今日はお家で宇宙ごはん!JAXA認定・宇宙食をお取り寄せ

今日はお家で宇宙ごはん!JAXA認定・宇宙食をお取り寄せ

宇宙食ってどんな印象ですか?
固形燃料みたいな感じ?
真空パック入り?味気なさそう?

いえいえ、最近の宇宙食はかなり美味しくなっているのですよ!
メニューもお味も豊富になり、地球の食べ物と変わらなくなってきているのです。そのバリエーションは日本食やパン、スイーツまで!

そして実は宇宙食は、自宅で手軽にお取り寄せもできるのです。
これは星好きライターとしては気になる!
ということで今回のテーマは「お家で楽しむ宇宙ごはん」。宇宙食10種類を食べ比べです。

ちなみに軽くて常温保存でき、袋から出してそのまま食べられる宇宙食は、非常食にもおすすめですよ。

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宇宙食をお取り寄せ

(画像出典)PIXTA

今回のお取り寄せは、宇宙食!購入したのは「宇宙の店」、JAXA公式グッズ・宇宙グッズ・宇宙食などを扱うオンラインショップです。こちらでは宇宙で実際に宇宙飛行士たちが食べている宇宙食や、実際と同じ製法で作られた宇宙食を、気軽に1つから購入することができるのです。

宇宙船には重量制限があるため、宇宙食に求められる条件はまず「重量の軽さ」。さらに、

  • 常温で長期保存ができる
  • 人体に必要な栄養素やカロリーが摂取できる
  • 手間をかけずに食べられる

という条件を兼ね備えている必要があります。
それに加えて、宇宙船生活では食事が非常に重要な気分転換のきっかけとなるため、宇宙食の味やメニューのバリエーションの豊富さもとても大切とのこと。

具体的にはどんなメニューがあるんだろう……と思ったら、意外なものがたくさん!

お湯を注いでおにぎりを作れる?ふわふわのパンが一年以上保存できる?たこやきやアイスなんて、アツアツだったり柔らかかったり冷たかったりするものなのにどうやって宇宙で食べるの?って不思議に思ってしまいます。

そこで今回は、特に気になったものを10個選んでお取り寄せしてみました!

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まずはお食事モノから

一番多いのは黒いパッケージのもの。これはジェミニ・マーキュリー時代(1958年~1963年のマーキュリー計画から1961年~1966年のジェミニ計画の頃。NASAによる最初と二番目の有人宇宙飛行計画)の宇宙食を模して作られたメニューです。実際の宇宙食と同じフリーズドライ製法で作られていますよ。

フリーズドライ製法は、日干しなどより栄養成分が損なわれにくく、軽く、常温で長期保存できる上、そのまま食べてもOK。まさに宇宙食として優秀なメニューなのです。
そのまま食べる場合、口の中に含んでゆっくりと戻していくことで、メニューごとに異なる食感を感じることができるとか。ほんとかなあ……と半信半疑ながら、まずはいただいてみます!

チキンライスとエビグラタン

何から食べようか迷いますが、まずはお食事メニューから。色々ある中でも私が気になったのは「チキンライス」と「エビグラタン」の2つ。
袋から出してみると……

こちらがチキンライス。「フリーズドライのチキンライスなら、一口おにぎりがいくつか入ってるのかな」と勝手に思い描いていたのですが、さっそく予想がハズれました。さらさらっ、パラパラッとしたチキンライスです。

口の中で少しずつ含むように食べてみると、意外とすぐに柔らかくなりました。このトマト味のライスは確かにチキンライス!チキンとグリンピースも、もちろん本物が入っています。柔らかく戻しきらずに、カリポリッとシリアルみたいに食べてもまた美味しい。

お次はエビグラタン!こちらはお弁当に入ってるような感じ。正確な円ではないですが、おおまかに直径7cm前後くらいのひと口エビグラタンが2つ入っています。

かじってみると、こちらはチキンライスに比べて初めからやや柔らかめ。チーズとマカロニの入った、濃厚クリーミーなエビグラタンです。たっぷりかかったバジルの香りも感じられますよ。ライターとしてあるまじき表現ですがあえて言いますと……「フツーに美味しい」!

たこやき

続いてはこちら。気になるたこやき。「フリーズドライにしたらスナック菓子みたいになって、たこやき感がなくなってしまうのでは?」と気になったため購入。

見た目、そのまんまたこやきでした!直径約3~4cmくらいの、いわゆる一般的なサイズのたこやきが4個いり。

食べてみると、「ちょっとスナック菓子みたいかも」って予想は当たりでした。しかし本物をフリーズドライさせたものは、やっぱりスナック菓子とは違う!小麦の感じや混ぜ込まれた刻み野菜の存在、そして何より本物のタコ。ネギたっぷりなのが個人的に嬉しいポイントでした。

宇宙のパン

宇宙のパンは缶詰!こちらは実際に日本人宇宙飛行士・若田光一氏が、私物として宇宙に持っていったもの。栃木県那須のパン屋さんが作っており、開封しなければ柔らかいパンが1年間保存可能です。

パンの缶詰とは不思議な感じ。開けてみると……

缶詰そのまんまの形のパンが入っていました!ほんとにふわふわ柔らかくて、缶から出す時にちぎれないか心配になりましたよ。

今回の購入はチョコレート味、ほかにミルク味もありました。パンにはしっかりとチョコレートが練り込まれていて、ジャムやバターは要らないなという感じ。もちろんそのまま美味しくいただけます。結構食べ応えがあるのがまたいい!

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JAXA認証の「宇宙日本食」も!

さてお次は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)認証の「宇宙日本食」シリーズ。こちらは実際に「こうのとり」(国際宇宙ステーション(ISS)へ食料・水などの物資や機材を届ける日本の無人宇宙補給機)によって宇宙に運ばれているメニューです。

宇宙おにぎり

まずは「宇宙おにぎり」から。ちなみにパッケージ左上に書いてある赤い丸いマークが、JAXAの認証マークですよ。

お湯を注いで15分、水で作る場合は60分です。これ、普通のレトルト感覚でいると15秒・60秒とうっかり思いがちですが、単位は「分」。つまり水で作るなら待ち時間は1時間!
今回はお湯で作りました。じわりじわりとお米が水分を吸っていくのが、袋の外からも見えます。

15分経って、開いてみるとこの通り!わざわざ握らなくても、ちゃんと袋の中で自然とおにぎりの形になりました。

食べてみると、思った以上にお米がふんわり。芯が残っていたりもせず、かと言って柔らかすぎもせず、美味しくいただけます。鮭フレークはやや薄味、その分たくさん入っていて、スイスイと食べすすめられるおにぎりです。

やきとり

宇宙日本食にはやきとりも。えっどんなの?と思っていたら、こちらの缶詰でした。ホテイフーズのやきとりの缶詰、スーパーなどでフツーに売っているあれです。

かぱっと開けてみると、柔らかお肉のやきとりにとろ~りとしたたれ。これはもう安定の美味しさです。フツーの缶詰のやきとりが宇宙でも食べられるってすごいなあ。

デザートにはスイーツも……

お食事をいただいたら、お次はデザート!
宇宙食スイーツも種類豊富で、チョコレートや羊羹やキャンディなどがありました。中でも今回特に気になって購入してみたのは……プリン!ストロベリーショートケーキ!いちごアイス!

プリン

フリーズドライの印象と、本物の食感の印象が、一番かけ離れていそうな3メニュー。さて、どうなっているのでしょうか。

まずはプリン。最初の感想は「四角いな!」。これまでのエビグラタンやたこ焼きの見た目がメニューのイメージそのままだったので、なんとなくプリンも円錐台のような気がしていたのでした。しかし四角かった。いや四角くてもいいんですけどね。色はほんのり黄色のプリン色。

かじってみると、口の中で柔らかくもどっていく様子はちょっとキャラメルみたいな感じ。なめらかでとろんとしています。お味はしっかりプリンで、タマゴ感が濃厚。

ストロベリーショートケーキ

ストロベリーショートケーキは、形が崩れないようプラスチックケース入りで入っている丁寧さ。ケース入りだったのは、こちらと次でご紹介のアイスだけでしたよ。

軽い食感のスポンジケーキに、時間をかけてふわっと口の中でとろけるクリーム。上のいちごソース部分は濃厚で、全体的にケーキ感がしっかり感じられます。フリーズドライのクリーム、美味しい!冷たくない分、バター臭さなどが出ないかと心配していましたが、そこも問題なしでした。

いちごアイス

シメはいちごアイス。購入前は正直、「アイスは無理でしょう!だって冷たくないじゃない!」と思っていました。さらに袋から出してみると、この外見。「アイスらしくするの諦めたのかな……?要望があったから作ったけどメニューとしてはイマイチとか?」と、失礼ながらたっぷり疑いつつ、さて、一口。

食感はちょっとラムネみたい?と思ったものの、すぐにとろんと感じられるミルク感。冷たくはないのに、まったりしてとろけるこの感じ。「あっ、アイスか、アイスだ、いちごのアイスだ……!」なんて実感が後から湧いてきます。
宇宙食、やっぱり伊逹じゃない!

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番外編:宇宙から帰ってきた「宇宙のグミ ソーダ味」!

ちなみにお菓子は、「宇宙食」のほかに宇宙をモチーフにした「宇宙のお菓子」も販売されています。

そして「宇宙の店」での人気No.1は「宇宙のお菓子」である「宇宙のグミ ソーダ味」。青味がかった丸い形は、水の星・地球をイメージして作られたそう。

こちらのグミは「宇宙乳酸菌」入り。宇宙乳酸菌とは、高知県の乳業メーカーが行った国際宇宙ステーション(ISS)での実験のために、実際に宇宙を旅して地球に還ってきた乳酸菌を培養したものです。
実際に食べてみると、甘酸っぱい感じの乳酸菌味の後に、爽やかなソーダ味。宇宙ロマンを食べている感じがします!

またこちらのグミの売り上げの一部は、一般財団法人ワンアースの東日本大震災復興支援事業「きぼうの桜」に還元されますよ。これは8ヶ月半宇宙を旅した桜の直系子孫である「宇宙桜」を、宇宙からも見える復興のシンボルとして未来に残そうというプロジェクトです。

食べて感じる宇宙体験!

初めて食べた宇宙食は不思議な感じ。軽くて小さな中に、地上で食べるのとほぼ変わらない味や食感、鼻に抜ける香りや味わいがぎゅっと詰まっているのです。
これが国際宇宙ステーション(ISS)で生活している宇宙飛行士の食!

自宅生活を楽しんで充実させたいこの時期、宇宙船の中の限られた空間でミッションをこなす宇宙飛行士たちの気分を、宇宙食を通して味わってみてはいかがでしょうか。

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「宇宙の店」の基本情報

本店:東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル14階
営業日:月〜金 9:00~17:40
定休日:土日祝・年末年始
TEL:03-3435-5487
公式サイト兼オンラインショップ:https://spacegoods.net/

一般財団法人ワンアース(「きぼうの桜プロジェクト」)
公式サイト:http://www.the-one-earth.org/jp/

【当取材記事につきまして】
hitotema編集部が企画、ライター陽月よつかさんが取材依頼し、記事を作成しました。

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