サヨリは、春の魚のひとつで、握り寿司としても春に楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
旬の新鮮なサヨリが手に入ったら是非作っていただきたい一品です。
目次
サヨリ(細魚、鱵)とは
サヨリは細身のスマートな魚で、身は白身。春を告げる魚です。三枚におろすと透明な美しさで、とても上品なお味です。サヨリは身も少ないので、さばく自信がなければ、購入したお店に頼んでさばいてもらいましょう。
そしてハーブの登場。タイム以外には考えられないくらい相性は抜群です。
タイムってどんなハーブ?
タイムは、古代ギリシャ・ローマ時代より防腐剤や抗菌剤、儀式や魔除けなどに使われてきたシソ科のハーブです。タイムのすっきりした独特の香りは、勇気と誇りの象徴として勇者たちに好まれたと言われています。
また、気管支の炎症を抑える作用があるので、咳・痰切りなどには、タイムのハーブティーを飲んだり、うがいをしたりするといいですね。
料理としては、魚料理との相性が良いタイムですが、私は特に白身魚にタイムを合わせるのが好きで、タイやタラにもよく使います。もちろん、魚だけではなく肉の臭みを抑えたり、脂肪分の消化を助けたりしてくれます。
サヨリとグリーンアスパラのタイム風味のレシピ
今回は綺麗なサヨリが手に入ったので、同じく旬で美味しいグリーンアスパラと組み合わせます。
材料(2人分)
- サヨリ 2尾
- グリーンアスパラガス 3本
- タイム
- 天然塩 少々
- 片栗粉 少々
- オリーブオイル 大さじ2
できればフレッシュなタイムの葉がおススメですが、なければドライでもかまいません。
作り方
1サヨリは三枚おろしにして小骨を取りのぞき皮も剥ぐ。
21を半分に切り、軽く塩を振っておく。
3グリーンアスパラは塩を入れたお湯で茹でる。シャキっと感を残したいので軽めに茹で、ザルにあげ冷水に当て水切りしておく。
4サヨリの身の幅に合わせて、3を3等分か4等分に切る。
5サヨリをグリーンアスパラに巻きつけて、つまようじで止めたら、片栗粉をまぶす。特にサヨリのつなぎ目にはしっかりつける。
6オリーブオイルをしいたフライパンを熱して、サヨリのつなぎ目を下にして中火で焼く。
7タイムの葉を少し散らして、両面に焼き色がついて火が通ったら皿に移し、つまようじを外して盛り付ける。
トッピングにタイムを1本あしらうとキレイですよ。
タイムの入手方法
フレッシュタイムはスーパーの野菜コーナーでもパックに入っているものがありますし、ガーデニングショップのハーブコーナーで苗も入手できます。植物を育てることは成長がとても楽しみになるので、できれば、苗から育てていただきたいですね。
キッチンハーブとして窓辺に鉢を置いて育てながら必要なときに切って使えるので料理も楽しくなりますよ。種から育てるよりも簡単です。
ドライハーブとしてのタイムは、スーパーの香辛料などが並んでいるコーナーにあります。料理でよく使うハーブなので、だいたいどこのお店でもタイムは置いているでしょう。
春の逸品
サヨリは手に入りやすい魚とは言えませんが、旬ならではの美味しさがあり、とても美しい魚です。見つけたらぜひ召し上がっていただきたいものです。刺身や握り寿司にされることが多く、つまり調理しすぎないこと、そのままでも美味しいということ。
グリーンアスパラとタイムを合わせて、あとは塩のみ!これだけでいつもとひと味違うサヨリを楽しんでいただける、春の逸品となるでしょう。