元気に過ごせますように、そんな願いを込めて、鏡餅を割ったお餅を入れたぜんざいを食べます。

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肌寒い季節に恋しくなるぜんざいの魅力 #和菓子女子の日記

小正月

小正月はお正月に忙しく働いたお嫁さんが里帰りをする日だったんだそう。「女正月」とも呼ばれています。地域によって朝お餅の入った小豆粥を食べて無病息災を願う風習があります。

そしてもう一つはどんど焼き。小さい頃から変わった名前だな、と思っていましたが、有力な説の一つとして「どんどん燃える様子からつけられた」そうで、思っていたよりも単純で驚きました。

地域によって呼び方も異なるようで「左義長」や「さいと焼き」などの呼び方があるそうです。平安時代に行われていた宮中行事で、1月15日の夜に正月飾りや御札などを炊き上げていたものに由来すると考えられています。元旦に降りてきた年神様を炎に乗せてお返しする、という意味もあるんだそうです。

どんど焼き
(画像出典)PIXTA

炎が燃え上がる風景はいつ見てもすごい迫力。圧倒されてしまいます。私の育った地域では小豆粥を食べる風習はなかったのですが、どんど焼きの時にぜんざいが配られていて、今思うとぜんざいが小豆粥の役目を果たしていたのかもしれないな、と長い時間をかけてやっと答えがわかったような、嬉しい気持ちになりました。

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まとめ

1月の行事を見てきましたが、新しい年を祝うにはあずきが付き物、ということがよくわかりました。元気に楽しく過ごせることを願いながら、今年もたくさんぜんざいを食べようと思います!
さて、いよいよ2022年が始まりました。1日1日を大切に、みなさんが今年も楽しく健やかに過ごせますように。

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