自宅で楽しもう!ローソンで買えるおつまみを日本酒に合わせよう

おうちで楽しもう!日本酒をローソンで買えるおつまみに合わせよう

コンビニの進化には、常に目を見張るものがある。コンビニのライバルはスーパーやドラッグストアかと思いきや、カフェや付近の飲食店に劣らない商品力で、自宅での食事がどんどん美味しくなっていく。外食が減り、いよいよ自炊も面倒な日には、コンビニのお惣菜で晩酌を楽しもう。

今回は日本酒バル店主が、ローソンのお惣菜と日本酒のペアリングを試してみた。日本酒はローソンにないものもあるが、味わいのタイプは書いておくので 参考にしていただければ幸いです。

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笹かま&筑前煮

笹かま&筑前煮

まず選んだのは、ローソンセレクトシリーズの『笹かま』と『筑前煮』。合わせたお酒は、ローソンオリジナルの『浦霞 特別純米酒』だ。宮城県の酒として全国的な知名度を誇る浦霞。蔵は港町である塩竃市に位置するとあって、すっきりした飲み口のいわゆる辛口で、魚介にもよく合う。ちなみに読み方は「うらかすみ」と、濁点は付けずに読む。

一緒に

笹かま

笹かま。これも宮城県が有名だ。浦霞と合うに決まっている。そう思って、少し違うアレンジをしてみようと柚子胡椒と一緒に食してみたが、青唐辛子の強さがお酒とケンカしてしまう。バターで炒めても美味しいが、やはり、ここは素直に醤油だ。ぷりっとした笹かまの食感と魚のすり身に醤油の風味。ここで浦霞を一杯。笹かまのほのかな甘味をお酒が拾いつつ、すっきり流れてキュッとキレる。うん、安定の美味しさだ、これで十分なのだ。もし、もうひと味欲しければ、笹かまをかるく炙るか、山葵をちょっと添えるといい。あまり余計なことはせず、笹かまそのものの味と醤油と浦霞、これにちょっと山葵。これでいきたい。

筑前煮

甘味とトロミがややしっかりなタイプの筑前煮。手軽に肉も根菜も食べられ、子供の頃から知っている馴染みのおかずだ。5月といえども、五月雨の肌寒さを感じる日には、温かい煮物が恋しくなる。一方の浦霞は、どちらかといえば淡麗なタイプに括られることが多いが、鶏肉などと一緒に飲んでもいける味わいがある。実際に食してみると、筑前煮の前半の甘味とお酒が合いつつ、余韻は辛口に。余韻のところでアルコールの刺激を感じるかもしれないが、こういう刺激の辛口が欲しいというときにはぴったりだ。お酒と同調のペアリングをしたければ、甘いタレのものよりも、塩味の肉の方が良さそうだ。

『浦霞 特別純米酒』の味わい

浦霞マトリックス

日本酒度:商品に記載なし
酸度:商品に記載なし
香り:控えめ
味わい:やや淡麗

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サラダチキン スモーク 切り落とし

サラダチキン

何かと便利なサラダチキン。ローソンセレクトの『サラダチキン スモーク 切り落とし』は優しめで、ふわりと香る感じだ。クセのない鶏むね肉が香ばしく、しっとりとした食感にほのかな甘味で、肴としてピッタリだ。

やや淡いお酒と合わせたかったので、『笑四季 EMISHIKI Sensation Black 生酒』を選んだ。和とも洋ともとれる個性的なラベルデザインで、味わいも独自の方向を示す滋賀の笑四季酒造。笑四季と書いて「えみしき」と読む。洋風の食事と合わせるとお酒は酸がテーマになることが多いが 、笑四季は何か一つが突出するということでなく、軽快な甘味と全体的なバランスがなんともいい。単体で飲んでも料理に合わせても、優しく旨い。

一緒に

サラダチキン一緒に

旨い。鶏ハムもお酒も優しい甘味が調和し、濃淡のバランスがちょうど良い。それだけでなく、ハムの塩味が加わることで、口の中で甘、旨、苦、酸、塩味の五味が揃う美味しさが実感できる。しかもこんなに手軽に。実はスモークタンとも合わせたが、スモークの風味や素材のクセが強くなってくると、お酒ももう少し濃醇さがある方が良さそうだ。このEMISHIKIには、「ライトな感じ」の鶏がいい。

『笑四季 EMISHIKI Sensation Black 生酒』の味わい

EMISHIKIマトリックス

日本酒度:0~+5
酸度:1.6~1.8
香り:やや控えめ
味わい:やや淡麗

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鶏肉のガーリックトマト煮

トマトの甘味と酸味に、ガーリックが味わいに奥行を与えてくれる、ローソンセレクトの『鶏肉のガーリックトマト煮』。鶏肉はほろりとし、ジャガイモはちょうどよい堅さ。残ったトマトソース用にバゲットもあるといい。トマトの酸味とガーリック、肉に合わせて、お酒はややしっかりした味わいのものをチョイスしたい。

というわけで、『羽水(うすい) UI 特別純米』を。栃木県の銘酒である仙禽(せんきん)の蔵元の、別ブランド酒。どちらもインパクトのある酸が特徴の一つだ。味わいにしっかりした芯があるため、酸味をイメージしつつオリーブオイルや肉にも合わせたい。ラベルの印象からしても、合わせるなら洋食をイメージしたくなる。

一緒に

全体的に少しお酒の方が強く感じられるが、トマトの甘酸っぱさにお酒の酸味が調和し、鶏肉が合わさると料理とお酒の濃淡がちょうど良くなる。食した後、また効いてくるガーリックの余韻。そこにすかさずお酒をもう一杯。これで口の中がリセットされ、爽やかに。もし、お酒の方が強く感じるなら、料理に少しオリーブオイルを垂らしてみるとバランスが調節できる。次回はレモン風味のスモークタンと試してみたい。

『羽水 UI 特別純米』の味わい

羽水 UI 特別純米マトリックス

日本酒度:-6
酸度:3.0
香り:やや芳醇
味わい:やや濃醇~濃醇

からあげクン レモン味

からあげクン レモン味

ローソンといえばからあげクン。1986年の誕生から進化を続け、累計33億食を越えるロングセラー商品。これを試さないわけにはいかない。今回はレモン味を試してみる。サクッとした衣はレモン風味にちょうどよい塩気、中はしっとりジューシー。爽やかでありながら食欲がわいてくる、つい手が出てしまう旨さ。五月病の防止にうってつけではないか。

合わせたのは『GOZENSHU(ごぜんしゅ) 9 純米』だ。
漢字では「御前酒」と書く、岡山のお酒。雄町という岡山を代表する酒米と菩提元造りによる味わいは、柔らかい甘味と優しくキレイな酸、やや軽快でありながら米の旨味も感じられる。和洋を問わず幅広く食事に合わせてみたい一本。蔵人9人で造っているから「9 NINE」。

一緒に

からあげクンを食べ、口にまだお肉が残っている状態でお酒を含むと、若干の苦味を感じる。もう少し柑橘感があるお酒の方がいいか。からあげクンを食べ終え、その余韻があるうちにお酒を含むと、これはいい感じ。
レモンの余韻とお酒両者の酸味、ほのかな甘味がちょうど合わさる。からあげクンは味のバリエーションが変化していくので、それに合わせて今後も色々と試す楽しみが広がる。「◯◯風味に合うお酒は何か?」と試すのは、お酒の傾向をつかむのに手軽でちょうどよいかもしれない。

『GOZENSHU 9 純米』の味わい

GOZENSHU 9 純米マトリックス

日本酒度:+5
酸度:1.4
香り:やや控えめ
味わい:中口

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CHE2SHUチー2シュー

CHE2SHUチー2シュー

ローソンといえばバスチー(バスク風チーズケーキ)。これに続くスウィーツの一つが『チー2シュー』。レアとベイクドの2種のチーズは、爽やかさと濃厚さのいいとこ取り。少し厚めのシュー生地はしっとりな質感と香ばしさがある。
これに合わせたいのは、『新政 No.6 S-type』だ。今、最も人気が高く、手に入りにくい日本酒の一本。キメの細かい果実様の甘味、ワインを思わせるようなフレッシュな酸は、「日本酒のような、日本酒でないような」と形容したくなる、新政独自の方向性を示す味わい。手に入りにくいとは申したが、飲食店の休業が増えた今、取扱いのある酒屋さんで買える可能性がいくらか高まっているはずだ。

一緒に

料理に合わせるのが比較的難しく、どちらかというと単体で飲むことをおススメしたい新政 №6。チーズには合わせやすいと思い、今回試してみた。
チーズだけを食した後に飲むと、かすかな苦味も感じつつ爽やかに終わる。ただし、このお酒の良さである綺麗な甘酸っぱさは若干、失われる。チーズとシュー生地とを一緒に食したあとに飲むと、口の中に梅のようなミネラル感が引き出される。料理+お酒による第3の味の誕生、これはマリアージュなのか?
これは好みが分かれるところかな。どちらも「ストライク!」とまでは言い難かった。
「CHE2SHUチー2シュー」に合わせるなら、フレッシュ感とは逆の、火入れした落ち着きのあるお酒の方がいいだろう。

『新政No.6 S-type』の味わい

新政No.6 S-typeマトリックス

日本酒度:非公開
酸度:非公開
香り:華やか
味わい:淡麗

まとめ

まとめ

一回の組み合わせで全て「ベストマッチ!」というわけにはいかなかったが、コンビニなら、手軽に料理とお酒のペアリングを実体験できる。「ペアリング」というと、どこか難しい印象をお持ちの方も多いかもしれないが、高級な食事やビンテージなお酒である必要はない。「料理とお酒が仲良しかどうか」を楽しむことだ。

「こういう味付けの料理なら、お酒はどんなのがいいかな?」と想像できるようになると、食事がどんどん楽しくなる。これは、飲食店に行かなくても、コンビニがあれば自宅でカンタンに楽しめるのだ。コンビニエンスをどんどん楽しんでいこう。

【当記事につきまして】
hitotema編集部が企画、ライターTOMokiさんが商品を選定し、掲載許可を得て記事を作成しました。

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