【富士桜高原麦酒のお取り寄せ】ソーセージ×燻製ビールがあまりに至福│hitotema

コロナ禍が長引き、クラフトビールメーカー各社がネット通販に力を入れている。
ビールだけではなく、フードとセットになったアイテムを販売するところも少なくない。
自宅にいながらにして、ブルワリーおすすめのペアリングが楽しめる通販を利用しない手はない！
というわけで、毎月ビアエッセイストがおすすめの通販ペアリングを注文する企画。
第一弾は、山梨県の富士桜高原麦酒をご紹介！

ドイツにこだわる富士桜高原麦酒

ビールのことがあまり詳しくない方は知らないかもしれないが、ビール界隈には派閥がある。〇〇派、〇〇派とまるで政党のように。しかし主義主張で分かれているわけではなく、「どこの国のビールを模範とするか？」でゆるやかにグループ分けできる。イギリス、ベルギー、アメリカ、ドイツ、チェコ…とあるなか、日本では90年代の地ビール解禁からドイツ派が隆盛を誇ってきた。

が、時代とともに「ドイツ派で始めましたが、アメリカのホップガンガン系も力入れてますし、ベルジャンも造ります！」みたいなブルワリーが増えてきた。消費者の嗜好も変化しているのだから、それはむしろ当たり前と言える。ところが、山梨の富士桜高原麦酒は頑なにジャーマンスタイルを維持している。

その一番の理由は、製造長の宮下天通さんがミュンヘンで醸造専門学を学び、「何杯でも飽きずに飲めるジャーマンスタイルを目指す！」と決めているからだ。定番スタイルもピルス、ヴァイツェン、ラオホ、シュヴァルツヴァイツェンとドイツのスタイルで統一されている。

ビールだけではなくドイツ仕込みのフードも

そんな富士桜高原麦酒の楽天のショッピングサイトでは、定番スタイルの飲み比べセットはもちろん、限定ビールやイベント限定のセットを販売している。また、ミネラルたっぷりでビールの仕込みにも使われている富士桜命水（ミネラルウォーター）やグラスなどのオリジナルグッズも。
さらに嬉しいのが、ソーセージやベーコン、ドイツを代表する家庭料理のアイスバインなど絶品フードが購入できる点。

ビールにはソーセージ！
という意識は強いらしく、全国津々浦々でクラフトビールメーカーがソーセージを販売しているのだけど、ジャーマンスタイルを貫く富士桜高原麦酒には必然性がある。この「とりあえずビールにはソーセージだと思ってさ…」と「ドイツビールなのでどうか自慢のソーセージとどうぞ」というスタンスの違いは大きい。
ペアリングの基本はビールとフードの国同士を合わせること。最強の組み合わせであることは間違いないのだ！

7種のソーセージとの合わせ比べを楽しむ

様々なスタイルのビールと様々な味わいがあるソーセージを自由に楽しんでいただきたいが、私のイチオシは「7種のセットソーセージ」と「ラオホ」の組み合わせである。

7種の内訳はシポラタウインナ、大葉ソーセージ、ジャーマン、チョリソ、チキンウインナ、地鶏の香草、粗挽きウインナ。見た目の色合いも香りも異なり、食べる前から壮観である。正直に言うとどのビールだって合う。うんちくは要らない。

でも、それだと話が終わってしまうので言うと、燻製ビールであるラオホと合わせるととにかく面白いのだ。

富士桜高原麦酒のラオホはブナのチップで主原料の麦芽を燻す（ラオホは煙という意味のドイツ語）。その結果、スモークフレーバーがしっかりと感じられるビールに仕上がっている。その1杯を口に含んでから食べると、ソーセージに燻製香が乗っかるような形になるのだ。ラオホ自体がミディアムボディな重さがあるので、チョリソや豚肉の粗挽きが詰まったシポラタウインナのようなクセあり系がとびきり合う。

7種のソーセージとラオホの合わせ比べ。これほどビール好きの魂を揺さぶる時間はないと言っても過言ではない。

アイスバインがピルスの魅力を引き出す

もう一つおすすめの組み合わせを挙げるなら、ピルスとアイスバインだ。

ピルスはピルスナーとイコールなので、まあいわゆる普通のビールである（チェコの町、ピルゼンを意味するピルスナーをあえてピルスと略して呼ぶのがドイツ流）。富士桜高原麦酒のピルスはどの要素も突出しない、バランス感が突出している。そう、実はピルスというスタイルは非常に繊細。だからこそ、クセのある料理でバランスを崩したくない。

そこにハマるのが、豚すね肉を香辛料と塩で2週間も漬け込んだアイスバイン。塩気があってこれまたどのビールにも合うのだけど、ピルスの絶妙な世界観を壊さないどころか、塩味がピルスの甘さを引き出してくれる。逆にピルスの味わいがアイスバインのしょっぱさをマイルドにしてくれて本当にベストマッチするのだ。
これはぜひとも体感していただきたい！

ビールと一緒にぜひフードも注文しよう！

ビールを通販で買うなら、せっかくなのでフードも同時に注文し、そのペアリングの素晴らしさも楽しみたい。ビールを飲み比べするだけでもめちゃめちゃ幸せになれるのに、ビールとフードを試しに合わせてみる楽しさ、微妙に味わいの異なるフードと特定のビールの合わせ比べをする喜びなどが広がり、幸せが何倍にも膨らむはずである！