茶葉とポットで楽しむ!自宅でゆったり紅茶時間 #ロンドン女子の英国日記

茶葉とポットで楽しむ!自宅でゆったり紅茶時間 #ロンドン女子の英国日記

こんにちは、在英ライターの山田志桜里です。まだまだ寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

こんな季節にぴったりなのが、体を内側から温めてくれるホットドリンク。日本の冬の醍醐味といえば、こたつでいただく緑茶やみかんですが、今年は淹れたての紅茶と焼き菓子で、イギリスらしいティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?

(画像出典)shutterstock

今回の#ロンドン女子の英国日記では、茶葉(リーフティー)を使った美味しい紅茶の淹れ方をご紹介。普段はティーバッグの紅茶ばかりという方も、食器棚の奥で眠っているポットを取り出して、ぜひこの機会に「ポットティー」デビューしてみてくださいね。

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ポットティーを淹れる道具

まずは、茶葉で紅茶を淹れる際に必要なティーアクセサリーをご紹介しましょう。こちらは、私がいつも自宅でのティータイムで使っているティーセットです。

写真に写っているのは、

  • カップ&ソーサー
  • ポット
  • ティーストレイナー(茶こし)
  • ティースプーン

ですが、これに加えて

  • タイマー
  • ティーコージー(ティーコゼー)

を用意してください。

タイマーは、茶葉の蒸らし時間を計るためのものなので、スマートフォンのタイマー機能や腕時計でもOK。おしゃれに砂時計などを使ってみるのもおすすめです。

ティーコージーは聞き慣れない方もいるかと思いますが、ポットを温めておくためのカバーのようなもの。紅茶専門店や雑貨店などで購入ができますが、ハンドタオルで代用してもOKです。

私のお気に入り

好みのデザインのポットやカップを揃えるのも、紅茶の楽しみの一つ。

私は一人で紅茶を楽しむことが多いので、カップとポットがセットになったものを愛用しています。収納スペースも小さくて済むので、一人暮らしの方にもおすすめです。

こちらは私のスプーンコレクション。旅行先で一つ買うのが私の旅のお決まりで、左からイタリア(フィレンツェ)、デンマーク、フィンランドで買ってきたもの。これからまだまだ増やしていく予定です。

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美味しい紅茶の淹れ方

紅茶の美味しさの決め手となるのは、水色、香り、味わいの3つであるとされています。漢字で水色と表記すると、どうしてもブルーをイメージしてしまいますが、ここでの水色(すいしょく)とは、水の色のことを指します。

明るく澄んだ紅色、口いっぱいに広がる優雅な香り、優雅な渋みとコクをいかに上手に引き出せるかが勝負です。

紅茶の淹れ方にも諸説ありますが、今回は英国式のゴールデンルールに則った一般的な紅茶の淹れ方をご紹介していきます。

あまり神経質になりすぎず、楽しいティータイムを過ごしていただくのが一番なのですが、少しでも美味しく紅茶を楽しめるよう、参考にしてみてくださいね。

ポットを温める

紅茶の旨味成分であるカテキンやタンニンを抽出するには、90度以上の温度が必要とされています。そのため、ポットで茶葉を蒸らしている間、できるだけ高い温度を保ってあげることが大切です。

いくらお湯を沸騰させていても、冷えたポットに注ぐと水温が下がってしまうため、あらかじめポットを温めておきましょう。

お湯が完全に沸騰する前に一度ケトルを止め、ポットに熱湯を注いでおきます。どうして沸騰前のお湯を使用するのかは、この後の行程でご説明しますね。

ティーカップを温める

ポットに注いだお湯は、そのまま捨ててしまう方が多いのですが、私はカップに移してティーカップも温めておきます。

ティーポットに茶葉を入れる

しっかり温めたポットに、茶葉を入れます。茶葉の分量は150mlあたり3gが基本とされていますが、茶葉の種類によって適量が異なります。

茶葉を購入した時のパッケージに、目安量が記載されていることが多いので、記載の量を参考に茶葉をいれましょう。

私のポットでは、ティーカップ約2杯分の紅茶を淹れることができるので、ティースプーン2杯(6g)の茶葉を入れました。

また、イギリスには「ポットのための一杯(One for the pot)」という言葉があり、人数分より1杯多めに茶葉を入れるのが基本です。イギリスの方はミルクティーを好むため、紅茶を濃く出す必要があったこと、イギリスの水は硬水のため、軟水に比べて味が出にくかったことなどが、背景にあるのではないかと考えられています。

私は人数分ぴったりの量で淹れることが多いですが、ミルクを入れたい時や濃いめの一杯が欲しい時には、ポットのための一杯を入れることもあります。ご自身のお好みに合わせて調整してみてください。

沸騰したお湯を注ぐ

お湯が沸騰したらケトルを止め、勢いよくティーポットに注いでいきます。沸騰の目安としては直径2〜3センチの泡がぶくぶくと出ている状態がベストです。

美しい水色(すいしょく)、香り、味わいは、ポットに注がれた水の対流に乗って茶葉が上下に移動する「ジャンピング」の最中に抽出されるといわれています。

この「ジャンピング」をうまく引き起こすためには、注いだ水に空気がたっぷり入っているかどうかが重要です。泡がぶくぶくと立っている沸騰直後のお湯は空気を多く含むので、沸騰直後すぐのお湯を使用するのがポイント。
また、一度沸騰させた水は冷める段階で空気を失っていくので、ケトルの中に水が残っていたとしても、再沸騰させるのは厳禁です。

毎回、空気がたっぷり入った汲みたての水を使って紅茶を淹れるのがポイントです。ポットを温める際に沸騰前のお湯を使用したのも、二度沸かしすることなく、沸騰直後のお湯をすぐ茶葉に注げるようにするためだったというわけです。

蓋をして、しっかり蒸らす

お湯を注いだら、ポットに蓋をしてしっかりと蒸らします。ここで、タイマーの出番です。

蒸らし時間は、細かい茶葉のものは3分、大きな茶葉のものは5分が目安です。こちらも茶葉の種類によって最適な蒸らし時間が異なりますが、購入したパッケージに記載があることがほとんど。

お好みの濃さには個人差がありますので、まずは記載の蒸らし時間で一度試してみて、次回からご自身の好みに合わせて調整してみるのがおすすめです。

蒸らしている間にポットが冷めてしまわないよう、ポットにかけるカバー「ティーコージー」をかぶせましょう。ティーコージーが自宅にない方は、この写真のようにハンドタオルで代用してもOKです。

ポットの口からふんわりと紅茶の香りが広がってくるのを感じながら、美味しい紅茶を待つこのひと時も、私にとっては至福の時間。紅茶と一緒にお菓子をいただく場合は、タイマーが鳴るまでのこの時間で用意をすることが多いです。

ティーストレイナーを使い、カップに注ぐ

タイマーが鳴ったら、いよいよ紅茶の出来上がり。

カップにティーストレイナーをセットして、カップに注いでいきます。湯気とともに紅茶の優雅な香りがお部屋いっぱいに広がり、すっかり幸せな気持ちになること間違いなし。

今回は一人でのティータイムなので、そのまま注ぎましたが、1つのポットで淹れた紅茶を何人かでいただく場合には、それぞれが同じ濃さになるように回し注ぎをするようにしてくださいね。

せっかく手間暇かけて淹れた一杯。美しい水色(すいしょく)、口に含むとふわっと鼻から抜けていく優雅な香り、喉越しの爽快感やコクを楽しみながら、丁寧に味わってみましょう。

私はストレートティーが好きなので、そのままいただきますが、ミルクや砂糖で味を調整しながら自分好みの一杯を探してみてくださいね。

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茶葉で楽しむ優雅な紅茶時間

本日のコラムでは、茶葉でいただく美味しい紅茶の淹れ方をご紹介しました。もちろんティーバッグとマグカップでも美味しい紅茶を気軽に楽しむことができるのですが、茶葉とポットでいただく紅茶には、紅茶の「時間」を楽しむという魅力があります。

(画像出典)shutterstock

ポットをゆっくりと温めておく時間、ケトルのお湯が沸騰するのを待つ時間、茶葉を蒸らしている時間……。たった10分足らずの時間ではあるけれど、この「紅茶時間」を持つことで、体だけでなく、心もしっかり潤い、温められている気がしています。
忙しいとついつい、時間をかけずに済む手軽なものに手が伸びてしまいがちですが、忙しい毎日だからこそ、ゆったりとした時間を取ることも大切なのかもしれません。

1日10分の紅茶時間、ぜひ機会があればチャレンジしてみてくださいね。

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