パチン、パチンは夏の音。思わず喉が鳴る枝豆の話。 #加藤紀子のおいしい畑

パチン、パチンは夏の音。思わず喉が鳴る枝豆の話。 #加藤紀子のおいしい畑

「出たな、ビール泥棒!」
好きで育てておいてそんな呼び方をするなんて…と思いながらも、毎年夏のお楽しみ!と、3月の終わりに植えた枝豆の種。
そこから80日ほど経った先日、サヤの中でプクプクと育った姿を見て、収穫決定!
根ごと引き抜き、今年の出来を観察してみると、うっとりするほど綺麗なフォルムに「お、美味しそう…」、嬉しすぎて早くも喉が鳴りました。

枝豆

家に帰り、早速食べたい!ところですが、枝ごと持ち帰っているので、まずはサヤを切り離すところからスタート。

枝豆カット

パチン、パチン、パチン、パチン…我が家の夏の音の一つになっているような。
畑を始めた9年前、「夏野菜は何を育てたいですか?」との質問に「キュウリ、枝豆!」と、健やかに答えた記憶。
間違いなくその思いは「ビールと一緒に楽しみたいから」だったはず…(今と気持ちがなんら変わっていない私って)。

山盛り枝豆

気持ちいいくらいに山盛りの枝豆!七本の枝からこんなにたくさん採れました。
ここから一気にお湯へと投入、ハフハフ言いながら食べたい!のを一旦我慢して、より美味しく食べるためのヒトテマを。

塩や醤油など、味付けをしたときに味がしっかり染み込むように、サヤの両端をカット。

「そんなことしなくたって美味しい!」
「誰にも気づかれないし、まあまあ面倒…」

内なる心の声が次々湧き上がってくるものの、「1年中出回る野菜ではないのだから、やれるところまで頑張って!」、自分で自分を励ましながら、ひとサヤずつ手に取り、切り落としていきます(もやしのひげ根を取る作業の時の心ととても似ています)。

両端カット

「もう茹でよう!」、鍋を火にかけたいところですが、さらなるもうヒトテマ。

お店で売られている枝豆は、出荷前に細かくチェックされて袋詰めされていますが、畑の枝豆はぬくぬく育てられた、スーパー自然児。綺麗なものもあれば、葉などに擦れてサヤに傷がついたものや虫食いの痕が残るものがあったりするので、両端をカットしながらそれらを細かくチェック。

そして「これはお友達にもお裾分けできる3粒入り、2粒しか入ってないのは自分たち用、傷つき枝豆は、中身を出して調理用…」と仕分けします(夏生まれのお友達へのプレゼントに枝豆を贈るととても喜んでもらえるので、毎年たくさん植えるようにしています)。

準備完了

ようやく食べるまでの準備が整いました!
採って、外して、切って、分けて、ついに!!

食べたい量の枝豆全体に塩を振って10分ほど置いたら、沸騰したお湯の中にドボンと入れ、弱火で茹でることおよそ5分。

鼻先に枝豆独特の、ほっこり豆っぽい香りが鼻先に届いたら茹で上がり!
ザルに上げ、サヤの中で豆を蒸しながら冷まし…いや、もうさすがに待てないので
「いただきます!!」

枝豆とビール

香り良し!歯ごたえ良し!ビールに良し!
ビール→枝豆→ビール→枝豆…夏の幸せループに包まれた時、「大人になってよかったな…」と思うこと毎年。

ちなみに最近のお気に入りはサントリービールから発売中の”パーフェクトビール”!
しっかりした味わいなのに糖質はゼロだなんて!
「美味しいは欲しいけど、カロリーは減らしたい!」
夢のようなビールに感謝しつつ、また枝豆を…幸せループを満喫します。

ちなみに、サヤに傷があったり、うまく実が育たなかった枝豆は、

枝豆ご飯

枝豆ご飯にしたり、

サヤから出す

全てサヤから出して、薄皮をむいたものを(この作業もなかなか泣けます)

枝豆スープ

スープにしたり。

歳月をかけたものが一瞬で消えるのなら、せめて美味しく納得いく形で食べたい…心から思うこと。

この夏もせっせと畑に通い、たっぷり太陽を浴びて作業を楽しんだら、1日のご褒美に、枝豆&ビールのセットで乾杯したいと思います。
ちなみにこの枝豆の種の名前は『湯あがり娘』、お風呂上りに迎えに行きたくなる味でした〜!!

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