これってどうなの?子どものシーラント治療は必要? #歯科衛生士の歯の教室

これってどうなの?子どものシーラント治療は必要? #歯科衛生士の歯の教室

最近はシーラントという言葉を聞く機会もあるかと思います。とはいえ、具体的にシーラントがどんな効果があって、どんな治療法なのか詳しくわからない方も多いでしょう。そこで今回は、虫歯予防の1つであるシーラント治療について解説していきます。
子どもにシーラントをしようか迷っている方は是非、本記事を参考にしてくださいね。

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シーラントとは?

シーラントとは?
(画像出典)pixta

シーラントとは、奥歯の乳歯や永久歯の溝に柔らかいプラスチックを埋めて虫歯になりにくくする治療法です。

奥歯の乳歯や子どもの頃の永久歯は、柔らかくて虫歯になりやすい状態です。また、乳歯は永久歯に比べて、噛むところの溝が深くて汚れが溜まりやすいので、虫歯菌が集まりやすい場所になります。

虫歯になる前にシーラントをすることで、虫歯菌から歯を守る効果があります。さらに現在のシーラントには、ほとんどフッ素が含まれているので、歯を強化する効果も期待出来ます。
なお、溝が深くない歯の場合にはシーラントが必要ないことがあります。

シーラントをするタイミング

シーラントをするタイミング
(画像出典)pixta

シーラントをするタイミングは、シーラントが効果を発揮する歯が生えてきた時です。 シーラントが必要な歯が生えてくる時期を、年齢別に見ていきましょう。

3~4歳

乳歯の一番奥の歯が生えるのが、3歳~4歳です。奥歯が生え揃ったタイミングで、シーラントをすると虫歯予防に効果的です。

5~6歳

早くて5歳、平均で6歳頃に初めての永久歯が生えてきます。乳歯の奥に生えてくる、6歳臼歯と呼ばれる歯です。初めて生えるこの永久歯は大きい歯なので、乳歯と並ぶと段差が大きくなります。段差が大きい程、歯磨きがしにくくなり、永久歯に汚れが残りがちです。

そうなると、まだ柔らかい永久歯は虫歯になりやすく、進行も早くなります。また、6歳臼歯は失うと歯全体の噛み合わせが狂ってしまうと言われるほど重要な歯になるため、生えてきたら早めのシーラントが効果的です。

12歳

12歳頃になると、第二大臼歯という永久歯が生えてきます。この歯は6歳臼歯の後ろに生ええるのですが、噛み合わせの部分の溝が深く、複雑になっている場合が多いです。複雑な形になっている溝は汚れが入り込みやすい所なので、シーラントをして溝を平らにすることで虫歯になりにくくします。

シーラント治療の手順

シーラント治療の手順
(画像出典)pixta

シーラント治療の手順は次の通りです。

汚れを取る

まず、歯の噛む面の汚れを専用の機械で除去します。 汚れが付いているとシーラントがくっつかなかったり、虫歯を発生させる原因になるので、 しっかりと落としていきます。

歯の溝に流し込んで固める

汚れを除去した後に、シーラントが歯に接着しやすくなる薬品を塗って、水で洗い、よく乾燥させます。乾いたら、溝に白いプラスチック材(シーラント)を流し込んで、特殊な光を当ててシーラントを固めていきます。固めた後に、噛み合わせの確認をして違和感がなければ終わりです。

なお、シーラントは、唾液に触れると歯に接着しません。また、噛み合わせの部分を清掃したりシーラントを固めたりする間は、口を開けておく必要があります。指示通り待つのが難しい場合は、シーラント治療できないことがあります。

シーラントで注意すること

シーラントで注意すること
(画像出典)pixta

シーラントは虫歯予防や歯の強化になりますが、絶対に虫歯にならない治療ではありません。特に、次の2つのことに注意する必要がります。

外れたり欠けたりすると、逆に虫歯リスクが高くなる

シーラントは柔らかいプラスチックで出来ているので、毎日の食事やかたい食べ物を食べた時にシーラントが欠けたり、外れたりする可能性があります。欠けた状態のままにしていると、欠けた部分に汚れが溜まって逆に虫歯になりやすくなることがあります。

歯科医院での定期的なメンテナンスが必要になる

上の話とも関係しますが、シーラントが欠けたり外れたりしていないか、定期的に歯医者さんで確認することが必要です。
シーラントしていれば安心ということではなく、定期検診とセットになっている治療だという認識が必要です。

シーラントをしても、毎日の歯磨きは大切

シーラントはあくまでも虫歯になりにくくする治療の1つなので、毎日の歯磨きが変わらず大切になります。
繰り返しますが、乳歯や生え立ての永久歯は未熟で弱いため、虫歯になりやすいです。定期的に歯医者さんでクリーニングをしてもらったり、シーラントの処置をしたりすることで、虫歯菌から歯を守ってあげてください。

記事監修:林 徹(歯科医、はやし歯科医院院長)

林徹先生

三重県津市 高茶屋小森町356-2林歯科ビル1F
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