話題のオレンジワインとは?注目のおすすめをソムリエが解説

話題のオレンジワインとは?注目のおすすめ3選をソムリエが解説

みなさんは「オレンジワイン」って聞いたことありますか?近年世界中で流行し、日本国内でも飲食店やワインショップで当たり前に見られるようになった「オレンジワイン」。

オレンジワインってなにでできてるの?
どんな料理と合うの?
専門家のおすすめを知りたい!

そんなお悩みがある方はぜひ参考にしてください。

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そもそもオレンジワインってなに?

オレンジワイン
(画像出典)shutterstock

オレンジワインとは、「オレンジ色のワイン」です。いえ、決してふざけているわけではありません。

なかには「フルーツのオレンジを使ったワイン」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。みかんやパイナップル、キウイなど、基本的にお酒はどんな果物でも造れてしまうので、そう考えてしまう人がいてもおかしくありません。

ただ、オレンジワインは他のワインと同様、ぶどうから造られています。

オレンジワインの醸造フロー

ワインは「白ワイン」「赤ワイン」「ロゼワイン」「オレンジワイン」と、大きく4種類に大別できます。一体どこに違いがあるのか。それぞれの醸造フローを簡潔に説明していきましょう。

  • 白ワインは「白ぶどう」を使って、「果皮や種を除いて」、発酵させる。
  • 赤ワインは「黒ぶどう」を使って、「果皮や種ごと入れて」、発酵させる。
  • ロゼワインは「黒ぶどう」を使って、「果皮や種を除いて」、発酵させる。
  • オレンジワインは「白ぶどう」を使って「果皮や種ごと入れて」発酵させる。

※ロゼワインの醸造方法は他にもありますが、こちらは直接圧搾法と言います。

つまり、オレンジワインとは、

  • 「白ワインをつくる白ぶどう」で
  • 「赤ワインと同じ醸造法」で造ったワイン

です。

果皮や種と一緒に漬け込むことで、きれいなオレンジの色調が生まれ、独特の風味と味わいをもたらします。

もともとの名前は「アンバーワイン」

ワイン発祥の地でもあるジョージアでは、もともと「アンバーワイン」と呼ばれていました。現地の人はこの美しい色調をオレンジ色ではなく「アンバー(琥珀色)」ととらえたわけです。

アンバーワイン自体は古くから造られていたのですが、「オレンジワイン」という名称で呼ばれはじめたのは、実は2000年代に入ってからのこと。まだ世界的にも認知度が低かったアンバーワインを、イギリスのワイン商が「オレンジワイン」と称したのがきっかけです。

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オレンジワインの風味の特徴は?

ワイン
(画像出典)shutterstock

さて、そんなオレンジワインですが、味わいの特徴としては「白ワインのような爽やかさ」と「赤ワインのような渋みや苦味」を合わせ持っています。

白ワインの良さと赤ワインの良さのいいとこ取りをしているオレンジワインは、いままでワインとのペアリングが難しいと言われていたジャンルの料理とのペアリングを可能にしました。

果皮由来のアロマや独特の渋みは造り手や産地によって大きく変わりますが、簡潔に言えば「白ワイン寄りのオレンジワイン」と「赤ワイン寄りのオレンジワイン」があります。

基本的には「酸味」と「苦味」。この2つに特徴があることを押さえておきましょう。

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オレンジワインに合う料理は?

オレンジワインに合う料理
(画像出典)shutterstock

オレンジワインは、さまざまな料理と上手にペアリングするユーティリティさが最大の強みです。

味わいの主張は穏やかで、ほのかな香りに余韻を感じるオレンジワインは、全般的に日本食とのペアリングがとても良いです。個人的には、サバの味噌煮やいぶりがっこを入れたポテトサラダがバッチリ合うと思います。

タンニン(渋み)がしっかりめに出ているオレンジワインなら、焼きサンマの肝やゴーヤチャンプルの苦味と合わせる、または味噌やしょうゆ、漬物といった日本ならではの伝統的な発酵食材との相性も良いでしょう。
一方、紅茶や烏龍茶のような「茶葉」のアロマがするオレンジワインは、スパイスやハーブをたっぷり使ったエスニック料理との相性が良いです。

とはいっても、ワインは生産地や造り手によってニュアンスは大きく異なります。エチケット(ラベル)の情報やワインの色味だけで判断するのは難しいので、詳しくはワインショップの店員さんやソムリエに聞いてみるのがおすすめです。

ソムリエが選ぶ至高のオレンジワイン3選

ワイン
(画像出典)shutterstock

オレンジワインのおすすめとなると、ルーツであるジョージアやイタリアが定番で、どこのメディアでも特集されています。そこで今回はちょっと目線を変えて、ニュージーランドとカリフォルニアで造られる「個性的かつ親しみやすい」オレンジワインを紹介していきます。

スーパーナチュラル グリーングロウ

ワインボトル
(画像提供)アイコニックジャパン

【暗闇で光る独特のエチケットデザイン】

ニュージーランドのナチュラル製法で造りあげた個性派ソーヴィニヨン・ブラン。土着酵母を使って低温発酵させています。クローブやはちみつのようなアロマで、ピーチやグレープフルーツのニュアンスも感じます。ミネラル感が豊富で酸味とのバランスが抜群。

名称の「グリーングロウ」は溜池に発生するガスが緑色に発色する現象から来ていて、エチケットは暗闇のなかで緑色に発光する独特なデザインが施されています。

味わいの主張は穏やかですが低温発酵によって芳香の強いオレンジワインに仕上がっているので、ベトナム料理やタイ料理といったエスニックのジャンルとの相性が良いでしょう。

商品リンク:http://www.iconicwinejapan.com/wines/product_detail.cfm?pdtID=9757

スーパーナチュラル スプークライト

ワインボトル
(画像提供)アイコニックジャパン

【和食と合わせたい一本】

ニュージーランドでオーガニック認証を受けたピノ・グリを使用。鮮やかなピンクゴールドの色調。ドライアプリコットのようなほのかに甘いニュアンスがあります。バターやキャラメルのようなクリーミーな風味が特徴です。

ピノ・グリの果皮から生じる独特の苦味を感じます。軽めの前菜からメインまで通していただける、ユーティリティなオレンジワインです。

商品リンク:http://www.iconicwinejapan.com/wines/product_detail.cfm?pdtID=11315

グラウンドワーク ピクプールカルボニック2019

ワインボトル
(画像提供)アイコニックジャパン

【味わいの変化を楽しむなら】

カリフォルニアのオレンジワイン。色調は濃く、まるでロゼワインのよう。ピクプール・ブランとピクプール・グリという、フランスのラングドック・ルーション地方原産のしっかりとした酸を持つ白ぶどうを使っています。

味わいはピンクグレープフルーツやアプリコットのようなフレッシュな果実味。冷えた状態だとすっきりした飲み心地で、少し温度が上がると果皮由来のタンニンが感じられます。冷蔵庫から出して30分ほど置いた状態の温度(13~15℃あたり)でいただくのが個人的におすすめ。

ハーブを効かせた魚介類のマリネやレモンを搾った白身魚のムニエルと相性抜群です。アロマよりもフレーバーが強い印象があります。
※アロマは鼻から入る香り、フレーバーは鼻から抜ける香りを指します。

商品リンク:http://www.iconicwinejapan.com/wines/product_detail.cfm?pdtID=11651

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まとめ

オレンジワインは酸と苦味に特徴がありますが、幅広いジャンルのお食事と上手にペアリングできます。普段の家庭料理や中華、エスニックなど、いろいろと試してみてくださいね。

【当記事につきまして】
hitotema編集部が企画、ライター吉川大智がおすすめを選定し、アイコニックジャパン様にお写真を拝借して記事を作成しました。

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