こんにちは、在英ライターの山田志桜里です。
長期に渡るロックダウンが続いていたロンドンですが、7月からはいよいよレストランでのイートインが解禁となり、少しずつお出かけを楽しめるようになってきました。
日本で紅茶専門店として知られている、イギリスの老舗百貨店「フォートナム・アンド・メイソン」では、ロックダウンで長期間会えなかった友人との再会を、美味しい紅茶を囲みながら楽しんでほしいという思いを込めて、アフタヌーンティーを1人分注文すると、もう1人分が無料となる「Together for Tea」というキャンペーンが開始されました。
今回はこのキャンペーンを利用し、フォートナム・アンド・メイソン本店にある「ザ・ダイアモンド・ジュビリー・ティーサロン(The Diamond Jubilee Tea Salon)」でアフタヌーンティーを楽しんできた様子をお届けします。
目次
フォートナム・アンド・メイソン本店

フォートナム・アンド・メイソン本店があるのは、ロンドンの繁華街であるピカデリー地区。ピカデリー・サーカス駅から徒歩すぐで、公共交通機関でのアクセスも申し分ありません。
ウィリアム・フォートナムさんと、ヒュー・メイソンさんが1707年に創業した百貨店で、300年以上の歴史を誇る老舗中の老舗です。

店内への入口は複数あり、こちらの階段には創業者のフォートナムさんとメイソンさんの像が飾られています。

フォートナム・アンド・メイソン本店は、地下1階から4階まで(日本の5階)の6階建て。
ワインやチーズ、お肉やお魚などが販売されているフロアや、ジュエリーや香水、バスルーム用品が揃う雑貨フロアなどがあり、G(グラウンドフロア)と表記されている地上階(日本の1階)は、お土産に人気の紅茶やジャム、チョコレートやビスケットなどが販売されています。

この日は、夏の暑いシーズンということもあり、冷やしても飲みやすいハーブティーブレンドがたくさん並べられていました。

こちらのカラフルな缶に入っているのは、ビスケットやショートブレッド、チョコレートなどのスイーツ。日本の店舗では取り扱いのない、ロンドン限定の商品も揃います。
ザ・ダイアモンド・ジュビリー・ティーサロン
アフタヌーンティーをいただける「ザ・ダイアモンド・ジュビリー・ティーサロン」があるのは、最上階の4階。ティーサロンは白が基調となっていて、生演奏のピアノの音色が流れる高級感あふれる空間です。

事前予約が必須となっているので、受付で名前を伝えて、テーブルまで案内してもらいます。

アフタヌーンティーのメニューも数種類用意されており、5種類のサンドイッチ、2種類のスコーン、スイーツセレクションがセットになった定番のアフタヌーンティー(60ポンド=約8,400円)、甘いものよりお食事重視の方にオススメのセイボリーアフタヌーンティー(60ポンド)、選べる食事メニューにスコーンとスイーツがついたハイティー(60ポンド)など。
今回は、定番のアフタヌーンティーを注文しました。
F&Mアフタヌーンティー

こちらが定番のアフタヌーンティー。フォートナム・アンド・メイソンのブランドカラーであるオ・デニール色の食器が素敵です。

紅茶はティーリストの中から好きな茶葉を選ぶことができ、今回は看板ブレンドの一つである「クイーンアン」をいただきました。
飲み終えたら、また別の茶葉で紅茶を淹れていただけるので、気になっていたものや、試したことのないものなど、いろいろなブレンドを試してみるのもおすすめです。
一番の人気はミルクとの相性も抜群の「ロイヤルブレンド」。オレンジのフルーティーな香りが美味しい「フォートメイソン」は個人的に気に入っていて、フォートナム・アンド・メイソンのカフェに来たらよく注文、購入している一品です。
フィンガーサンドイッチ

下段のフィンガーサンドイッチは、全部で5種類。サーモンやたまご、キュウリなどがありますが、イチオシのフレーバーは「コロネーションチキン」。
チキンをカレー風味のクリームソースで和えたもので、1953年のレシピに基づいていて、レーズンとマンゴーがアクセントに加えられています。
サンドイッチを食べ終わると、ウェイターの方から「もっとお持ちしましょうか?」と声がかかります。お代わり自由となっているので、お腹に余裕のある方はぜひ追いサンドイッチをいただいてみてください。
スコーン
中段のスコーンは、プレーンとフルーツ(レーズン入り)の2種類。

スコーンには欠かせないクロテッドクリーム、そして小瓶に入ったストロベリージャムとレモンカードとともに提供されます。手で半分に割ったら、たっぷりのクロテッドクリームとお好みのジャムをつけていただきましょう。
スコーンももちろんお代わり可能。地下のフードフロアで単品販売もされています。
スイーツセレクション
上段に乗ったスイーツは、とても華やか!

メニューはシーズンによって異なるそうで、5種類の異なるスイーツがワンプレートに盛られています。珍しい形をした真ん中の筒状のビスケットは、中に抹茶のクリームが入ったもの。
どの種類のスイーツも美味しそうでどれを食べるか決められず、一緒に来ていた友人とそれぞれのスイーツを半分こにして楽しみました。
食後のデザート

数種類の紅茶を飲み比べて、アフタヌーンティーをゆっくりと楽しんだ後は、食後のケーキをいただけます。
この日は、バッテンバーグケーキ、ヴィクトリアスポンジケーキ、チョコレートケーキの中から好きなものを選ぶことができました。
フォートナム・アンド・メイソンの名物ケーキでもある「バッテンバーグケーキ」と悩んでしまいましたが、甘いもの気分だったのでチョコレートケーキを。
バッテンバーグケーキは以前の記事でもご紹介しています。
【関連記事】イギリスのティールームの定番!英国の伝統ケーキ5選
https://hito-tema.net/recipe-and-column/column/3989

とはいえお腹がいっぱいですので、余ってしまったスコーンと合わせて、「ドギーバッグ」にいれてお持ち帰りをすることにします。こちらのスイーツは、翌日のティータイムに自分のお部屋でリラックスしながら、美味しくいただきました。
フォートナム・アンド・メイソンでティータイム

日本でも大人気のフォートナム・アンド・メイソン。サンドイッチからスイーツまで、どれひとつとってもお代わりが欲しくなる味わいで、心もお腹も大満足のひと時を過ごすことができました。
イギリス旅行の際に、本格的なアフタヌーンティーを楽しんでみたいと思われている方は、ぜひフォートナム・アンド・メイソンも候補にいかがでしょうか?
ザ・ダイアモンド・ジュビリー・ティーサロンでのアフタヌーンティーは、事前の予約が必須となっているので、日時を決めたらなるべく早めのご予約がおすすめです。フードも紅茶も思う存分お代わりできるので、しっかりお腹を空かせておいてくださいね。
地上階でのお土産探しも忘れずに♪
ザ・ダイアモンド・ジュビリー・ティーサロンの基本情報
住所:4th Floor, Fortnum & Mason, 181 Piccadilly, St. James’s, London W1A 1ER
電話番号:+44 20 7734 8040
公式サイト兼予約サイト:
https://www.fortnumandmason.com/restaurants/diamond-jubilee-tea-salon
【当取材記事につきまして】
ライター山田志桜里が企画・取材依頼して記事を作成しました。