フルーツケーキやフルーツ盛りを作る時に、かわいくカットができれば、見た目がより華やかになりますよね。
逆に、せっかくカラフルなフルーツを使っても、なんだか残念な仕上がりになることも……。
そこで今回は、製菓衛生師の資格を持つ筆者が、基本のフルーツカットについて解説します。

フルーツカットは、刃渡り9〜15cmのペティナイフと呼ばれる小ぶりな洋包丁を使うのがおすすめ。
ペティナイフは、一般的に
- 刃の厚みが1mm以下
- 先が尖っている
という特徴のあるナイフを指し、小回りがきくので、小さなフルーツをカットしたり飾り切りをしたりしやすいのです。
さあ、さっそくカットしていきましょう!
目次
いちご

水で洗うと水っぽくなるので、濡らして軽く絞ったキッチンペーパーで表面を拭き、汚れや表面の産毛(メシベ)を取りましょう。
ハート
1ヘタ側がV字になるように切り込みを入れます。

2縦に半分にカットします。


スライス
1ヘタを下にし、下から2mmほどを残して縦4〜5枚にスライスします。

3優しくずらして広げます。

みかん

お菓子に使う柑橘類といえばオレンジが定番ですが、みかんは薄皮が柔らかく取り除く必要がないので、意外と使いやすいフルーツです。
スライス
1上下を切り落とします。

2横に4〜5等分にし、外皮を手でむきます。

キウイ

キウイは年間を通して比較的安価で手に入るので、フルーツカットの練習にぴったりです。
バラ
1キウイの上下を落として皮をむき、縦半分にカットします。

21.5mm幅の薄切りにします。

3少しずつ横にずらし、端からクルクルと巻いていきます。


りんご

りんごの表面はテカテカしているので、ワックスや農薬がたくさんついている気がして皮を食べるのを躊躇する方がいます。でも、皮のベタつきはりんごから分泌したもの。農薬が残留していたとしても極めて微量なので、水洗いすれば特に気にする必要はありません。
木の葉
1りんごを4等分にし、芯を切り落とします。
2皮を上にして上下に箸を置き、りんごを寝かせて端から5mmの位置で包丁に箸が当たるまで切ります。

3反対側も同様にカットします。(芯を切っているので1回目はバラける可能性があります。)
4V字になった、いちばん外側のりんごを取り出します。
5残ったりんごも、2〜4を繰り返します(サイズ違いで、V字のりんごが5~6個できます)。
6大きい順にV字のりんごを重ね、少しずつずらします。

フルーツカットでより美しく!

フルーツカットは一見難しく見えるかもしれませんが、やってみると初心者でも意外と簡単にできちゃいます。おもてなしの際はもちろん、デコレーションケーキやパンケーキなどもより華やかになるので、ぜひ練習してみてください。