イギリスのティールームの定番!英国の伝統ケーキ5選 #ロンドン女子の英国日記

イギリスのティールームの定番!英国の伝統ケーキ5選 #ロンドン女子の英国日記

こんにちは、在英ライターの山田志桜里です。こちらの連載コラム #ロンドン女子の英国日記 では、私の大好きなイギリスや紅茶についての小話をご紹介しています。

前回は「茶葉を使った美味しい紅茶の淹れ方」をお話しましたが、より贅沢なティータイムを楽しむなら、美味しいスイーツも合わせて用意したいところ。

リード
(画像出典)pixta

本日のコラムのテーマは「イギリスのケーキ」。イチゴのショートケーキやチーズケーキは、日本で親しまれている定番メニューですが、イギリスではどのようなケーキが愛されているのでしょうか。

ティールームやケーキ屋さん、そしてスーパーマーケットなどでも気軽に出会うことのできる、イギリスの定番ケーキを5種類ご紹介します。

ヴィクトリアサンドイッチケーキ

ヴィクトリアサンドイッチケーキ

まず最初にご紹介したいのが、私の一番のお気に入りでもある「ヴィクトリアサンドイッチケーキ(Victoria Sandwich Cake)」。

日本では見かけることが少ないため、聞き馴染みのない方も多くいらっしゃるかもしれませんが、イギリスでは定番中の定番、日本で例えるとイチゴのショートケーキのような存在です。

2枚のスポンジケーキでストロベリージャム(もしくはラズベリージャム)とクリームをサンドした、非常にシンプルなケーキ。

クリームとジャムの分量や割合、スポンジのふわふわ感やしっとり感がお店によって様々で、シンプルだからこそ、作り手のこだわりが見えやすいケーキでもあります。

最近では、スポンジを3段重ねにしたものや、アイシングやクリームでデコレーションを施したものなど、華やかにアレンジされたものも見かけるようになりました。

「ヴィクトリア」という名前は、このケーキをこよなく愛していたという「ヴィクトリア女王」の名前から取られたもの。

ヴィクトリア女王は、夫のアルバート公と大変仲睦まじい夫婦であったことで知られていて、アルバート公が42歳の若さで亡くなってから、残りの生涯を喪服で過ごしていたというのも有名な話。

寂しさでぽっかり空いてしまったヴィクトリア女王の心を、このケーキが優しく埋めてくれていたのかもしれませんね。

レモンドリズルケーキ

レモンドリズルケーキ
(画像出典)pixta

次にご紹介するのは、甘酸っぱいレモンの酸味が美味しい「レモンドリズルケーキ(Lemon Drizzle Cake)」。イギリスの家庭での、手作りお菓子としても人気が高いケーキだそうです。

ドリズル(drizzle)とは、ソースなどを「たらす・かける」ことを意味する動詞で、液体が滴っている様子を表す言葉。

この名前から想像できる通り、「レモンドリズルケーキ」とは、焼き上げたバターケーキの上に、レモン果汁入りのシロップやアイシングをたっぷりとかけたケーキです。

ホールで焼き上げられたもの、パウンド型のものや丸いカップケーキのようなものなど、ケーキの形は様々で、シロップをうっすら染み込ませたものから、アイシングでしっかりコーティングされたものまで、レモンのかけ方にも特徴がでます。

レモンスライスをトッピングしたものや、スポンジやアイシングにレモンピューレを加えた、ちょっと贅沢なレモンドリズルケーキに出会うこともあります。
甘いものを食べたい気分だけど、クリームは少し重たいという時や、酸味のあるスイーツが好きな方におすすめです。

キャロットケーキ

キャロットケーキ
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続いては、ティールームやカフェでの定番メニュー「キャロットケーキ(Carrot Cake)」。日本では食べる機会がほとんどなかったのですが、イギリスに越してきてからというもの、すっかりティータイムのお馴染みになりました。

キャロットケーキの歴史はとても古く、イギリスでは中世時代から愛されていたと言われています。アメリカでも非常に人気が高く、日本でも少しずつキャロットケーキを楽しめるお店が増えてきました。

スポンジ部分には、すりおろしたニンジンがたっぷりと使われていて、しっとりとした優しい甘さが特徴。表面はアイシングやチーズフロスティング(チーズ風味のアイシングクリーム)でコーティングされたものがほとんどで、スポンジにはシナモンなどのスパイスやドライフルーツが加えられています。

食べ慣れない方からすると「ニンジンのケーキなんて……!」と少し抵抗があるかもしれませんが、ニンジンのまろやかな甘さと、クリーミーなチーズフロスティングは相性抜群。
ぜひ温かい紅茶と一緒に、イギリス風のティータイムを楽しんでみては。

コーヒー&ウォルナッツケーキ

コーヒー&ウォルナッツケーキ
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甘すぎないケーキがお好きな方におすすめなのは「コーヒー&ウォルナッツケーキ(Coffee & Walnut Cake) 」。
ウォルナッツとは「くるみ」のことで、その名の通りコーヒー風味のスポンジにくるみをたっぷり入れたケーキです。

初めにご紹介したヴィクトリアサンドイッチケーキのように、2枚のスポンジケーキでコーヒー風味のバタークリームを挟んだタイプのものが多く、甘いスポンジやバタークリームに隠れて、ほんのりと広がるコーヒーの苦味がクセになる味わい。コーヒー好きの方におすすめです。

ティールームやケーキ屋さんでもよく見かけますが、大手スーパーマーケットチェーンのほとんどで、箱入りのホールケーキが販売されています。

バッテンバーグケーキ

バッテンバーグケーキ

最後にご紹介するのは、こちらの「バッテンバーグケーキ(Battenberg Cake)」。ピンクと黄色のスポンジケーキをアプリコットジャムでつなぎ、マジパンで包んだ見た目華やかなケーキです。

私が初めてこのケーキに出会ったのは、日本でも紅茶が大人気の英国御用達百貨店「フォートナム&メイソン」でのアフタヌーンティー。可愛らしいスイーツがいくつも並ぶ中、チェック模様のバッテンバーグケーキが特に印象に残り、お店の方にケーキの名前を尋ねたのを思い出します。

イギリスで古くから愛されている伝統的なケーキではあるものの、詳しい起源ははっきりしていません。由来は諸説ありますが、1884年にヴィクトリア女王の孫娘とドイツのバッテンバーグ王子の結婚を記念して作られたものではないかと言われています。

また、その見た目から、チャーチウィンドウケーキ(教会の窓)、ドミノケーキ、チェッカーボードケーキなどと呼ばれることも。作るのに手間がかかることもあり、ティールームやケーキ屋さんなどで見かけることは少ないですが、スーパーマーケットなどで市販品が販売されています。

紅茶と相性抜群の英国ケーキ

今回は、イギリスで長く愛されている定番のケーキを5種類ご紹介しました。

いちごのショートケーキやモンブランなど、日本の定番ケーキに比べて、繊細なデコレーションのものは少ないですが、どれも紅茶のお供にぴったり。日本でも少しずつ販売されている場所が増えてきましたが、作り方もシンプルなものが多いため、ベイキングがお好きな方は自宅で手作りに挑戦してみるのもいいですね。

ぜひイギリスにいらっしゃった際には、スコーンだけでなく、美味しい英国の伝統ケーキで素敵なティータイムをお過ごしください。

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