LPガス(プロパンガス)の解約方法とは?手続きとトラブル対処法を解説

LPガス(プロパンガス)の解約方法とは?手続きとトラブル対処法を解説

引越しやガス会社の乗り換えの際は、ガス会社の変更が必要です。
引越し先・乗り換え先の手続きについては工務店や不動産会社、ガス会社が案内してくれることも多いですが、解約手続きはどうでしょう?
今回は、LPガスの解約について手順と注意点を解説します。

スポンサーリンク

LPガス解約時の連絡先

LPガスの解約手続きの流れ(引越し時
(画像出典)PIXTA

LPガスは、解約理由によって連絡先が異なるので注意しましょう。

引越しによる解約の場合

引越しによりLPガスの解約が必要になった場合は、現在契約しているLPガス会社へ連絡し、解約の旨を伝えてください。
この場合は、引越し先での利用開始の手続きも同時に進める必要があります。同じ会社が引越し先のエリアも対応している場合は、少しラクですね。

乗り換えによる解約の場合

ガス会社乗り換えによる解約の場合(=ガスを使う場所が変わらない場合)は、新規に契約するLPガス会社に連絡するだけでOK。新しく契約するLPガス会社の指示に従い、閉栓・開栓作業を進めるだけで手続きは完了します。

スポンサーリンク

LPガスの解約手続きの流れ(引越し時)

LPガスの解約手続きの流れ(引越し時)
(画像出典)PIXTA

乗り換え時は新しいLPガス会社に連絡するだけですが、引越し時は解約手続きも必要になります。時系列で説明していきましょう。

手続きに必要な情報を整理する

解約手続きの際に必要な情報は以下の通りです。

  • お客様番号(わかれば)
  • 契約者・申込者の名前
  • ガスの利用を中止する場所の住所
  • 連絡の取れる電話番号
  • 建物の形態(戸建て・マンションなど)
  • 利用中止希望日
  • 訪問希望時間帯(閉栓の立ち合いが必要な場合)
  • 転居先の住所

お客様番号は、LPガスの請求書や検針票に記載されています。手元に請求書や検針票を用意して、お客様番号がわかる状態にしておくと連絡や手続きがスムーズです。

解約予定日の1週間前までに連絡

解約手続きの申し込みは、できれば2週間前~10日、最低でも1週間前までに済ませておきましょう。特に3~4月の引越しシーズンや退去の多い月末は混み合い、ギリギリでは間に合わないことがあるためです。

連絡方法は、お客様サービスセンターなどへの電話やホームページの問い合わせフォームから行います。ガス会社の規模が小さくホームページがない場合は、ガスの検針票や請求書、設置されているガスメーターやガスボンベに記載されている連絡先に電話します。
土日は対応していない場合もあるので、電話連絡は営業時間内に行いましょう。

立ち会いの要否を確認

引越し当日までに、当日の立ち会いが必要かどうかを確認しておきましょう。
オートロックのマンションやメーターが屋内の場合、一戸建ての場合などは立ち会いが必要になることがあります。

また、保証金を預けている場合はその返還があったり、無償貸与期間の解約であれば違約金や精算が必要になることもあります。閉栓に立ち会う際に閉栓までのガス料金を現金で支払う流れとなるガス会社もありますので、お金関係の確認も必要です。

閉栓作業

立ち会いが必要な場合は立ち会い、解約となります。保証金の返金があるため「預かり証」と「認印」を準備しておきましょう。

スポンサーリンク

LPガスの解約金・違約金に注意

LPガスの解約金・違約金に注意
(画像出典)PIXTA

LPガスの解約時に想定外のお金を請求された、というトラブルも実は少なくありません。契約書に明記されていることがほとんどですので、事前に確認しておいてください。

解約金(撤去費用)

解約金は、その名の通り、LPガスの解約時に発生するお金。撤去費用という名目の場合もあります。
LPガスは自由料金制であるため、解約金の有無や金額にばらつきがありますが、5,000~10,000円前後の場合が多いです。契約書に記載があります。

違約金

ガスの解約時に違約金が発生するのは

  • 無償貸与契約を結んでいるとき
  • 違約金が発生するプランを契約していたとき

のいずれかです。

無償貸与契約とは、配管工事や設備などの初期費用をLPガス会社が負担する代わりに、一定期間(10~15年程度)そのガス会社と契約することを条件とした契約です。
違約金が発生するプランの内容はさまざまですが、料金がお得になる代わりに一定期間の縛りを設けたものです。
解約時に「聞いていなかった!」となっても遅いので、こちらは契約時に注意が必要です。

LPガス(プロパンガス)の解約で発生するトラブルと対処法

LPガス(プロパンガス)の解約で発生するトラブルと対処法
(画像出典)PIXTA

ガス解約時、予測していなかったトラブルが発生する場合があります。稀なことですが、知識として知っておくと安心です。

解約手続きを受け入れてくれない

ガス会社を乗り換えようとした際に、「今よりガス料金を安くする」などと言ってしつこく引き止められたり、なかなか解約を了承してもらえなかったりする場合があります。

一般的には新しく契約するガス会社が対応してくれるはずですが、どうにも進まない場合は、内容証明郵便、特定記録郵便、簡易書留など記録が残る方法で、LPガス会社へ解約連絡しましょう。

法外な解約金や違約金を請求された

稀に、法外な額の解約金(撤去費用)や違約金を請求される場合もあります。まずは、契約書を確認。契約書に記載がない場合はもちろん、契約時に見落としていたものの明らかに悪質だと感じる場合は記事末尾に記載の窓口に相談してください。

ガス設備をなかなか撤去してくれない

LPガス会社は、解約後はただちにガスボンベやガス設備を撤去しなければなりません。しかし、LPガス会社が理由をつけてなかなか撤去してくれない場合があります。この際も、相談窓口に連絡しましょう。

スポンサーリンク

スムーズな解約のために

LPガスの解約をスムーズに進めるためには、

  • 必要な書類と情報を整理しておくこと
  • できるだけ早めにガス会社に連絡すること

が大切です。

万が一のトラブル時は、下記の窓口に連絡してください。

相談窓口

▼都道府県エルピーガスお客様相談窓口
https://www.j-lpgas.gr.jp/faq/data/LPgas_advisory_office.pdf
▼独立行政法人 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/
▼電力・ガス取引監視等委員会
電話番号:03-3501-5725
土日祝日、年末年始(12月29日~1月3日)を除く9:30~18:15
メールアドレス:dentorii@meti.go.jp
▼消費者ホットライン
電話番号:188

関連記事

>hitotema

hitotema

贅沢・丁寧は、難しい。でも、節約・時短ばかりじゃつまらない。日々の生活を彩る、嬉しい情報を届けます。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。
Cookieなどの設定や使用の詳細については詳細をよくお読みいただき、これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになりますので、ご了承願います。

同意する