愛犬連れOKの宿は増えていますが、愛猫となると選択肢はまだ少なめ。
しかもお料理が美味しくて雰囲気が良くて、と条件を付けると探すのは大変です。
そこで今回は、愛猫と泊まれる評判のいい宿を集めました。
但し、猫は犬よりもストレスに弱く、犬のように旅先で散歩することもできません。
また、ケージに不慣れな猫の場合、ケージから出してはいけないルールの宿ではストレスで体調を崩してしまう可能性もあります。
記事の最後に獣医師からのアドバイスをまとめていますので、愛猫が旅行に耐えられるかどうか、慎重に判断しながら計画を立ててください。
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【宿泊条件について】
公式サイト記載の情報を転載していますが、予約時は最新情報の確認をお願いします。
客室内・共用スペースでの過ごし方は各施設のルールを順守してください。また、愛猫の体質や性格について少しでも気になることがあれば、記載の条件にかかわらず事前に施設へ相談してください。
目次
小野川温泉 名湯の宿 吾妻荘(山形)
小野川温泉は開湯から1200年以上、小野小町や伊達政宗にもゆかりがある歴史ある温泉です。
この吾妻荘も江戸時代から湯治場として愛されてきた宿で、本館から道路を挟んですぐの別棟「吾妻園」は、全室温泉付きのペット連れOK客室となっています。
部屋食又はペット同伴可能な個室会場なので、食事のときも愛猫と一緒に過ごせます。
夕食のメニューは、米沢牛!すきやき、しゃぶしゃぶ、ステーキ(+2,000円)から選べます。
公式サイト:https://azumasou.com/
愛猫宿泊条件:https://azumasou.com/azuma-en/
鬼怒川 絆(栃木)
東京の奥座敷とも呼ばれ、東京からのアクセスの良さでも知られる鬼怒川温泉。
絆は2020年にグランドオープンしたペット同伴可の宿で、ペットとの絆が一層深まるようにとの想いから「絆」の名がつけられています。
愛犬専用の温泉露天風呂を備えた客室もあります。
お料理は、料理人が丹精を込めた会席料理。
地産地消だけにこだわらず、全国から取り寄せた逸品の食材が使われています。
公式サイト:https://kizuna-kinugawa.com/
愛猫宿泊条件:https://kizuna-kinugawa.com/yakkan/
※犬以外の動物の宿泊は施設に要相談との記載
FukuFuku-ふくふく-(静岡)
伊豆にある、洋風の温泉宿。
客室はダブルベッドルームとツインベッドルームがあり、ペット用のアメニティやケージもあるので荷物が少なく済むのも嬉しいポイントです。
お料理は、和洋中の味を楽しめるオーナーこだわりの創作コース料理。
富士山熔岩プレートで焼く黒毛和牛のステーキや伊豆名物の金目鯛などが並び、グレードアップコースには豪華な舟盛りが付きます。
公式サイト:https://fukufuku-izu.com/
愛猫宿泊条件:https://fukufuku-izu.com/pets.php
奥の湯 湯元館(新潟)
湯元館は、自然豊かな越後の秘湯・広田温泉にある一軒宿。山々に囲まれ、鳥のさえずりや川のせせらぎを聞きながらゆったりと温泉に浸かれます。
ペットと一緒に泊まれるのは、本館にある12畳(6畳×2間)の広い和室です。
食事は、味と美しさを追求した会席料理。コシヒカリの釜飯や新鮮な日本海の恵みを楽しめます。
また鯛茶漬けは、「全国どんぶり選手権グランプリ」を獲得した名物です。
公式サイト:https://okunoyuyumotokan.com/
愛猫宿泊条件:ペット同伴プランの紹介ページに記載あり
一里野高原ホテル ろあん(石川)
築100年の古民家宿。白山の大自然に囲まれ、温泉(※)と森林浴を満喫できるホテルです。
ペットと一緒に泊まれるお部屋の広さは12.8帖(20平米)の洋室で、客室内ではペットは自由に過ごせます。
※能登半島地震の影響で、2024年3月現在は天然水の沸かし湯での営業。
ろあんの名物は、囲炉裏を囲んでいただく山里料理です。川魚や山菜のほか、低温熟成された熊や鹿などのジビエ料理もあります。
朝食も好評で、白山の有機米を使ったごはんはおかわりする人も多いそうです。
公式サイト:https://ichirino.jp/
愛猫宿泊条件:https://ichirino.jp/pet/
ホテル三河 海陽閣(愛知)
全室、オーシャンビューのホテル。展望露天風呂もあり、温泉から雄大な景色を眺められます。
ペット歓迎のホテルで、ケージやトイレシーツの貸し出しがあるほか、愛猫へのプレゼントも用意されています。
お料理は、三河牛や地元・三谷漁港で陸揚げされた旬の素材をふんだんに利用した会席料理。
部屋食も可能なので、愛猫と離れずに食事ができます。
公式サイト:http://www.kaiyoukaku.com/
愛猫宿泊条件:http://www.kaiyoukaku.com/plan
須賀谷温泉(滋賀)
須賀谷温泉は、浅井長政や織田信長の妹、お市の方が湯治したという歴史ある温泉です。
ペットを同伴できる客室は12畳の和室と半露天風呂付客室があり、半露天風呂には伊吹山の薬草のお湯が張られています。
夕食は、会席料理や近江牛を使った鍋料理。会席料理と近江牛のしゃぶしゃぶの場合は部屋食が可能です。
朝食も部屋食にしたい場合は、+3,300円となります。
公式サイト:https://www.sugatani.co.jp/
愛猫宿泊条件:ペット同伴プランの紹介ページに記載あり
有馬温泉 有馬六彩(兵庫)
有馬の温泉街や有馬富士を望む高台にたたずむ有馬六彩は、ペットと一緒に泊まれる有馬温泉唯一の温泉宿。
客室には、ステンレス食器やタオル、消臭剤、掃除機など、様々なペット用グッズが用意されています。
ブッフェから会席料理、季節の猪鍋やハモ鍋まで、お料理のラインアップが豊富で、美食を堪能できるホテルです。
レストランへのペット同伴はできませんが、ペットと一緒に過ごしたい場合は夕食・朝食ともにお弁当をお願いすることができます。
公式サイト:https://www.harvestclub.com/Un/Hotel/Ar/
愛猫宿泊条件:https://www.harvestclub.com/Un/Hotel/Ar/pdf/Ar_pet.pdf
ペットリゾートブレインズ長崎(長崎)
2023年10月にオープンしたばかりの、ペット同伴を前提とした福之島のリゾートホテル。
全室オーシャンビューで、目の前にエメラルドグリーンの海や島々が広がります。
ペットと一緒に楽しめる食事は、長崎の名産尽くし。
夜は伊勢海老や伊万里牛、朝は日本一の水揚げ量を誇る松浦産のアジを含む和朝食をいただけます。
公式サイト:https://brains-nagasaki.com/
愛猫宿泊条件:https://brains-nagasaki.com/stay/
由布院温泉 御宿 一禅(大分)
「由布岳に抱かれた宿で宿ごもりを満喫」をコンセプトにした温泉宿。
露天風呂付きの一戸建ての離れや別邸は、ペットの同伴が可能です。
食事は、大分のおおいた和牛、「豊後水道」の魚たちや地元の山菜など、九州の幸を味わえる会席料理。
食事はレストランで、ペット同伴不可です。
公式サイト:https://www.oyado-ichizen.com/
愛猫宿泊条件:ペット同伴プランの紹介ページに記載あり
ニャンコとの安全で楽しい旅行のために
旅行は楽しいものですが、長距離移動や慣れない環境などは心身に負担がかかります。それは、人間でも猫でも同じこと。
愛猫の性格によっては、旅行が大きなストレスになって慢性疾患が悪化してしまうこともあります。
以下の点に注意し、しっかり準備して無理しないようにしましょう。
事前に獣医師に相談する 妊娠中、持病がある、シニア猫など体調面に不安がある場合は、必ず事前にかかりつけの獣医師に相談するようにしてください。 予防接種・寄生虫予防をする 必要な予防接種を済ませておきましょう。 子猫についても、かかりつけの獣医師から指示された回数のワクチン接種が済んでから宿泊させるようにしてください。 また、ノミ・ダニなどの各種寄生虫の予防も重要です。 宿泊施設によっては寄生虫予防についての規約を設けていなかったり、予防接種が済んでいない子猫を受け入れていたりすることがありますので、予防を徹底する必要があります。 脱走対策を徹底する 猫は脱走が得意で、一度脱走すると捕獲しづらい動物です。 抜けにくい胴輪の着用、キャリーでの持ち運び、ネットに入れてからキャリーに入れる二重構造にする、といった対策を取り、密閉された室内以外では絶対に放さないようにしてください。 どんなに落ち着いて人馴れしている猫でも、大きな音に驚いた弾みなどで脱走してしまう可能性があるので油断は禁物です。 万が一に備え、首輪などに迷子札を付けるのも忘れないようにしてください。 ストレス緩和対策をする 猫はストレスに弱く、慣れない環境では、食事や水を摂らなくなる、布団などにマーキングや粗相をする、爪とぎをする、鳴き続けるなどの問題行動を簡単に起こしてしまいます。 食器やトイレ、爪とぎなど、いつも使っているグッズを持参することで少しは対策可能ですが、愛猫の性格によっては効果がないこともあります。 猫の絶食は肝リピドーシスなどの病気の原因にもなりますので、異常を感じたら旅行を中断できる範囲内の行き先にしておくほうが安心です。 食べ慣れない食事に気を付ける 猫にとってベストな食事は、総合栄養食(※)です。旅先での慣れない手作り食は思わぬアレルギーを起こすリスクもあり、必ずしもおすすめできるものではありません。 旅先での贅沢として選択する場合は、飼い主が責任を持って十分に注意するようにしましょう。具合が悪そうだと感じたら、すぐにかかりつけの獣医師か施設近くの獣医師に相談するようにしてください。 ※総合栄養食とは 犬又は猫の毎日の主要な食事として与えることを目的とし、当該フードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれたペットフードのこと。 |
記事監修/若林薫(獣医師)
ペットは家族なので、旅行も一緒に行くのが当然。そんな飼い主さんに応えて、ペット歓迎の宿泊施設が増えています。 全室ワンちゃんOKのホテルなら、ほとんどがワンちゃん連れ。設備やサービスも整っていますし、「ワンちゃんが苦手な人がいるかも[…]