重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの違いとは?使い分けしてお掃除上手になろう

重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの違いとは?使い分けしてお掃除上手になろう

大掃除の時期になると、ネットや雑誌などで紹介される「重曹」「クエン酸」「セスキ炭酸ソーダ」。ちょっと気になりますよね。けれども、実際にやろうとしても、どこに何を使ったらいいのか分からない方も多いと思います。

キッチンは食べ物を扱うので、より環境に配慮した洗剤を使いたい場所です。「重曹」「クエン酸」「セスキ炭酸ソーダ」のような自然素材の洗剤を使った掃除は、ナチュラルクリーニングと呼ばれています。環境に優しいので、キッチンの掃除にピッタリ。

ここでは、それぞれの特徴と使い方を説明します。正しい使い方を覚えて、安心・安全なキッチンをキープしましょう。

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重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの特徴を生かした使い方

重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの特徴を生かした使い方

重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダを掃除に使うときは、汚れの原因によって使い分けなければなりません。それぞれ酸性かアルカリ性の特性があって、相性の合わない汚れがあるからです。

掃除するときのポイントは中和作用を効果的に使うこと。この作用をうまく利用しないと汚れが落ちないので注意してください。

中和作用とは?

酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使うと、汚れが中和されるため、汚れが落ちます。重曹とセスキ炭酸ソーダはアルカリ性、クエン酸は酸性です。前者と後者を同時に使うと中和されて効果が得られません。必ず別々に使ってください。

食用の重曹やクエン酸のほうがいい?

食用の重曹やクエン酸のほうがいい?

クエン酸と重曹については、食品添加物としての基準を満たしている商品とそうでない商品があります。前者のほうが純度が高く製造工程の衛生管理が徹底されていますが、お掃除用ならどちらでもOKです。

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重曹

重曹1
重曹2

重曹はアルカリ性のナチュラル洗剤です。したがって酸性の汚れやニオイを落とすのに有効。掃除だけでなく、ニオイとりにも使えます。

重曹の使い方1〜電子レンジの庫内掃除〜

電子レンジの油汚れを落とすには重曹が有効です。
耐熱コップに大さじ1杯の重曹と水150ml程度を入れて軽く混ぜます。

約4分レンジでチン。

重曹水を入れたまま10分ほど放置。

コップを出したら、雑巾で拭きとる。

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重曹の使い方2〜鍋の焦げ落とし〜

鍋についてしまった焦げ落としにも重曹が効果的です。ただしアルミ製の鍋はNG。
軽い焦げは重曹をそのまま鍋に振り入れて、古布やキッチンペーパーで軽く拭きましょう。
それでも落ちない場合は、以下の手順で焦げを落とせます。

重曹大さじ1杯と水1Lを鍋に入れ、フタをして弱火で加熱します。

沸騰したら、そのまま10分ほど弱火で加熱を続けてください。

粗熱がとれてからスポンジでこすります。

重曹の使い方3〜冷蔵庫のニオイ取り〜

重曹はニオイをとる効果もあります。

お茶のパックに重曹大さじ2杯を入れます。

パックごとジャムなどの空き瓶に入れます。

冷蔵庫の下段に置きます。

1ヵ月おきに取り替えます。

使い終わった重曹は、トイレにドボンと入れ、ひと晩放置してください。翌日、軽くこすれば便器の黒ずみがとれますよ。

重曹の使い方4〜水筒や急須の茶渋とり〜

重曹を溶かしたお湯に水筒や急須を入れておくと、茶渋がとれます。コーヒーのシミにも有効です。

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クエン酸

クエン酸1
クエン酸2

クエン酸は酸性のナチュラル洗剤です。アルカリ性の汚れやニオイを落とすのに有効。掃除に使うときは水に溶かしてクエン酸水として使うことが多いです。

クエン酸の使い方1〜水垢とり〜

クエン酸は水垢をとる効果があり、キッチンの水道の蛇口や水筒の水垢をとるのに便利です。クエン酸水を吹きつけたあと、ラップでパックするとよく落ちます。

クエン酸水の作り方

スプレーボトルにクエン酸を小さじ1杯入れる。

さらに水200mlを加えて溶かす。

クエン酸の使い方2〜食洗機のお手入れ〜

時短家事にあると便利な食洗機。実はお手入れしないと洗剤カスがこびりついてベタベタしてしまいます。庫内を清潔にキープするためにも、月に1〜2回はお手入れが必要です。食洗機に小さじ3杯のクエン酸を入れ、空運転するだけなのでぜひお試しを。
※クエン酸が使えない機種もあるので必ず説明書で確認してください。

セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダ1
セスキ炭酸ソーダ2

セスキ炭酸ソーダは重曹と同じくアルカリ性のナチュラル洗剤。
重曹よりも水に溶けやすく、重曹よりも強アルカリなので強い洗浄力があります。
それならすべてセスキでも、と思うかもしれません。しかし水に溶けにくい重曹は研磨剤の役目を兼ねますので、鍋の焦げ付きのようにゴシゴシ落としたい場合は重曹が有効です。

セスキ炭酸ソーダの使い方1〜油の汚れ落とし〜

軽い油汚れはセスキ水がおすすめ。換気扇やガスコンロ・IHクッキングヒーターに吹きかけて、汚れが浮いてきたら布で拭きとりましょう。
それでも汚れが落ちない場合は、セスキ水の濃度を濃くして、浸けおきやキッチンペーパーでパックすると落ちやすくなります。

セスキ水の作り方

スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダを小さじ0.5杯入れる。

さらに水200mlを加えて溶かす。

セスキ炭酸ソーダの使い方2〜プラスチック製品のベタつきをとる〜

保存容器やお弁当箱などのプラスチック製品は、市販の洗剤で手洗いしても油のベタつきがとれないときがありますよね。そんなときは、セスキ炭酸ソーダで浸けおきすると、ベタつきやニオイがとれます。

セスキ炭酸ソーダの使い方3〜布巾のシミ落とし〜

キッチンの布巾のシミ落としにもセスキ炭酸ソーダが使えます。ただし、漂白剤ではないので白くなるわけではありません。ですが、シミを落とすだけなら浸けおきで十分です。

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ナチュラル洗剤を使う際の注意点

ナチュラル洗剤を使う際の注意点
(画像出典)shutterstock

ナチュラル洗剤とはいえ、取り扱いには注意しなければなりません。ここに3つ注意点を挙げておきます。

  • 手荒れ防止のために、必ず手袋をはめる。
  • 素材との相性を確認する。
  • 間違い防止のために、スプレーボトルにラベルを貼る。

相性が合わないと素材を変色させたり、傷つけてしまったりするかもしれません。例えば、重曹とセスキ炭酸ソーダは、アルミ製品の掃除に使うと、アルミが黒ずんでしまう可能性があるのでNGです。また、クエン酸はアルミに使えますが、大理石にはNGです。

3つの洗剤はどれも水に溶かすと透明で区別がつかないので、見分けられるようにしておきましょう。

環境に優しい洗剤でキッチンの掃除を

重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダはどれも手頃な価格で購入でき、100円ショップやドラッグストアでも入手可能です。
環境に優しい素材ですから、キッチンで安心して使えるのもいいですね。使い方が分かれば、キッチンの掃除がこれまでよりも簡単になります。ぜひ試してみてください。

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