次シーズンに備えた暖房器具のお手入れと収納方法を紹介

次シーズンに備えた暖房器具のお手入れと収納方法を紹介

寒い時期には欠かせない暖房器具。石油ストーブや電気ストーブ、ホットカーペットなど、ご家庭によって使用しているものはさまざまでしょう。
これらの暖房器具は、オフシーズンの間は長期保管しなければならないため、適切なお手入れと収納スペースの確保が必要です。

そこで今回は、次シーズンを迎えたときに暖房器具をスムーズに使用するためのお手入れと収納方法を暖房器具別に紹介します。
*紹介するのは、一般的なやり方です。お手入れ方法は、器具によって異なりますので、必ず取扱説明書で確認してください。

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石油ストーブのお手入れと収納方法

石油ストーブのお手入れと収納方法
(画像出典)PIXTA

シーズン後に石油ストーブを保管するときは、故障や火災を引き起こさないように、ストーブの表面だけでなく給油タンクもきちんとお手入れしなければなりません。

お手入れ方法

石油ストーブは、お手入れをする前に灯油を使い切っておく必要があります。
使い切れなかった灯油が少ない場合は、古布や新聞紙に染み込ませて処分することも可能です。但し、自治体によって廃油の扱いが異なるため、勝手に捨てるのはNGです。
多い場合は、ガソリンスタンドなどの灯油を取り扱っている店舗で引き取ってもらえることもありますので、相談してみてください。
灯油は劣化すると暖房器具の故障や事故・火災の原因になる恐れがあるので、翌年に持ち越すのは避けましょう。

<お手入れの手順>

空にした給油タンクをセットする
点火操作し、ストーブの芯をから焼きする
自然に消えるまで待ち、電源や乾電池を取り外す(漏電や点火を防ぐため)
熱が冷めるまで放置する
芯の周りの汚れを使い古しの乾いた歯ブラシで落とす(水の使用はNG)
芯以外の本体は雑巾で汚れを拭き取る

収納場所・方法

高温多湿の場所に石油ストーブを保管すると、劣化を早めたりサビやカビが発生したりする可能性があります。そのため、高温多湿になる場所を避けて保管してください。落下の危険がある高い場所に収納しておくこともNGです。
収納時は、購入時の箱に入れておくか、布やカバーを被せて水平に保管します。何も被せずに保管するとホコリが付着して火災が発生する恐れがあるので、そのまま収納するのは避けましょう。

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電気ストーブのお手入れと収納方法

電気ストーブのお手入れと収納方法
(画像出典)PIXTA

電気ストーブは、給油タンクがないのでお手入れはさほど難しくありません。次シーズンに向けてきちんとお手入れしてから、保管しましょう。

お手入れ方法

お手入れの際は、やけどや火災の危険がないよう、ストーブの熱が冷めた状態でおこなってください。

<お手入れの手順>

電源をオフにし、プラグを抜く
古布にぬるま湯あるいは中性洗剤を含ませ、固く絞ってから本体(反射板含む)の汚れを拭き取る
乾拭きする
通気孔のホコリを掃除機で吸い取る

台所用洗剤(中性)を薄めて使うのがおすすめです。

収納方法

電気ストーブも石油ストーブと同様に、湿気やホコリの侵入に注意しなければなりません。箱に入れたり、カバーをかけたりして保管しましょう。

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石油ファンヒーターのお手入れと収納方法

石油ファンヒーターのお手入れと収納方法
(画像出典)PIXTA

石油ファンヒーターも、石油ストーブと同様で、まずは給油タンクの中身を空にしておきます。
但し、オイルフィルターの洗浄に灯油を使うので、少し残しておいてください。

お手入れ方法

石油ファンヒーターはから焼きの必要はありません。

<お手入れの手順>

電源をオフにし、乾電池がある場合は取り外す
オイルフィルターを取り出し、汚れを拭き取る(水洗いNG)
キレイな灯油でオイルフィルターを洗い(※)、元に戻す
背面のエアフィルターのホコリを掃除機で吸い取る
本体の汚れを乾いた布で拭き取る

※金属製のボウルなどに灯油を入れ、ゴム手袋をしてフィルターを洗います。洗浄後の灯油は排水溝に流さず、古布や新聞紙に染み込ませて処分してください(自治体のルールを確認してください)。

収納方法

石油ファンヒーターの収納方法は、石油ストーブと同じです。購入時の箱に入れ、湿気の少ない場所に水平に保管しておきます。傾けたり、横倒しにしたりするのは避けましょう。

ホットカーペットのお手入れと収納方法

ホットカーペットのお手入れと収納方法
(画像出典)PIXTA

ホットカーペットは、コンパクトに収納するのが難しい暖房器具です。ダニが発生しやすいため、丁寧にお手入れして保管しましょう。

お手入れ方法

シーズン中は、ホットカーペットは敷きっぱなしなので、ホコリや食べこぼしが入り込んでいます。ですから、きちんと汚れを落としましょう。
お手入れ方法は取扱説明書を必ず確認してください。

<お手入れの手順>

ダニ退治モードを使用する(ない場合は高温モードで1時間放置)
掃除機でホコリや汚れを吸い取る
水洗いできるタイプは洗濯ネットに入れて洗濯機で洗う、または手洗い(ぬるま湯に中性洗剤を混ぜて押し洗い)する
水洗いできないタイプは、古布に薄めた中性洗剤を含ませて汚れを拭き取る
しっかりと乾燥させる

水洗いによる故障が不安な場合は、対応可能なクリーニング店に依頼してみるのがおすすめです。

収納方法

ホットカーペットは、たたんで収納する方法と丸めて収納する方法があります。取扱説明書にしたがって、収納方法を選んでください。

ホットカーペットには電熱線が入っているため、たたむ場合は断線しないように気をつけましょう。
購入時の箱や布団袋などに入れてホコリを防ぎます。但し、布団圧縮袋は断線の可能性があるのでNGです。
ホットカーペットは横倒しにして収納できますが、上にモノを置くと電熱線を傷めてしまう恐れがあるので注意しなければなりません。
ですから、立てて収納したほうが故障のリスクが少なく安心です。

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暖房器具を保管する際のコツと注意点

暖房器具を保管する際のコツと注意点
(画像出典)PIXTA

今回紹介した以外の暖房器具も含め、保管時のコツや注意点はほとんど共通しています。

湿気を避けられる、屋内の保管がおすすめ

どの暖房器具も湿気に弱いため、できるだけ湿気のない場所で保管することをおすすめします。心配な場合は、除湿剤を入れておいてください。
収納場所としては、納戸やクローゼット・押し入れなどがおすすめです。湿気が入り込みやすい屋外の物置は避けたほうがよいでしょう。

直置き保管がおすすめ、高い位置での収納はNG

暖房器具は重さがあるので、高い位置での収納は避けてください。直置きが安心ですが、上部にデッドスペースができてしまうのはもったいないですよね。収納ラックの下段に暖房器具、上段にその他軽いモノといったように収納方法を工夫してみてください。

購入時の箱は、捨てずに活用

家電を購入すると、すぐに包装箱を捨てる方もいるかもしれません。ですが、暖房器具については、保管や安全面を考えると、箱は捨てずにとっておいたほうが便利です。箱は比較的丈夫ですから、カバーやビニール袋よりもほかの器具とぶつかって故障してしまうといったリスクを軽減できるでしょう。
暖房器具の使用中、箱はオフシーズン時の定位置に収納しておけばスペースを確保できます。

同じシーズンに使う家電は、まとめて保管

加湿器やコタツなど、暖房器具と同時期に使う家電はまとめて保管しておくと、一度に出しやすくなります。

暖房器具は正しいお手入れと収納方法で劣化を防ごう

まとめ

暖房器具は保管期間が長いため、きちんとお手入れしたうえで、適切な場所に適切な収納方法で保管しておくことが大切です。
そうすれば、暖房器具の劣化を防いで長持ちさせられますし、次シーズンもスムーズに使えるでしょう。

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