気温が上がり、サッパリとした飲み物が嬉しい季節がやってきました。
今回ご紹介するのは「照葉樹林(しょうようじゅりん)」という、珍しい名前をした日本生まれのカクテルです。
カクテルというと、「海外のもの」というイメージが強いですが、照葉樹林に使用する「グリーンティーリキュール」は戦後日本で作られたものです。
見た目がとても涼し気で大人な印象のカクテル。氷をたっぷり入れて楽しんでください。
目次
照葉樹林ってどんなカクテル?

照葉樹林は、玉露や抹茶で作られた「グリーンティーリキュール」をウーロン茶で割った、とてもシンプルなカクテルです。グリーンティーリキュールの緑色と、ウーロン茶の茶色が合わさり、何とも言えない美しい深緑色をしています。
グリーンティーリキュールは日本生まれ、そしてウーロン茶は中国生まれ。
照葉樹林は温帯にある常緑広葉樹林(冬に落葉しない森林)のひとつで、日本・中国ともに照葉樹林のある地域であるためこの名前が付けられました。誕生は1980年、名付け親は洋酒研究家で当時サントリー社員だった福西英三氏です。
グリーンティーリキュールってどんなリキュール?
現在はグリーンティーリキュールの種類も増えましたが、サントリーが1950年代に発売した「ヘルメス・グリーンティー・リキュール」が、世界で初めてのグリーンティーリキュールと言われています。
この「ヘルメス・グリーンティー・リキュール」はお茶の名産地、京都の宇治の玉露と抹茶を石臼で丁寧に挽き、ブランデーに漬け込んで作られています。
深い緑色をした、とろっとした舌ざわりのリキュールです。甘いだけではなく、ほのかな苦みやお茶の香りが楽しめるため、男女問わず人気があります。
アルコール度数は一般的なリキュールと同程度の25度。そのまま飲むと甘すぎるので、照葉樹林のようなカクテルにして飲むことをオススメします。
照葉樹林のレシピ
今回は由来にならい、リキュールもウーロン茶もサントリー製。ややアルコール度数の低い「ミルミクス 抹茶」を使いましたので、レシピよりやや軽めになっています。
材料(アルコール度数5%のカクテル200ml分)

- グリーンティー・リキュール 40ml
- ウーロン茶 160ml
- 氷 適量
作り方
1グラスに氷を入れる。
2グリーンティー・リキュールとウーロン茶を注ぐ。
3軽く混ぜる。

ポイント
氷をたっぷり入れると見た目がキラキラとして美しいです。
アレンジアイデア

ウーロン茶を炭酸水に変えると、グリーンティー・フィズというカクテルになります。こちらも飲みやすく、より鮮やかな緑色を楽しめるのでとてもオススメです!
最近では、上記のレシピにラムをプラスするアレンジレシピも親しまれています。
ラムはアルコール度数が40%前後ですので、お酒が弱い方は入れ過ぎに注意してくださいね。ラムの風味が苦手な方で、アルコール度数を上げたい場合は、無味無臭のウォッカもオススメです。
まとめ
最近では、日本好きの海外の方にも人気の照葉樹林!
和食にも中華にもよく合うので、様々な場面で楽しめること間違いなしです。
スッキリとしたカクテルを楽しみたいときに、ぜひ飲んでみて下さい。