好き嫌いがはっきり分かれるハーブ、パクチー。料理としてはパクチー(タイ語)、香菜(中国語)。ハーブやスパイスとしてはコリアンダー(英語)。また、シラントロ(スペイン語)、コエンドロ(ポルトガル語)など国によっても呼び方がいろいろあることでも知られています。それだけ世界中で好まれて使われているハーブということなんですが、一方では、別名カメムシソウとも言われるように、ちょっと個性の強い香りを持っています。これが、やみつきになるか、拒まれるかの分かれ目になる要素でもあります。
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パクチーとレモンのエスニックライスのレシピ
今回は、パクチーをたっぷり使ったエスニックライスです。平たく言えば、焼き飯、チャーハンです。冷やご飯が余っていれば、フライパンひとつで簡単に作ることができます。
エスニック風にするポイントは、パクチーとレモンとナンプラー(魚醤)。そして仕上げのピーナッツですね。 気候が暖かくなってくると食べたくなるエスニック料理。寒い季節にはそれほど食べたい、作りたいという気持ちにならないのは、やはり暑い国の料理だからでしょうね。
材料(2人分)
- 冷やご飯 400g
- 海老 6尾
- ニラ(粗みじん切り) 1/2束
- パクチー(粗みじん切り) 1束
- ショウガ(みじん切り) 1センチ角
- ニンニク(みじん切り) 1片
- ピーナッツ(粗みじん切り) 1/2カップ
- レモン皮(みじん切り) 1/4個分
- レモン 1/4個(くし形切りを2個)
- 米油(またはサラダ油) 大さじ3
- ナンプラー 大さじ2
- 醤油 小さじ2
作り方
1海老は殻のまま茹でてザルにあげ、殻を取り除く。背側から包丁を入れ、背わたを取り縦半分に薄くスライスしておく。
2フライパンに米油をひき、ショウガとニンニクを入れて炒める。
3香りが立ってきたら海老を入れて炒め、火が通ったら一旦取り出しておく。
4同じフライパンに、ニラとパクチーを入れて炒める。
5レモンの皮を入れたら、油(分量外)を少し足して、冷やご飯を入れて具とご飯を混ぜ合わせる。
63の海老をフライパンに戻し、ナンプラーと醤油で味付けして刻んだピーナッツを散らす。
7皿に盛り付けたらレモンを添え、絞ってからいただく。
パクチーは全草使えます
葉と種が使えることはよく知られていますが、茎も根も花も使える…つまり全草使えます。香りの強さは、葉<茎<根で、根が一番香りが強くスープや煮物などにもよく使われています。
もし根付きのパクチーが手に入るのなら、根もしっかり洗って細かく切ってエスニックライスにも入れてみてください。
パクチーの香りを保つコツ
植物の香りである精油には、数十種類から数百種類の芳香成分が含まれています。その中でも植物の香りの主成分と特徴成分となるものがあります。
パクチーの葉の独特の匂いは、カプリアルデヒドという特徴成分です。熱や乾燥に弱いので、炒めると香りが少し抜けて油と合わさってまろやかになります。また、保存のためにドライにするとパクチーの味が半減します。フレッシュのまま、ジッパーの袋に入れて冷凍保存がおすすめです。使う場合は冷凍のまま刻んで入れます。シャキッとした食感はなくなりますが、香りは冷凍保存が一番残りやすいですね。
パクチーの入手方法
パクチーは何と言っても新鮮なフレッシュハーブがおすすめです。最近では、スーパーでもよく見かけることがあるでしょう。
庭やポットで育てることもできますよ。種なら春蒔きと秋蒔きがあるので種の袋の説明にあわせて蒔いてみてください。一年草ですが、こぼれ種から翌年芽がでてくることもあります。
各地のハーブガーデンや農家のオンラインショップでフレッシュハーブを販売しているサイトもありますので、新鮮な状態で配送してもらうこともできます。