「hitotemaってなんだろう?へえ…おいしそうな写真や文章、チェックしたくなるもの、”それ欲しい!”って思わせてくれる情報がいっぱいのサイトだなあ…」なんて呑気に楽しんでいた、ある日。
「良かったらここで書きませんか?」とまさかのお誘いをいただき、戸惑う間もなく喜びしかない思いで、私もhitotemaの仲間入りをさせていただくこととなりました。
こんにちは、加藤紀子です!
日々の暮らしの中で目にすること、気に留め語りたいことはたくさんあるものの、ここで私が書かせていただくテーマは『畑』。テレビ番組で野菜を育てたことをきっかけに、番組終了後も野菜作りを楽しみ続けて、早8年。
テレビの収録前に畑で収穫、もしくは収穫してから収録へ、お休みの日は畑での作業後、お借りしている農家さん家のお手伝い(種まきから収穫、出荷準備まで)など、畑へ行くこと、野菜を作ることはいつしか私のライフワークの一つとなっています。
育てたからには無駄には出来ぬ!と、お家では野菜を使った食事を楽しむ毎日。
母に教わったり、好きな料理家さんのレシピ本から真似してみたり、どこかのお店で食べたものの再現を試みたり、夫のリクエストでいつものサラダを作ったり。
野菜作りを始めたおかげで、旬のものを自然と口に運ぶこともでき、体調管理にもかなり役立っているような気もしています(その季節に採れるものは、その時期の体に必要な栄養素を多く持っていることを学びました)。
そんな現在の畑では、秋冬野菜の種まきや苗付けが始まっていますが、一方で待ちに待った、収穫時を迎えた野菜の存在も。
こちらは『谷中ショウガ』。
3月の終わりに苗を植え、そこから静かに見守ること7ヶ月。
「葉が枯れたら収穫のタイミング」
そんな葉からのお知らせを待って、ドキドキしながら掘ってみると…
想像以上の密具合にびっくり!
でもこちらの密は、収穫されるのを嬉々と待ちわびていたようで、抜いた瞬間、しょうが独特のフレッシュで爽やかでほのかに甘い香りがプンプン、鼻先に飛び込んできました。
「肉巻きにして食べよう!」
ついお酒のあてになりそうなメニューが頭に浮かんだりしつつも(お料理と一緒にカジュアルに飲むお酒は、私にとって最高に幸せな時間!)、今年の出来栄えを確認するべく、まずはそのまま、生で頂きます!
「ガリッ!」程良い歯ごたえ、追ってくるマイルドな辛味ジュワー!(ちなみにお寿司屋さんでいう”ガリ”は、このかじったときの音から来てるのかなあ…と、ふと。)
しょうがが持つ辛味成分”ジンゲロール”のおかげで、「風邪の予防になりそう!」とも思わせてくれそうな、じわり感じる発汗作用!
自家製味噌に付けてポリポリかじりながら、「焼酎のお湯割り作って、そこへマドラーに見立てたしょうがを入れてかき混ぜたり、ツマんだりしても良さそう!」と、お酒とのマリアージュを想像してみたり(どうしてもお酒と合わせたくなる性分)、去年採れたしょうがで作った甘酢漬けを刻んで、牛丼のトッピングとして添えてみたり(生で食べきれないほど収穫した野菜たちは、干したり漬けたり、様々な保存方法でキープするようにしています)。
私にとって畑は季節を教えてもらう大切な場所であり、野菜を育てているようで、実は私を育ててくれているありがたい場所で、そこから受け取る野菜たちからの恵みとお知らせは、どうしたって無駄に出来ないほど愛おしく、皮も根っこも、毎日のおいしい時間に寄り添ってくれる大事なパートナー。
そんな私の「おいしい畑」をここでシェアさせてもらえたら!
お腹がグウとなるような採りたてホヤホヤ話、次回もぜひお付合いください!