「外出自粛」「休業要請」なのに、売上げが上がった企業を探してみよう! #FPの家計塾

「外出自粛」「休業要請」なのに、売上げが上がった注目企業を探してみよう! #FPの家計塾

新型コロナウイルス感染症の影響で、世界規模に被害が拡大しています。
4月に入って、政府から緊急事態宣言が出され、私たちの生活も大きく変化しました。人が集まることを避けるため、小中高、大学などの学校も一時的に休校になり、仕事でも出社しないように要請されています。
テレワークが推奨されて、オンラインを活用して自宅で仕事をする人が増えました。ほんの数ヵ月前とは、働き方が大きく変化しています。
このように変化した私たちの生活のなかで、売上げが上がって、株価も伸びている会社があります。
今回は、いま売れている会社を例にして、変化のなかで生まれるニーズについて考えてみたいと思います。

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家から出ないことが、いま一番の予防対策

今回の感染症は、とにかく人と接触しないようにすることが大切だと言われています。それぞれが家から出ない、人に会いに行かない、集まらないことが重要だということが、日本中に浸透しているようです。そんな中で、新しくニーズが生まれていて、注目されている業界、会社があります。例を以下に3つ挙げます。

ニーズ:自宅で仕事をするために必要なシステムは?

テレワーク
(画像出典)PIXTA

はじめは、テレワークに移行できるのは、システム構築が進んでいるオフィスワーク中心の大企業とIT企業くらいだろうと予想されていましたが、予想以上にテレワークは進んでいます。
もちろん業種によっては、テレワークが不向きなものもありますので、すべての業界に広がったとは言えませんが、中小規模の会社にまで、社員が自宅で働けるように環境整備が進んでいるようです。テレワークのために、セキュリティの強化や連絡のネットワークシステムの導入が進んでいます。

その流れのなかで、会社から離れていてもチームで連絡を取り合える、チャットシステムを導入する会社が増えているようです。「チャットワーク」もその一つですが、2月から売上げが増え、3月半ばからは株価も上昇傾向にあります。感染拡大が予測されて、多くの会社が本格的にテレワークの環境を整え始め、売上げが上がっています。

他にも同じニーズの中で、オンライン会議システムの「Zoom」なども、2020年の4月現在で売上げが上がり、株価も上昇しています。

ニーズ:自宅で過ごす時間が増えると、どうなる?

自宅で過ごす
(画像出典)PIXTA

「ステイホーム」と呼びかけられて、私たちは、大人も子どもも、自宅で過ごす時間が増えました。そこで、居心地良く過ごせるように、部屋の模様替えをする動きが見られています。

カーテンやクッションカバーを取り換えるだけでも部屋の印象は変わります。とても新鮮な気分になります。この“模様替え”ニーズに対して、家具の小売り大手の「ニトリ」の売上げがぐっと上がったそうです。なんとニトリは、3月の売上げが昨年比110%と前年を超えたそうです。

家で過ごす時間が長くなったことで、他には、ガーデニング関連、家族でできるゲーム関連、家の中でも運動できるトランポリンなどのフィットネス関連のニーズも多くなっているようです。

ニーズ:食事の準備が大変。家事負担を減らすには?

デリバリー
(画像出典)PIXTA

学校にも会社にも行かないとなると、家族全員で1日3回の食事を家で取ることになります。素敵なことですが、準備する方は大変です。しかも外出しないとなると、外のレストランに食べに行くということも難しくなりますから、食事づくりを休むことができません。

そこでニーズが急増したのがフードデリバリーサービスです。「Uber Eats」や「出前館」の売上が、ぐっと伸びているそうです。これは想像しやすいですよね。注文数に対して配達員が不足して、対応が間に合わないというエリアもあるほど活況のようです。

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身の回りの変化を観察していこう

変化を観察
(画像出典)PIXTA

身の回りの変化を観察してみることで、続いて起きる変化を見つけやすくなっていきます。

今回は、外での活動を縮小させてステイホーム、自宅で過ごすという、生活の変化がありました。気を付けて見ていくと、テレワークによって仕事上の連絡をチームで取るためにチャットシステムを取り入れる会社が多くなった、部屋の模様替えニーズが生まれてインテリア雑貨が売れた、家での食事の機会が増えたことでフードデリバリーのニーズが増えた、という変化が見つかります。今起こっていることに対して、観察していくと、あれ?じゃあこれが売れていくのでは?などと予測していくようになります。

株式投資をする方などは、次はどんな業界のどんなモノ(商品なのかシステムなのか?)が売れそうだなと、次のニーズをいつも考えているようですが、同じですよね。未来をピタリと当てることはできませんが、どんなものが売れるかな?と考えてみることは、私たちにとって大切なことだと思います。

経済評論家になったつもりで、世の中を観察して、予測を立ててみることを習慣化していけると、私たちを取り巻く社会や経済への興味が生まれてくるでしょう。新聞やニュースで情報を取ることが、きっと楽しくなってくると思います。

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