社会の変容と副業拡大で、働き方と稼ぎ方はどう変わる? #FPの家計塾

社会の変容と副業拡大で、働き方と稼ぎ方はどう変わる? #FPの家計塾

新型コロナウイルス感染症拡大によって、私たちの生活は大きく変わりました。密閉・密集・密接の恐れのある業種に対して休業が要請され、仕事はストップ、経済的にも大きな影響が出ています。既存のやり方では生活、社会が立ち行かなくなるのではないかという危機感を感じた方は多いのではないでしょうか。

もちろん感染症が収束して、元通りの生活になるのが良いのですが、一度変化したものは、まったく同じ形には戻らないでしょう。変わっていくもののなかに、働き方と稼ぎ方への考え方があると思います。

今回は急速に広がっている副業に注目しながら、解説していきます。

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「働き方が変わる」とは?

「働き方が変わる」とは?
(画像出典)pixta

人と会わないことが最大の予防策である今、働き方が見直されています。雇用する側もされる側も、今の混乱を機に、大きく変わっていくのではないかと思います。いままでを簡単に振り返ってみましょう。

1990年代からの30年

バブル景気が絶頂期だった1990年頃までは、終身雇用が当たり前だと思われていました。1985年には男女雇用機会均等法が制定され、労働市場も活気がありましたが、バブルが崩壊してからの約30年で、終身雇用制度が当たり前ではなくなりました。

働き方改革が提唱されたのは2019年。今まで禁止していた副業を許可する企業も多くなってきました。そして今、新型コロナウイルス感染症の影響で、働き方はさらに変化しました。通勤、出社を伴わないリモートワークやフレキシブルな働き方が推奨され、実行されています。
これは感染症が収束した後にも取り入れられていくのだろうと思います。

企業も求め始めた「副業」フリーランス

広がりを見せ始めていた副業ですが、自粛期間中に具体的な動きが見られました。クラウド上での業務マッチングサービスをしている「ランサーズ」のデータを見てみましょう。2019年12月と2020年3月を比較すると、

  • 仕事の依頼件数(発注件数):176%
  • フリーランスの登録件数(受注希望者数):158%

と、ともに急増しています。
まず注目したいのは、企業からの依頼件数が増えていることです。
ランサーズによるとその理由は、

  • 販管費を見直したい
  • ここぞというときの人材を確保しておきたい

という経営課題の解決だそうです。

新型コロナウイルス感染症の影響で企業も厳しい状況に置かれており、販管費の多くを占める人件費の削減は急務。今までになかった環境の変化に伴って、会社も対応せざるを得なくなっているのです。

人件費が削られるとなると、働く側も安泰ではありません。正社員だからといって、いつまでも仕事があるとは限らないのです。登録者数の増加は、それも理由でしょう。切り売りできるスキルを磨いておくことは、これからの時代、大きな強みになります。

「稼ぎ方が変わる」とは?

「稼ぎ方が変わる」とは?
(画像出典)pixta

通勤しないリモートワーク、副業フリーランスとして働くWワーク。働き方がそのように変わりつつありますが、「稼ぎ方」も変わってきています。副業収入を得る方法は、「働く」だけではないからです。
お金に働いてもらうという考え方――、そう、資産運用です。

増える個人投資家

新型コロナウイルス感染症対策による自粛期間に、個人向けの証券口座開設申し込みが急激に増えたそうです。
ただ、注意しなければいけないのは全員が儲かるわけではないという点です。例えば今、株価は世界的に下落していますので、資産が減少している投資家は多いでしょう。儲かる人の裏には、損をする人がいるのです。

医療従事者などのエッセンシャルワーカーの方は別ですが、リモートワーク継続や短時間勤務などによって、今までよりも時間に余裕がある方もいるでしょう。この時間を利用して、例えば投資信託や株式投資を学ぶ、NISAやiDeCoの利用を考えてみる、など「投資」を知ることから始めてみるのはいかがでしょうか。

不測の事態に備えて力をつけよう

不測の事態に備えて力をつけよう
(画像出典)pixta

日本人はマネーリテラシーが低いと言われています。これは日本では義務教育のなかで、お金に関する授業がないという教育制度も影響しているでしょう。他の先進国では子どもが学校で資産の殖やし方を学んでいるんですよ。
今こそ知識を蓄えて、将来の不測の事態に耐えられる力を身につけていきたいですね。資産運用だけでなく、副業で働けるスキルを身につけてみるのもいいと思います。

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