ベトナム料理のブームとともに、日本でも一躍人気を博した生春巻き。好きなものをライスペーパーで巻いて、しっかりした味のタレをつけていただくのがポピュラーですね。見た目にもおしゃれで、野菜ももりもり食べられてカロリーも控えめ。しかも満足感もあるので人気の料理です。
一般的な中華料理の揚げ春巻きは「スプリングロール」。こちらのベトナム料理の生春巻きは「サマーロール」と呼ばれたりしています。理由には諸説ありますが、欧米では、生春巻きもスプリングロールと呼ばれることもあります。
目次
生春巻きに欠かせないハーブたち
生春巻きに欠かせないのがハーブです。とくにパクチー、ミント、バジル、などよく使います。バジルは、スイートバジルではなくスパイシーなタイバジルが多いですね。バジルの代わりに日本では入手しやすい青ジソなども使います。
ベトナム料理ではハーブを多用することでも有名です。パクチーはタイ語ですが、ハーブとしては、コリアンダーリーフという英語名のほうをよく使います(ちなみに、コリアンダーシードはスパイスとして捉えています)。ここでは、料理として使うので、あえて誰でもわかるパクチーと表現します。
上記で説明したハーブ以外に、今回は葉っぱの形がかわいい、ヤロウというキク科のハーブとカレンデュラもあしらって使います。中に包み込む野菜やハーブはどんなものでもいいのです。ライスペーパーから中身が見えるので、彩りや形を考えて組み合わせてみるのも楽しいですよ。
材料(2人分)
- ライスペーパー(直径22cm) 8枚
- サニーレタス 8枚
- ニンジン 60g
- 紫キャベツ 40g
- 紫キャベツスプラウト 1株
- ニラ 1/2束
- ラディッシュ 4個
- 春雨 60g
<ハーブ類>
- パクチー
- ミント
- ヤロウ
- カレンデュラ
など、 お好みで各適量
作り方
作り方は、下ごしらえと巻き方に分けて説明します。
下ごしらえ
1春雨はたっぷりの湯を沸かした中に入れ、箸で軽くかき混ぜて、柔らかくなったら水気を切って冷ましておく。
2ニンジン、紫キャベツは食べやすい千切りする。
3ラディッシュは根をカットしてから薄切りにする。
4サニーレタスは適当な大きさに手でちぎる。
5ニラとパクチーは春巻きの長さに合わせてざく切にしておく。
6ミントは食べやすく葉を摘む。
7紫キャベツスプラウトは根を切り落とす。
巻き方
ライスペーパーで具を巻くときは、指先を濡らすと扱いやすいです。
1ボウルにぬるま湯を入れて、ライスペーパーをさっと湯にくぐらせ、少し硬い状態で皿の上に置く。
ポイント:巻いているうちにどんどん柔らかくなっていくのではじめは硬めでもよい。
2手前半分に、サニーレタスを敷き、その上に、ラディッシュ、ニンジン、紫キャベツ、紫キャベツスプラウト、ニラ、春雨などを乗せる。
3人差し指と親指でライスペーパーの手前を優しくめくったら、具の上に乗せ、残りの三本の指で具をしっかりまとめながら手前に引き寄せて一巻きする。
4ライスペーパーの両サイドをたたむように具を包み込み、パクチー、ヤロウ、ミント、カレンデュラなどを乗せる。
ポイント:包み終わったあとでライスペーパーから透けて見せたい具材を並べる。
5きつめにしっかりと巻き上げたら、器に盛りつける。
ポイント:生春巻きは重ねると皮同士がくっつくので、作りたてのときは隙間をあけておく。
6適宜カットし、盛り付ける。
手作り生春巻きのタレ2種類
せっかくなので、タレも手作りしましょう!
日本ではスイートチリソースのイメージが強いですが、現地ではピーナッツ入りのみそだれも定番なんですよ。
ピーナッツみそダレ
- にんにく(みじん切り) 1/2かけ
- 白すりごま 大さじ1
- 酢 小さじ 1/2
- ピーナッツ(粗く砕く) 適量
- こめ油 大さじ1/2
- 塩 お好みで適量
<A>
- 湯 3/4カップ(150ml)
- 白みそ 大さじ2
- ピーナッツバター 大さじ2
- 砂糖 大さじ1と1/2
<水溶き片栗粉>
- 片栗粉 小さじ1/2
- 水 大さじ1
作り方
1<A>を混ぜ合わせておく。
2小鍋にこめ油、にんにくを入れて熱し、香りが立ったら1を入れて煮立たせる。
3白すりごま、酢を加えて混ぜ、水溶き片栗粉でゆるくとろみをつけて火からおろす。
4必要な場合は、最後に塩で味を調える。
5小皿に盛ってピーナッツをトッピングする。
自家製スイートチリソース
今回の材料は2人分ですが、多めに作り置きしておくのもおすすめです。
- 穀物酢 150ml
- 砂糖 大さじ4
- 塩 小さじ1/4
- 鷹の爪 3本
- にんにく(すりおろし) 1片
作り方
1すべてを合わせて鍋に入れ火にかける。
2沸騰したら弱火にし、とろみがでてくるまで煮詰める(半量くらいになるまで)。
海老やサーモンなどもいいですね
野菜やハーブだけでは物足りないという方には、海老やサーモンなどもおすすめです。下の写真は、茹でた海老、タケノコの千切りを味付けして炒めたもの、春雨、ニラ、パクチー、ミントなどを巻いてみました。
お好きなものとハーブを合わせてライスペーパーで巻くだけ。パクチーが苦手な方はもちろん入れなくても大丈夫です。
ニラ、青ジソ、アクセントにミントを入れるだけでもちょっとエスニックな味わいが楽しめます。ライスペーパーは指先を濡らして扱えばまず失敗はありません。修正も意外とききますのでぜひ作ってみてください。
ハーブの入手方法
- スーパーの野菜コーナーでフレッシュハーブが販売されています。
- ガーデニングショップで、苗を購入して育てましょう。これから暖かくなるので育てるのにはちょうどいい季節です。パクチーはガーデニングショップならコリアンダーとして販売されているかもしれません。
- 種を購入して庭や鉢植えで撒いてみましょう。