全世界の誰にとっても忘れられない1年となった2020年。
新しい出会いもあれば、衝撃的なお別れに涙を流したりと、とにかく誰もが平和で穏やかに過ごせることを願ってばかりの時間となりました。
“ステイホーム”なんて初めて耳にする言葉に従い生活してみると、「これって買うものだと思ってたけど、自分でも作れちゃうんだ」なんて発見をしたり、「自分の野菜を買ってくださる方がいるなんて!」という新しい経験をしたり、ネガティブな感覚ばかりでもなく、このタイミングでじっくり向き合いたいものに触れられた時間にもなったような。
今回は、今年挑戦したことを振り返ってみようと思います。
まずはずっと気になっていた“コンポスト”をスタートしてみました。(コンポストとは家庭から出る生ゴミを使って、野菜の堆肥を作るシステムのこと)
畑で育てた野菜の皮やヘタなど、「これは使わない」という理由でゴミとして捨ててしまうのがなんとも心苦しかったので、 “LOCAL FOOD CYCLING”さんが発売されているコンポストキットを定期購入&トライ。日々の料理の中で出る生ゴミをキットの中に入れてかき混ぜること1ヶ月、そこからしばし放置&熟成すると、さよならした野菜のカケラ達は栄養価ある、元気な堆肥に進化を遂げてくれます。この堆肥を使ってプランターで育てた大葉は、なんと畑の大葉よりも長く、11月の終わりまで葉を摘むことが出来ました!!

(同じタイミングで植えたアップルミントは今尚、葉が付いています!)

他にも同じく気になっていた、炊いた米粉を乳酸発酵させて作られた“お米のマヨネーズ”にもトライ。卵も大豆も使わない、完全無添加マヨネーズの味は、チリリと発酵の酸味が新鮮で、食べると元気になれる味。

畑で採れたキャベツと米マヨでコールスローにしてみると、ボウルを抱えてモリモリ食べられそうな、あっさりとした爽やかな味がどこまでも。
そしてヨーグルトは、想像以上の酸味っぷりに一口目は「おおーっ!」と驚きの声が出てしまいましたが、その酸っぱさがクセになり、フルーツと合わせて食べる朝の楽しみとなりました。
こちらのアイテム、発酵食品好きとしてもこれまた嬉しい出会いとなり、この時期何度もリピした一品です!

さらにはユーキャンで見つけた“野菜スペシャリスト講座”を受講してみることに。学生時代、英語と音楽以外に何の魅力も感じていなかった学びを、この歳から始めるなんてと自分自身に驚きながらも、野菜を育て、食べるだけでは知りえない魅力や栄養により深く近づけたら!
ページをめくるたびに「そうだったのか〜」な情報と、野菜たちが持つキャラクターの可愛さに気づけたりもして、改めて好きなものを学ぶ楽しさ、体感中です。

10月中旬、お友達から分けてもらったカレーリーフの赤ちゃん!濡れたキッチンペーパーで発芽させてから、コンポストで出来た堆肥の中へ…。
(ホヤホヤの子たちの心許ない姿よ…)

12月現在、もう一株、お友達も増えてすくすく成長中!(なんと“カレーリーフ”草分け的存在の「ケララの風モーニング」オーナーシェフである沼尻さんから分けて頂きました!)
冬を越え、暖かな春を迎える頃には、葉っぱたちがワシワシとたくましく、なんならカレーを作る時に使えたりすると嬉しいなあ…。目で楽しみ、味わって楽しみ、これぞ育む喜び!!
まだまだ絶対なる安心感が抱けない毎日ではあるものの、それでも前を向いて、希望を持って、大切でおいしい時間を過ごしていけたら。
新しく迎える2021年も、この連載に引き続きお付き合い&お楽しみ頂けたら嬉しいです!どなたも良いお年を!そして素晴らしき新年をお迎えくださいませ!