【倉敷とことこ×hitotema】美観地区おすすめランチ3選~和食・カレー・果物

【倉敷とことこ×hitotema】美観地区おすすめランチ3選~和食・カレー・果物

こんにちは。「倉敷の今」を伝えるWebメディア『倉敷とことこ』ライターのあまむらです。岡山に住んで10年、その間何度も倉敷に通い続け、好きが高じていつのまにかライターになっていました。倉敷美観地区とその周辺は、大原美術館をはじめとして歴史的な建物が多く、観光地として有名です。もちろん美味しいランチスポットもいっぱい!

今回は、『倉敷とことこ』とhitotemaさんのコラボ企画!悩みに悩んで選んだ3店をご紹介いたします。倉敷の美味しい魅力をぜひ味わってください。

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老舗旅館の味わいをランチでいただく「旅館くらしき」

旅館くらしき外観

この外観を見てハッとされたあなた、かなりの美観地区通ですね!倉敷川にかかる中橋のたもと、倉敷美観地区のほぼ中央に位置する「旅館くらしき」は、倉敷を代表する料理旅館です。創業は1957年。江戸期に建てられた砂糖問屋の母屋と蔵を生かした、歴史ある建築物としても有名で、外国人観光客からも人気を集めています。

司馬遼太郎や棟方志功などが愛した「巽の間(たつみのま)」をはじめ、それぞれ趣の違うゲストルームが8部屋あり、倉敷美観地区を心ゆくまで味わえるゆったりとした造りとなっています。

旅館くらしき内観

レストランは13年前にリニューアルされ、それと同時期にランチ営業が始まりました。観光客はもちろん、地元の人にも旅館くらしきの味を手軽に食べて欲しい、との願いから、季節限定の鍋料理や石焼カレー、そばなど、季節ごとに楽しめるメニューが揃います。クラシックが流れるレストラン店内は、半個室のような造りで、ゆっくりとお食事ができる空間となっています。

旅館くらしき庭

レストランの大きな窓から見渡せる、美しい日本庭園も見どころのひとつ。「どうぞごゆっくりご覧ください」のお言葉に甘え、本当にじっくりと見てしまいました。冬は椿、梅、わびすけなど、四季折々の花が彩りをそえてくれます。ぽつぽつと咲く小さな梅の花や、椿の散る花びらに季節の移ろいを感じます。旅館入り口の反対側、庭園からの入り口もあるので、お庭を散策しながらレストランに向かうことも出来ますよ。※取材は2020年2月

50食限定!「四季の散歩道」

四季の散歩道

今回いただくランチは、50食限定の「四季の散歩道」(1,850円税別・サービス料込)。季節折々の素材を詰め込んだ箱膳は、目にも楽しく舌も嬉しい12種類の小鉢が楽しめます。旅館くらしきの料理長が季節ごとに考案する献立で、器も美しく、少しずつ色々食べられる贅沢なランチ御膳です。

四季の散歩道上段

左上から時計回りに、「飛竜頭(ひりょうず)銀餡、青葱」「鉢鮪(ばちまぐろ)生湯葉掛け」「ひじき旨煮、蛸と梅糀(うめこうじ)」「飯借(ままかり)、キャベツ塩糀和え」「鰤(ブリ)味噌幽庵焼き、柚子大根」「茶碗蒸し、銀餡」。飛竜頭は、がんもどきのことです。
醤油糀とごまを混ぜたバチマグロのタレや、岡山名物ままかりとキャベツの組み合わせ、蛸と梅糀など、素材を知り尽くした小鉢の数々が並びます。茶碗蒸しや飛竜頭にかかる銀餡も、出汁の味が豊かで思わず口元がほころびます。

四季の散歩道下段

こちらは下段のお重です。左上から時計回りに「牛牛蒡蒟蒻金平(ぎゅうごぼうこんにゃくきんぴら)」「小松菜揚げ浸し、釜揚げしらす」「里芋、南瓜田舎煮」「柚子みるく寄せ、苺」「その日の魚の南蛮漬け」「香の物」。里芋と南瓜はほんのり甘く、優しい味に炊きあがっています。南蛮漬けはその御膳ごとに魚が違うそうで、このときはブリでした。デザートの柚子みるくまで、食べ終わるのがもったいないような美味しさ。丁寧に作られた和食が堪能出来ます。

四季の散歩道2

泊まるには少し思い切りがいる旅館でも、ランチならリーズナブルに美味しい料理が味わえます。レストランからの眺めも美しく、何より格調高い「旅館くらしき」の雰囲気に触れることができる、素敵なランチタイムになりますよ。美観地区で和食ならおすすめ。いつか泊まりに来たいなぁ、という思いが一層強くなりそうです。

旅館くらしきの基本情報

住所:岡山県倉敷市本町4-1
電話:086-422-0730
ランチタイム:11時~14時30分(L.O.14時)
ティータイム:14時~17時(土日・祝日のみ営業)
定休日:月曜日
クレジットカード:可
ランチ予約:11時のみ可能(完全予約制の「旅館くらしき御膳」に限り予約時間自由)
公式サイト:https://www.ryokan-kurashiki.jp/


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倉敷のカレー好きが通う、ヤドカリカレーのお店「倉敷カレー」

2020年4月11日~20日の休業を発表されています(延長の可能性あり)。新型コロナウイルス感染症が終息し、再開された暁にはぜひ!いまは目でお楽しみくださいね。

倉敷カレー外観

倉敷で密かな「カレーブーム」が起きていることをご存じですか?倉敷はなぜか昔からカレー屋さんが多く、その中でも地元民の心を掴んでいるのがこちらの「倉敷カレー」なんです。場所は、倉敷駅からほど近い雑居ビル「第2シード館」の2階。スナック「BiBi」の営業時間外に店舗を借りてカレー屋さんをしている、ちょっと変わった形態のお店です。店を借りる、間借りするので「ヤドカリカレー」と呼ばれるのだとか。

倉敷のカレー好きがこっそり通う、隠れ家のようなカレー専門店に行ってみましょう。

倉敷カレー内観

ムーディな店内に入ると、お酒の瓶が並ぶカウンターからカレーの良い匂いが漂います。調理学校ではフレンチを学び、野菜ソムリエの資格も持つ店主さん。「いつか美観地区にカレー専門のお店を出したい」という夢を持ちながら、バーで間借り営業をしています。その美味しさが評判となり、倉敷のカレー好きには外せないお店となりました。

看板メニュー!野菜ソムリエが作る「倉敷カレー」

いただくのはもちろん看板メニューの「倉敷カレー」(1,000円・税込)。日本風のカレーとスパイスカレーの合いかけ、トッピングは全盛りの倉敷カレーは、お客さんの7割~8割の人が注文するメニューです。サラダ、ドリンクバー付き。

シンプルで深い色合いのカレー皿は、岐阜県の美濃焼を使用。カレーとの色合いや相性をみて決めたそうですよ。少し青みがあるところが倉敷のデニムらしくて気に入っているそうです。

ちょうど中央でカレーの色合いが変わっていますね。向かって左側が日本のカレー、右側がスパイスカレーです。

インドでよく食べられている「パパド」がトッピングされた日本のカレーには、あおさがかかっていました。カレーにあおさ、驚きの組み合わせですが、カレーからほんのりと海の香りがしてとっても新鮮。日本のカレーは牛スープをベースに、玉ねぎを炒めて甘味を出しています。旨味がいっぱいの濃厚なカレーとパパドのパリパリ食感が美味しく、辛味もまろやかです。

スパイスカレーには、乾燥したパクチーの葉がかけられています。インドでは乾燥した葉を総称してカスメリティと言うそうで、パクチーの野性味溢れる風味がスパイスカレーに良く合います。唐辛子のスパイスは入れずに、コリアンダー、クミン、ターメリックなど、スパイスミックスのガラムマサラを含めると20種類以上のスパイスがブレンドされているのだとか。香り、味の重なりがある、クセになる味わいのスパイスカレーです。

トッピング野菜

トッピングの豪華さも嬉しいですよね。パリパリチキン、ブロッコリー、レンズ豆、枝豆、コーン、レンコン、小松菜、きんぴら、オクラ、煮卵など、そのまま食べても美味しい日替わりのトッピング。店主さんのおすすめは「オクラ」だそうです。カレーにちょっと粘り気のあるオクラのシャクシャクとした歯触りがびっくりするほど良くあいます。

インド人のお友だちに教えてもらったという「インド人のラッシー」(300円・税込)とサラダも一緒に。ラッシーはインド人の家庭の味。そのお家ごとに味が違い、店主さんのお友だちのお家は、レモンのスライスがはいったさっぱりとしたラッシーです。ラッシーの爽やかな甘味が、カレーの口をホッとさせて相性抜群。ドリンクバーのメニューではないので、カレーと一緒に注文することをおすすめします。

倉敷カレーの店舗情報

住所:岡山県倉敷市阿知1-14-5 第2シード館2階BIBI内
電話:086-427-1274(連絡は営業時間のみ。夜は「BiBi」の電話になります)
営業時間:午前11時~午後15時(売り切れの場合は早めに閉店)
定休日:月曜、第1日曜日(臨時休業も多いのでTwitterでの事前確認がおすすめです)
クレジットカード:不可
予約:可能
テイクアウト:可能
公式サイト:https://twitter.com/kurashiki_curry


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岡山県産の旬の果物を思いっきり味わう「パーラー果物小町」

パーラー果物小町外観

岡山は「果物王国」と言われるほど旬の果物が美味しい土地でもあります。ランチでたくさんのフルーツを楽しんでみるのはいかがでしょう。美観地区の路地の奥にある「くらしき宵待ちGARDEN」内にあるパーラー果物小町は、いつでも岡山県産の美味しい果物が楽しめるフルーツパーラーです。

「くらしき宵待ちGARDEN」は、アートと食文化の融合を目指す複合施設。いま現在(2020年3月)、パーラー果物小町のほか、「イタリア料理 星のヒカリ」、「町家Salon&Gallery清遊庵」の店舗と竹林庭園があります。

パーラー果物小町内観

パーラー果物小町のコンセプトは「大正浪漫」。倉敷町家の建物に、アンティーク家具で統一された和洋折衷のインテリアが素敵なお店です。2階にはお座敷席もあり、お子様連れの方もゆっくりと過ごせます。

パーラー果物小町テラス

お天気が良い日はテラス席もおすすめです。竹林の美しい緑、サラサラとした葉の擦れ合う心地よい音に心が癒されます。2020年秋には、くらしき宵待ちGARDEN内に「吉備と出会う、吉備に恋する」をコンセプトとした「きび美ミュージアム」が開館予定です。庭園を臨む茶室も併設される予定なので、ますます日本の美を感じることが出来る、貴重なスポットとなることでしょう。

パーラー果物小町制服

さて、パーラー果物小町の制服は、観光客や外国人のお客様からも大人気!岡山を代表する画家「竹久夢二(たけひさゆめじ)」の愛した「椿」をモチーフにした、果物小町オリジナルの制服です。ツーピースの着物風にデザインされていて、意外と動きやすいそうですよ。あわせて作られたエプロンも可愛らしく、「大正浪漫」のコンセプトにぴったりです。

ランチタイムには「小町のフルーツサンド」

フルーツサンド

ランチタイムにおすすめの「小町のフルーツサンド」(800円・税込)。こちらは平日限定5食となります。苺、梨、キウイフルーツ、パイナップル、柿など、季節ごとのフルーツがふんだんに使われ、ボリュームたっぷりの一皿です。

フルーツサンドアップ

甘さ控えめのオリジナルカスタードに包まれ、ひとつひとつがずっしりと重さのあるフルーツサンド。口の中で広がる、果物とカスタードクリームのハーモニーに思わずうっとりしてしまいます。

カフェめぐりの旅なら、いっそスイーツをランチに……という選択も!

朝採り苺のトライフル

パーラー果物小町イチ押しの「朝採り苺のトライフル」(1,500円・税込)。トライフルとは、イギリス発祥のケーキ仕立てのデザートです。パンナコッタ、マンゴーのムース、カスタードクリーム、シフォンケーキ、ベリーソース、梨や柿の果物、そして苺がたっぷりと盛りつけられています。
苺は岡山県倉敷市の苺生産名人「中原さんの朝採り苺」をたっぷりと使用し、ジューシーな苺が丸ごと味わえるトライフルです。1口ごとに苺が口いっぱいに広がり、その味の濃さ、フレッシュさに驚きますよ。

本日のパフェ

こちらはパーラー果物小町の看板商品「本日のパフェ」(1,000円・税込)。こちらも取材時は中原さんの朝採り苺がたっぷりとトッピングされています。果物小町のオリジナルソフトクリーム(岡山県産の清水白桃・マスカットオブアレキサンドリア・ピオーネの果汁を極限まで混ぜ込んだ品のうち、いずれか)に、抹茶ムース、チョコムース、マンゴープリン、パンナコッタ、そして季節の果物がどっさり!
特に、岡山県蒜山産のフレッシュなミルクとブレンドされたソフトクリームの美味しさは格別です。取材日は清水白桃ソフトクリームを使用しており、サラッとした口当たりに清水白桃の甘い香りが広がり、いくらでも食べられそうな美味しさのフルーツパフェです。

パーラー果物小町店舗データ

住所:岡山県倉敷市中央1-4-22 倉敷宵待ちGARDEN東棟1階
電話:086-425-7733
営業時間:午前10時~午後18時
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日振替休業)
クレジットカード:不可
予約:可
公式サイト:http://www.kurashiki-yoimachi.co.jp/yoimachi/parlor.html
公式Facebook:https://www.facebook.com/kudamonokomachi
公式Twitter:https://twitter.com/komachikudamono

倉敷の美味しさを味わって!

パフェとサンド

老舗旅館の和食御膳、地元の人が通うカレー店、そして果物いっぱいのフルーツパーラー。ランチのはしご、なんてこともお腹が許せば挑戦してみたいですね。岡山県倉敷市は、古いものと新しいものが交わる、魅力に溢れたところです。通えば通うほど、その奥深さにはまっていく倉敷美観地区。ぜひ白壁の美しさとともに、倉敷の美味しさを味わってみてください。

美味しいものが集まるこちらへもぜひ

「倉敷の今」を伝えるWebメディア『倉敷とことこ』ライター、あまむらです。食いしん坊のわたしにとって、「おいしいものブティック平翠軒」はまさに憧れのお店!ぎっしりと商品が並ぶ店内、品質の良い美味しい食べ物、見ているだけで楽しい手書きのポッ[…]

【倉敷とことこ×hitotema】良い 人が作る良いものが集う店「おいしいものブティック平翠軒」

【当取材記事につきまして】
hitotema編集部が企画し、倉敷とことこ様に取材・撮影・執筆を依頼しました。

取材・撮影・執筆:あまむらみちえさん(倉敷とことこライター)
倉敷とことこ:https://kuratoco.com/
ノッツコッツ(あまむらさんのブログ):https://amamuragohan.com/

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